29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは27ドル安、FOMC議事録受け下げ幅縮小
[18/11/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは27ドル安、FOMC議事録受け下げ幅縮小
米国株式相場は下落。ダウ平均は27.59ドル安の25338.84、ナスダックは18.51ポイント安の7273.08で取引を終了した。米中首脳会談での貿易交渉進展に懐疑的な見方が広がったほか、FOMC議事録の内容を見極めたいとの思惑から売りが先行。注目のFOMC議事録では、大半の当局者が早期の利上げが妥当であるとの認識が示されたが、概ね予想通りの内容となり、発表後から下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では素材やメディアが上昇する一方で、半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが下落した。
アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は、決算内容が好感され、大幅上昇。ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は、利益が予想を上振れ堅調推移。ファストフードのマクドナルド(MCD)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き上げを受け買われた。一方で、アパレルのエクスプレス(EXPR)は、慎重な業績見通しが嫌気され下落。一部アナリストが世界的な「iPhone」需要後退を指摘し、シーラス・ロジック(CRUS)、スカイワークス・ソリューションズ(SWKS)、コルボ(QRVO)などの部品サプライヤーが軒並み売られた。
パウエルFRB議長は、昨日の講演で足元の金利水準が中立を僅かに下回るとの考えを示し、投資家の多くは追加利上げ見通しが大きく後退したと判断したが、複数アナリストが市場の過剰反応を指摘している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル上げ渋り、米利上げペース減速の思惑広がる
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円19銭へ下落後、113円56銭まで反発し、113円48銭で引けた。10月の米コアPCE価格指数、雇用関連指標、米10月中古住宅販売成約指数は予想を下回ったことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)11月分議事録を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースは鈍化する可能性を織り込むドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1402ドルまで上昇後、1.1364ドルまで下落し、1.1393ドルで引けた。米利上げペース鈍化を織り込むユーロ買い・ドル売りが先行したが、ドイツの11月消費者物価指数は予想を下回ったことから、ユーロは伸び悩んだ。ユーロ・円は、128円81銭から129円23銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2761ドルから1.2797ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9939フランから0.9977フランまで上昇した。
■NY原油:反発で51.45ドル、ロシアとOPECによる協調減産観測広がる
NY原油先物1月限は反発(NYMEX原油1月限終値:51.45 ↑1.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+1.16ドルの51.45ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時49.41ドルまで下落したが、通常取引終了時点にかけて買い戻しが入った。ロシアのプーチン大統領は60ドル前後の原油価格は全く問題ないとの見方を示しており、石油輸出機構(OPEC)と協調減産を実施するとの観測が広がったことが原油先物の買い戻しにつながったとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.04ドル -0.39ドル(-1.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.51ドル -0.80ドル(-1.77%)
ゴールドマン・サックス(GS)194.85ドル -2.70ドル(-1.37%)
インテル(INTC) 47.70ドル -1.16ドル(-2.37%)
アップル(AAPL) 179.55ドル -1.39ドル(-0.77%)
アルファベット(GOOG) 1088.30ドル +2.07ドル(+0.19%)
フェイスブック(FB) 138.68ドル +1.92ドル(+1.40%)
キャタピラー(CAT) 130.23ドル -0.54ドル(-0.41%)
アルコア(AA) 30.99ドル -2.61ドル(-7.77%)
ウォルマート(WMT) 97.29ドル -0.17ドル(-0.17%)
スプリント(S) 6.32ドル -0.03ドル(-0.47%)
<SF>
米国株式相場は下落。ダウ平均は27.59ドル安の25338.84、ナスダックは18.51ポイント安の7273.08で取引を終了した。米中首脳会談での貿易交渉進展に懐疑的な見方が広がったほか、FOMC議事録の内容を見極めたいとの思惑から売りが先行。注目のFOMC議事録では、大半の当局者が早期の利上げが妥当であるとの認識が示されたが、概ね予想通りの内容となり、発表後から下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では素材やメディアが上昇する一方で、半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが下落した。
アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は、決算内容が好感され、大幅上昇。ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は、利益が予想を上振れ堅調推移。ファストフードのマクドナルド(MCD)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き上げを受け買われた。一方で、アパレルのエクスプレス(EXPR)は、慎重な業績見通しが嫌気され下落。一部アナリストが世界的な「iPhone」需要後退を指摘し、シーラス・ロジック(CRUS)、スカイワークス・ソリューションズ(SWKS)、コルボ(QRVO)などの部品サプライヤーが軒並み売られた。
パウエルFRB議長は、昨日の講演で足元の金利水準が中立を僅かに下回るとの考えを示し、投資家の多くは追加利上げ見通しが大きく後退したと判断したが、複数アナリストが市場の過剰反応を指摘している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル上げ渋り、米利上げペース減速の思惑広がる
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円19銭へ下落後、113円56銭まで反発し、113円48銭で引けた。10月の米コアPCE価格指数、雇用関連指標、米10月中古住宅販売成約指数は予想を下回ったことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)11月分議事録を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースは鈍化する可能性を織り込むドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1402ドルまで上昇後、1.1364ドルまで下落し、1.1393ドルで引けた。米利上げペース鈍化を織り込むユーロ買い・ドル売りが先行したが、ドイツの11月消費者物価指数は予想を下回ったことから、ユーロは伸び悩んだ。ユーロ・円は、128円81銭から129円23銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2761ドルから1.2797ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9939フランから0.9977フランまで上昇した。
■NY原油:反発で51.45ドル、ロシアとOPECによる協調減産観測広がる
NY原油先物1月限は反発(NYMEX原油1月限終値:51.45 ↑1.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+1.16ドルの51.45ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時49.41ドルまで下落したが、通常取引終了時点にかけて買い戻しが入った。ロシアのプーチン大統領は60ドル前後の原油価格は全く問題ないとの見方を示しており、石油輸出機構(OPEC)と協調減産を実施するとの観測が広がったことが原油先物の買い戻しにつながったとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.04ドル -0.39ドル(-1.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.51ドル -0.80ドル(-1.77%)
ゴールドマン・サックス(GS)194.85ドル -2.70ドル(-1.37%)
インテル(INTC) 47.70ドル -1.16ドル(-2.37%)
アップル(AAPL) 179.55ドル -1.39ドル(-0.77%)
アルファベット(GOOG) 1088.30ドル +2.07ドル(+0.19%)
フェイスブック(FB) 138.68ドル +1.92ドル(+1.40%)
キャタピラー(CAT) 130.23ドル -0.54ドル(-0.41%)
アルコア(AA) 30.99ドル -2.61ドル(-7.77%)
ウォルマート(WMT) 97.29ドル -0.17ドル(-0.17%)
スプリント(S) 6.32ドル -0.03ドル(-0.47%)
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