30日の米国市場ダイジェスト:NYダウ434ドル高、利上げ一時停止の方針を好感
[19/01/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ434ドル高、利上げ一時停止の方針を好感
米国株式相場は上昇。ダウ平均は434.90ドル高の25014.86、ナスダックは154.79ポイント高の7183.08で取引を終了した。主要企業の好決算を受けて買いが先行した。注目の連邦公開市場委員会(FOMC)では、大方の予想通り政策金利は据え置かれた。これまで年内2回を想定していた追加利上げ見通しを、「様子見する」と実質的に一時停止する方針へと転換したことが好感された。量的緩和で膨らんだ米国債などの資産縮小も近く終了する可能性を示唆した。FOMCの発表を受けて一段高となり、引けにかけても堅調推移となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や小売が上昇する一方で、電気通信サービスや食品・生活必需品小売が軟調。
携帯端末のアップル(AAPL)は年始に業績下方修正を発表しており、決算内容は概ね予想通りであったが、一部で懸念されていた1-3月期の見通しが予想ほど落ち込まなかったことが好感され、大きく上昇。航空機のボーイング(BA)や半導体のAMD(AMD)も好決算を発表して堅調推移となった。一方で通信のAT&T(T)は売上高が予想を下回るなど、冴えない決算を発表して下落した。
マーケット終了後にSNSのフェイスブック(FB)が発表した決算は、一株利益及び売上高とも予想を上回り、時間外取引で大きく上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米利上げ一時停止の思惑でドル売り強まる
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円74銭から108円81銭まで下落し109円03銭で引けた。米国の1月ADP雇用統計が予想を上回り一時ドル買いが優勢となった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利を据え置いたほか、一時利上げを停止する可能性を示唆したためドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1406ドルから1.1502ドルまで上昇し1.1479ドルで引けた。ユーロ・円は、125円02銭から125円47銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.3055ドルまで下落後、1.3146ドルまで上昇した。バルニエEU首席交渉官やユンケル欧州委委員長が離脱協定の再交渉をする意向がないことを確認しポンド売りが加速。その後、ハト派FOMCを受けたドル売りに急伸した。ドル・スイスは、0.9995フランから0.9932フランまで下落した。
■NY原油:続伸で54.23ドル、原油在庫の増加幅は市場予想を下回る
NY原油先物3月限は続伸(NYMEX原油3月限終値:54.23 ↑0.92)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比+0.92ドルの54.23ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時54.93ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間石油在庫統計で、原油在庫の増加幅が市場予想を下回ったことや、主要通貨に対してドル安が進行したことが要因。原油需要の減少に対する警戒感はやや低下していることも、原油先物相場に対する支援材料となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.07ドル -0.32ドル(-1.09%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.79ドル +0.60ドル(+1.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)202.48ドル +1.98ドル(+0.99%)
インテル(INTC) 47.54ドル +1.00ドル(+2.15%)
アップル(AAPL) 165.25ドル +10.57ドル(+6.83%)
アルファベット(GOOG) 1089.06ドル +28.44ドル(+2.68%)
フェイスブック(FB) 150.42ドル +6.23ドル(+4.32%)
キャタピラー(CAT) 130.11ドル +3.58ドル(+2.83%)
アルコア(AA) 29.59ドル +0.84ドル(+2.92%)
ウォルマート(WMT) 94.80ドル -1.91ドル(-1.97%)
スプリント(S) 6.04ドル +0.01ドル(+0.17%)
<SF>
米国株式相場は上昇。ダウ平均は434.90ドル高の25014.86、ナスダックは154.79ポイント高の7183.08で取引を終了した。主要企業の好決算を受けて買いが先行した。注目の連邦公開市場委員会(FOMC)では、大方の予想通り政策金利は据え置かれた。これまで年内2回を想定していた追加利上げ見通しを、「様子見する」と実質的に一時停止する方針へと転換したことが好感された。量的緩和で膨らんだ米国債などの資産縮小も近く終了する可能性を示唆した。FOMCの発表を受けて一段高となり、引けにかけても堅調推移となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や小売が上昇する一方で、電気通信サービスや食品・生活必需品小売が軟調。
携帯端末のアップル(AAPL)は年始に業績下方修正を発表しており、決算内容は概ね予想通りであったが、一部で懸念されていた1-3月期の見通しが予想ほど落ち込まなかったことが好感され、大きく上昇。航空機のボーイング(BA)や半導体のAMD(AMD)も好決算を発表して堅調推移となった。一方で通信のAT&T(T)は売上高が予想を下回るなど、冴えない決算を発表して下落した。
マーケット終了後にSNSのフェイスブック(FB)が発表した決算は、一株利益及び売上高とも予想を上回り、時間外取引で大きく上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米利上げ一時停止の思惑でドル売り強まる
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円74銭から108円81銭まで下落し109円03銭で引けた。米国の1月ADP雇用統計が予想を上回り一時ドル買いが優勢となった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利を据え置いたほか、一時利上げを停止する可能性を示唆したためドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1406ドルから1.1502ドルまで上昇し1.1479ドルで引けた。ユーロ・円は、125円02銭から125円47銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.3055ドルまで下落後、1.3146ドルまで上昇した。バルニエEU首席交渉官やユンケル欧州委委員長が離脱協定の再交渉をする意向がないことを確認しポンド売りが加速。その後、ハト派FOMCを受けたドル売りに急伸した。ドル・スイスは、0.9995フランから0.9932フランまで下落した。
■NY原油:続伸で54.23ドル、原油在庫の増加幅は市場予想を下回る
NY原油先物3月限は続伸(NYMEX原油3月限終値:54.23 ↑0.92)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比+0.92ドルの54.23ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時54.93ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間石油在庫統計で、原油在庫の増加幅が市場予想を下回ったことや、主要通貨に対してドル安が進行したことが要因。原油需要の減少に対する警戒感はやや低下していることも、原油先物相場に対する支援材料となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.07ドル -0.32ドル(-1.09%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.79ドル +0.60ドル(+1.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)202.48ドル +1.98ドル(+0.99%)
インテル(INTC) 47.54ドル +1.00ドル(+2.15%)
アップル(AAPL) 165.25ドル +10.57ドル(+6.83%)
アルファベット(GOOG) 1089.06ドル +28.44ドル(+2.68%)
フェイスブック(FB) 150.42ドル +6.23ドル(+4.32%)
キャタピラー(CAT) 130.11ドル +3.58ドル(+2.83%)
アルコア(AA) 29.59ドル +0.84ドル(+2.92%)
ウォルマート(WMT) 94.80ドル -1.91ドル(-1.97%)
スプリント(S) 6.04ドル +0.01ドル(+0.17%)
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