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前場に注目すべき3つのポイント〜中長期的な観点から高ROE銘柄の下値拾いを意識

注目トピックス 市況・概況
26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中長期的な観点から高ROE銘柄の下値拾いを意識
■前場の注目材料:しまむら、3Q営業利益41%減、コンセンサス下回るが想定内
■古河電、ベトナムに新工場、アルミ電線増産

■中長期的な観点から高ROE銘柄の下値拾いを意識

26日の日本株市場は、前日の大幅下落の反動も意識されるものの、引き続き不安定な相場展開になろう。昨日の日経平均は1年8カ月ぶりの安値水準まで急落した。米政権運営への先行き懸念が高まっており、クリスマス休暇で市場参加者が限られる中ではあるが、それ故に指値が薄い状況だったことから大きく振らされる格好となった。

中小型株についても下落基調が強まる展開となっており、個人の換金売りの流れも強まったとみられる。米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの見方のほか、トランプ大統領は米株安の責任を取らせる形でムニューシン財務長官の解任検討なども報じられており、市場の不安心理を高める要因となっている。

本日は米国や欧州といった主要市場はクリスマスで休場となった影響から、より海外勢のフローは限られているほか、外部のリスクについてはトランプ大統領のツイッター発言あたりになりそうであり、一先ず一服はつきそうである。日経平均は19000円前半まで下げていることもあり、若干ではあろうが、値ごろ感からの買いも意識されやすい。

もっとも、ムニューシン財務長官の解任検討といった報道から市場はこれを織り込むものの、休場明けの米国市場次第ではさらに大きく振らされる可能性がある。薄商いの中をインデックスに絡んだ売買による自律反発が精一杯といったところか。

なお、需給面では個人主導となるほか、受け渡しベースで実質2019年相場入りとなることもあり、中小型株の一角や成長期待の大きい銘柄には、長期スタンスでの買いも意識されよう。PERやPBRといった割安感では手掛けづらそうだが、中長期的な観点からは投資効率を測る指標であるROEが有効になりそうだ。株価下落に伴う比率低下からGPIFの買い入れも今後意識される中、高ROE銘柄の下値拾いを意識しておきたいところであろう。


■しまむら、3Q営業利益41%減、コンセンサス下回るが想定内

しまむら<8227>は25日、第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比4.0%減の4099.36億円、営業利益が同41.3%減の206.07億円だった。コンセンサス(230-245億円)を下回っている。秋物のニットなどは好調だったが、気温の影響で防寒素材の冬物アウターが不調。ただし、既存店は8カ月連続で前年割れとなるなど、想定の範囲内と判断されよう。


■前場の注目材料

・日経225先物は大阪夜間取引で上昇(19150、+180)
・1ドル=110円20-30銭
・日銀のETF購入
・企業業績改善への期待感

・古河電<5801>ベトナムに新工場、アルミ電線増産
・マクセルHD<6810>車載電池参入、INCJなどと共同、日立ビークルに出資
・JXTGHD<5020>来年1月にも都市ガス販売参入、家庭向け契約10万件目指す
・KDDI<9433>携帯来春値下げ NTTドコモ<9437>に対抗 数百億円還元

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月30-31日分)

<海外>
・特になし




<SF>

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