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欧米為替見通し:ドル・円は軟調推移か、米FOMCのハト派スタンスでドル売り基調に

注目トピックス 市況・概況
30日の欧米外為市場では、ドル・円は軟調な展開を予想する。ブレグジットの先行き不透明感が増幅され、ドルや円に資金が流入しやすい見通し。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)ではハト派寄りのスタンスが見込まれ、ドル売り地合いとなる可能性があろう。

日本時間本日未明の英国議会で、政府の合意案を修正すれば支持するとの超党派議員による提案が可決された。メイ首相は今後欧州連合(EU)との再交渉を踏まえ、2月13日までに修正作業を終える見通し。ただ、EU側は再協議に否定的であるほか、3月の離脱期限の延期に関する提案は議会で否決され、ブレグジットは今後の不透明感が増したことから期待先行で買われたポンドは売られやすい地合いが続きそうだ。その影響でドル・円はポンド・円の売りに抑えられる値動きとなっており、本日アジア市場でも109円台前半で上値の重さが意識された。

今晩は米FOMCでの政策決定、その後のパウエル議長記者会見が焦点となる。FOMCでは、現行の政策金利は据え置きの公算。日本時間31日4時半からはパウエル議長が記者会見する。最近発表された製造業の成長鈍化を示す経済指標などから、バランスシート縮小や今年2回の利上げシナリオはペースダウンの観測が市場に広がっている。全般的にハト派寄りの政策スタンスが示されるとみられ、長期金利の低下に伴いドル売りが強まる見通し。一方で、米国の1月ADP雇用統計(民間雇用者数)がそれほど低調な内容とならなければ、株価の下落やドル売りは限定的となる可能性もあろう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・22:15 米・1月ADP雇用統計(予想:+18.1万人、12月:+27.1万人)
・24:00 米・12月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.5%、11月:-0.7%)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は2.25-2.50%に据え置き予想)
・04:30 パウエル米FRB議長会見
・米中閣僚級通商協議(ワシントン、31日まで)
※米・10-12月期GDP速報値は発表延期





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