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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、堅調な米GDPを好感も調整売りが下押し

注目トピックス 市況・概況
26日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。注目の米国内総生産(GDP)が市場予想通りの内容となれば景気の再拡大を期待したドル買いを誘発しよう。ただ、112円台は引き続きドル売り圧力が強く、同水準の定着は見込みにくい。

前日の海外市場では、ユーロ売りの影響でドル・円は112円付近まで戻したものの、米長期金利の低下でドル売りに振れ、111円30銭台まで弱含んだ。その後は米ナスダックの上昇などで小幅に戻し、NY市場では111円60銭台で取引を終えた。ある市場筋は111円30銭付近のドル買い意欲を指摘。111円台は引き続き押し目買いで、下値は堅いとの見方を示す。本日のアジア市場では実需筋による売り買いが中心となり、月末要因からまとまったドル買いが入り一時111円79銭まで押し上げられた。ただ、日本株が軟調となり、その後は伸び悩んでいる。

この後の欧米市場では、米国の1-3月期GDP速報値の発表が焦点。前日発表された3月耐久財受注でコア指数などが強く、製造業の回復がGDPに反映すると期待されている。実際、1-3月期の市場予想値は発表が近づくにつれ切り上げられ、足元では10-12月期をやや上回る前期比年率+2.3%に。予想通りの内容となれば米国の景気再拡大への思惑から、株高や長期金利上昇を通じてドル買いに振れる見通し。ドル指数も上昇トレンドを形成している。ただし、ドル・円は週末の調整売りに押される可能性もあろう。今年3月以降、112円台の定着には何度も失敗しており、同水準が心理的な壁になっている面もありそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・1-3月期GDP速報値(前期比年率予想:+2.3%、10-12月期:+2.2%)
・23:00 米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:97.0、速報値:96.9)
・日米首脳会談




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