27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ260ドル高、一時600ドル超の下落から引けにかけて急反転
[18/12/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ260ドル高、一時600ドル超の下落から引けにかけて急反転
米国株式相場は上昇。ダウ平均は260.37ドル高の23138.82、ナスダックは25.14ポイント高の6579.49で取引を終了した。政府機関閉鎖や原油安を受けて、売りが先行。12月消費者信頼感指数が予想を下振れたほか、昨日はダウが過去最大の上げ幅となるなど、株価上昇を受けた利益確定の動きも広がった。閑散取引が続くなか、トランプ政権が中国通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などの機器使用を企業に禁じる大統領令を検討していることが嫌気され、ダウは一時600ドルを超す下落となったものの、引けにかけて急速に下げ幅を縮小し上昇に転じた。セクター別では小売を除いて全面高となり、特に素材や家庭用品・パーソナル用品の上昇が目立った。
商品相場の回復を受け資源のフリーポート・マクモラン(FCX)が上昇。大手行のJPモルガン・チェース(JPM)は、不適切なADR(米国預託証券)の取扱いを巡り、SEC(米証券取引委員会)と1.35億ドルの支払いで合意し堅調推移。一方で、原油相場の下落で、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)が軟調推移。米中関係の悪化が懸念され、ネット小売のアマゾン(AMZN)、携帯端末のアップル(AAPL)など主要ハイテク株が売られた。
前日に続いて2日連続で出来高を伴って引けにかけて大きく上昇しており、年末の機関投資家のリバランスや節税目的の損失確定が一服したとの見方から、底打ちへの期待が高まっている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米国株急反発でドル売り一服
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、一時110円46銭まで下落したのち、111円11銭まで反発し、111円01銭で引けた。この日発表された米国のCB12月消費者信頼感指数は128.1と予想以上に悪化したため、米国経済の成長鈍化懸念が強まり米債利回りに連れたドル売りが活発となった。しかしながら、株式相場の回復に連れ、リスク回避のドル売りは後退し、ドル・円は111円台を回復した。
ユーロ・ドルは、1.1368ドルから1.1454ドルまで上昇し、1.1430ドルで引けた。ユーロ・円は、126円06銭から127円09銭まで上昇。米国株反転でリスク回避の円買いは後退した。ポンド・ドルは、1.2621ドルから1.2675ドルのレンジでもみ合いとなった。ドル・スイスは、0.9925フランから0.9841フランまで下落した。
■NY原油:反落で44.61ドル、米景況感悪化などを嫌気した売りが強まる
NY原油先物2月限は反落(NYMEX原油2月限終値:44.61 −1.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比−1.61ドルの44.61ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時44.37ドルまで売られた。米国の景況感悪化や米国株安を嫌気した売りが優勢となった。時間外取引では米国株の反転を意識して下げ幅は縮小したが、主要産油国による減産への期待はあるものの、米国の原油供給は減少しない可能性があること、世界経済の減速懸念は消えていないことなどは原油先物の上昇を抑える要因となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.37ドル +0.26ドル(+1.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.66ドル +0.36ドル(+0.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.41ドル +2.48ドル(+1.52%)
インテル(INTC) 46.36ドル +0.17ドル(+0.37%)
アップル(AAPL) 156.15ドル -1.02ドル(-0.65%)
アルファベット(GOOG) 1043.88ドル +4.42ドル(+0.43%)
フェイスブック(FB) 134.52ドル +0.34ドル(+0.25%)
キャタピラー(CAT) 126.67ドル +1.91ドル(+1.53%)
アルコア(AA) 27.16ドル +0.02ドル(+0.07%)
ウォルマート(WMT) 91.59ドル +1.18ドル(+1.31%)
スプリント(S) 5.85ドル -0.05ドル(-0.85%)
<SF>
米国株式相場は上昇。ダウ平均は260.37ドル高の23138.82、ナスダックは25.14ポイント高の6579.49で取引を終了した。政府機関閉鎖や原油安を受けて、売りが先行。12月消費者信頼感指数が予想を下振れたほか、昨日はダウが過去最大の上げ幅となるなど、株価上昇を受けた利益確定の動きも広がった。閑散取引が続くなか、トランプ政権が中国通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などの機器使用を企業に禁じる大統領令を検討していることが嫌気され、ダウは一時600ドルを超す下落となったものの、引けにかけて急速に下げ幅を縮小し上昇に転じた。セクター別では小売を除いて全面高となり、特に素材や家庭用品・パーソナル用品の上昇が目立った。
商品相場の回復を受け資源のフリーポート・マクモラン(FCX)が上昇。大手行のJPモルガン・チェース(JPM)は、不適切なADR(米国預託証券)の取扱いを巡り、SEC(米証券取引委員会)と1.35億ドルの支払いで合意し堅調推移。一方で、原油相場の下落で、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)が軟調推移。米中関係の悪化が懸念され、ネット小売のアマゾン(AMZN)、携帯端末のアップル(AAPL)など主要ハイテク株が売られた。
前日に続いて2日連続で出来高を伴って引けにかけて大きく上昇しており、年末の機関投資家のリバランスや節税目的の損失確定が一服したとの見方から、底打ちへの期待が高まっている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米国株急反発でドル売り一服
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、一時110円46銭まで下落したのち、111円11銭まで反発し、111円01銭で引けた。この日発表された米国のCB12月消費者信頼感指数は128.1と予想以上に悪化したため、米国経済の成長鈍化懸念が強まり米債利回りに連れたドル売りが活発となった。しかしながら、株式相場の回復に連れ、リスク回避のドル売りは後退し、ドル・円は111円台を回復した。
ユーロ・ドルは、1.1368ドルから1.1454ドルまで上昇し、1.1430ドルで引けた。ユーロ・円は、126円06銭から127円09銭まで上昇。米国株反転でリスク回避の円買いは後退した。ポンド・ドルは、1.2621ドルから1.2675ドルのレンジでもみ合いとなった。ドル・スイスは、0.9925フランから0.9841フランまで下落した。
■NY原油:反落で44.61ドル、米景況感悪化などを嫌気した売りが強まる
NY原油先物2月限は反落(NYMEX原油2月限終値:44.61 −1.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比−1.61ドルの44.61ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時44.37ドルまで売られた。米国の景況感悪化や米国株安を嫌気した売りが優勢となった。時間外取引では米国株の反転を意識して下げ幅は縮小したが、主要産油国による減産への期待はあるものの、米国の原油供給は減少しない可能性があること、世界経済の減速懸念は消えていないことなどは原油先物の上昇を抑える要因となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.37ドル +0.26ドル(+1.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.66ドル +0.36ドル(+0.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.41ドル +2.48ドル(+1.52%)
インテル(INTC) 46.36ドル +0.17ドル(+0.37%)
アップル(AAPL) 156.15ドル -1.02ドル(-0.65%)
アルファベット(GOOG) 1043.88ドル +4.42ドル(+0.43%)
フェイスブック(FB) 134.52ドル +0.34ドル(+0.25%)
キャタピラー(CAT) 126.67ドル +1.91ドル(+1.53%)
アルコア(AA) 27.16ドル +0.02ドル(+0.07%)
ウォルマート(WMT) 91.59ドル +1.18ドル(+1.31%)
スプリント(S) 5.85ドル -0.05ドル(-0.85%)
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