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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、雇用やインフレ関連の指標が手掛かり材料に

注目トピックス 市況・概況
■弱含み、ユーロ圏の景気減速への懸念強まる

先週のユーロ・ドルは弱含み。ドイツの3月IFO企業景況感指数の上昇を受けてユーロを買い戻す動きが一時強まったものの、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が、「必要なら利上げをさらに遅らせること可能」と述べたことや、英国の政治不安は解消されていないことから、リスク回避のユーロ売りが観測された。取引レンジ:1.1210ドル-1.1331ドル。

■もみ合いか、米FRBのハト派姿勢を意識した取引に

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)理事会を4月10日に控えており、ユーロ圏の製造業PMIや消費者物価指数、小売売上高など重要指標が市場予想を下回った場合はユーロ売りがやや強まる展開となりそうだ。安全逃避的なドル買いは継続する可能性が高いと予想されるが、米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派的な政策運営を意識して積極的なドル買いは見込みにくい。
・予想レンジ:1.1150ドル−1.1300ドル

■下げ渋り、米ドル高・円安の影響受ける

先週のユーロ・円は下げ渋り。ドイツの景況感改善を受けてユーロ売りは一服したが、トルコリラなど新興国通貨安を警戒してリスク回避的なユーロ売り・円買いが観測された。ユーロ・円は一時123円台後半まで下落したが、米ドル・円相場が円安方向に振れた関係で対円レートは下げ渋った。取引レンジ:123円66銭−125円01銭。

■伸び悩みか、雇用やインフレ関連の指標が手掛かり材料に

今週のユーロ・円は伸び悩みか。ユーロ圏の経済指標では2月失業率、3月消費者物価指数、2月小売売上高と重要指標が目白押し。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は現行の金融政策を維持し、状況次第では緩和策を強化する姿勢を示しており、経済指標が市場予想を下回った場合、リスク回避のユーロ売りに傾く見通し。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・1日:2月失業率(予想:7.8%)
・1日:3月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.0%)
・3日:2月小売売上高(前月比予想+0.1%)
・予想レンジ:123円00銭−125円00銭




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