28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは617ドル高、FRB議長発言を好感
[18/11/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは617ドル高、FRB議長発言を好感
米国株式相場は上昇。ダウ平均は617.70ドル高の25366.43、ナスダックは208.89ポイント高の7291.59で取引を終了した。米中首脳会談での貿易交渉進展に楽観的な見方が広がり、買いが先行。パウエルFRB議長の講演では、足元の金利水準が中立を僅かに下回るとの考えが示された。追加利上げ見通しが大きく後退し、発表後に株価は一段高となり、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では小売やソフトウェア・サービスが上昇する一方で、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)は、決算内容が予想を上振れたほか、19年度の業績見通しを引き上げ上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、サイバーマンデーの注文数が創業以来で最多となったことを明らかとなり、業績期待から堅調推移。家電量販店のベストバイ(BBY)は、楽天の調査でブラックフライデーでの市場シェア拡大を指摘され買われた。一方で、宝飾品のティファニー(TIF)は、既存店売上高が予想を下振れたほか、年末商戦を控えて中国人旅行者の支出減少懸念が強まり大幅下落となった。
ジェフリーズは、アマゾンのクラウドプラットフォーム「AWS」の売上は2022年までに710億ドルに達し、クラウド部門の事業価値が3500億ドルになるとの予想を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米国金利の先高観後退でドル売り強まる
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円04銭へ上昇後、113円44銭まで反落し、113円67銭で引けた。米中貿易摩擦改善への期待にリスク選好のドル買い・円売り先行で始まった。その後、米新築住宅販売件数が予想を下回ったほか、地区製造業が鈍化、さらに、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は講演で「金利は中立とされる水準をやや下回る」と、タカ派姿勢を弱めたため、利上げ打ち止めも近いとの観測が強まりドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1269ドルから1.1388ドルまで急伸し、1.1366ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いは後退した。ユーロ・円は、128円38銭から129円26銭まで上昇した。リスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.2743ドルまで下落後、1.2847ドルまで反発した。ドル・スイスは、1.0006フランから0.9926フランまで下落した。
■NY原油:下落で50.29ドル、原油在庫増加などが嫌気される
NY原油先物1月限は下落(NYMEX原油1月限終値:50.29 ↓1.27)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比−1.27ドルの50.29ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時50.06ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫報告で原油在庫は予想以上に増加していたことや、原油の供給超過状態がすみやかに解消される保証はないとの見方が広がっていることが要因。ただ、ロシアのプーチン大統領は60ドル前後の原油価格は全く問題ないとの見方を示しており、OPECとOPEC非加盟の主要産油国は需給均衡のために大幅な生産削減を検討する可能性は残されているとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.43ドル +0.69ドル(+2.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.31ドル +1.26ドル(+2.86%)
ゴールドマン・サックス(GS)198.35ドル +4.70ドル(+2.43%)
インテル(INTC) 48.86ドル +0.79ドル(+1.64%)
アップル(AAPL) 180.94ドル +6.70ドル(+3.85%)
アルファベット(GOOG) 1086.23ドル +41.82ドル(+4.00%)
フェイスブック(FB) 136.76ドル +1.76ドル(+1.30%)
キャタピラー(CAT) 130.77ドル +6.17ドル(+4.95%)
アルコア(AA) 33.60ドル +2.41ドル(+7.73%)
ウォルマート(WMT) 97.46ドル +2.42ドル(+2.55%)
スプリント(S) 6.35ドル +0.17ドル(+2.75%)
<SF>
米国株式相場は上昇。ダウ平均は617.70ドル高の25366.43、ナスダックは208.89ポイント高の7291.59で取引を終了した。米中首脳会談での貿易交渉進展に楽観的な見方が広がり、買いが先行。パウエルFRB議長の講演では、足元の金利水準が中立を僅かに下回るとの考えが示された。追加利上げ見通しが大きく後退し、発表後に株価は一段高となり、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では小売やソフトウェア・サービスが上昇する一方で、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)は、決算内容が予想を上振れたほか、19年度の業績見通しを引き上げ上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、サイバーマンデーの注文数が創業以来で最多となったことを明らかとなり、業績期待から堅調推移。家電量販店のベストバイ(BBY)は、楽天の調査でブラックフライデーでの市場シェア拡大を指摘され買われた。一方で、宝飾品のティファニー(TIF)は、既存店売上高が予想を下振れたほか、年末商戦を控えて中国人旅行者の支出減少懸念が強まり大幅下落となった。
ジェフリーズは、アマゾンのクラウドプラットフォーム「AWS」の売上は2022年までに710億ドルに達し、クラウド部門の事業価値が3500億ドルになるとの予想を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米国金利の先高観後退でドル売り強まる
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円04銭へ上昇後、113円44銭まで反落し、113円67銭で引けた。米中貿易摩擦改善への期待にリスク選好のドル買い・円売り先行で始まった。その後、米新築住宅販売件数が予想を下回ったほか、地区製造業が鈍化、さらに、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は講演で「金利は中立とされる水準をやや下回る」と、タカ派姿勢を弱めたため、利上げ打ち止めも近いとの観測が強まりドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1269ドルから1.1388ドルまで急伸し、1.1366ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いは後退した。ユーロ・円は、128円38銭から129円26銭まで上昇した。リスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.2743ドルまで下落後、1.2847ドルまで反発した。ドル・スイスは、1.0006フランから0.9926フランまで下落した。
■NY原油:下落で50.29ドル、原油在庫増加などが嫌気される
NY原油先物1月限は下落(NYMEX原油1月限終値:50.29 ↓1.27)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比−1.27ドルの50.29ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時50.06ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫報告で原油在庫は予想以上に増加していたことや、原油の供給超過状態がすみやかに解消される保証はないとの見方が広がっていることが要因。ただ、ロシアのプーチン大統領は60ドル前後の原油価格は全く問題ないとの見方を示しており、OPECとOPEC非加盟の主要産油国は需給均衡のために大幅な生産削減を検討する可能性は残されているとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.43ドル +0.69ドル(+2.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.31ドル +1.26ドル(+2.86%)
ゴールドマン・サックス(GS)198.35ドル +4.70ドル(+2.43%)
インテル(INTC) 48.86ドル +0.79ドル(+1.64%)
アップル(AAPL) 180.94ドル +6.70ドル(+3.85%)
アルファベット(GOOG) 1086.23ドル +41.82ドル(+4.00%)
フェイスブック(FB) 136.76ドル +1.76ドル(+1.30%)
キャタピラー(CAT) 130.77ドル +6.17ドル(+4.95%)
アルコア(AA) 33.60ドル +2.41ドル(+7.73%)
ウォルマート(WMT) 97.46ドル +2.42ドル(+2.55%)
スプリント(S) 6.35ドル +0.17ドル(+2.75%)
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