15日の米国市場ダイジェスト:NYダウ115ドル高、輸入自動車への追加関税措置を先送り
[19/05/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ115ドル高、輸入自動車への追加関税措置を先送り
米国株式相場は上昇。ダウ平均は115.97ドル高の25648.02、ナスダックは87.65ポイント高の7822.15で取引を終了した。4月小売売上高が予想外のマイナス成長となり、売りが先行。その後は、トランプ米大統領が輸入自動車に対する関税引き上げを巡る判断を最大6ヶ月間延期するとの報道が好感されたほか、米中協議への楽観的な見方から上昇に転じた。セクター別では、メディアやソフトウェア・サービスが上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
輸入自動車に対する関税措置の延期が報じられ、フォード(F)やゼネラル・モーターズ(GM)など自動車関連銘柄が買われた。検索大手のアルファベット(GOOGL)は、オンライン検索や動画配信サービス「Youtube」などに新たな広告フォーマットを追加することを発表し上昇。中国オンライン小売大手のアリババ・グループ(BABA)は、決算内容が予想を上振れ堅調推移。一方で、小売売上高を受けて市場環境の先行き不透明感が強まり、アパレルのギャップ(GPS)、百貨店のメーシーズ(M)やJCペニー(JCP)が下落した。
5月NAHB住宅市場指数が予想を上振れ、昨年10月以来の高水準となった。足元で住宅ローン金利も低下し、今後6ヶ月の販売見通しも改善しており、住宅関連銘柄には追い風となりそうだ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米制裁関税延期報道でユーロ反発
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円16銭まで下落後、109円69銭まで上昇し、109円59銭で引けた。米国や中国のさえない経済指標を受けて、世界経済への懸念が強まり、リスク回避の円買いが優勢となった。その後、トランプ米政権が制裁関税に関して態度を軟化させたことから、リスク選好の円売り・ドル買いが再燃した。米国政府が欧州車に対する制裁関税の実施を6カ月ほど延期させる方針だと報道されたことや、メキシコやカナダに対する制裁関税の解除を検討していると報じられた。
ユーロ・ドルは、1.1179ドルから1.1225ドルまで急伸し、1.1202ドルで引けた。欧州車に対する米国の関税が延期されるとの報道が好感され、ユーロ買いが加速した。ユーロ・円は、122円08銭から123円09銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2887ドルから1.2827ドルまで下落した。ドル・スイスは、1.0069フランから1.0097フランまで上昇した。
■NY原油:小幅続伸で62.02ドル、欧州輸入車への関税導入延期を好感
NY原油先物6月限は小幅続伸(NYMEX原油6月限終値:62.02 ↑0.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+0.24ドルの62.02ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは60.85ドル−62.34ドル。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫統計で原油在庫は大幅増となったが、トランプ大統領は、欧州輸入車に対する関税実施を6か月延期する意向を示したことから、原油需要増大の思惑が広がり、原油先物は反転した。米中首脳会談開催への期待は残されていることも買い材料となったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.29ドル -0.33ドル(-1.15%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.90ドル -0.11ドル(-0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)196.40ドル +0.12ドル(+0.06%)
インテル(INTC) 45.62ドル +0.45ドル(+1.00%)
アップル(AAPL) 190.92ドル +2.26ドル(+1.20%)
アルファベット(GOOG) 1164.21ドル +43.77ドル(+3.91%)
フェイスブック(FB) 186.27ドル +5.54ドル(+3.07%)
キャタピラー(CAT) 127.30ドル -0.17ドル(-0.13%)
アルコア(AA) 25.01ドル 0.00ドル(0.00%)
ウォルマート(WMT) 99.88ドル -0.41ドル(-0.41%)
スプリント(S) 6.07ドル +0.08ドル(+1.34%)
<SF>
米国株式相場は上昇。ダウ平均は115.97ドル高の25648.02、ナスダックは87.65ポイント高の7822.15で取引を終了した。4月小売売上高が予想外のマイナス成長となり、売りが先行。その後は、トランプ米大統領が輸入自動車に対する関税引き上げを巡る判断を最大6ヶ月間延期するとの報道が好感されたほか、米中協議への楽観的な見方から上昇に転じた。セクター別では、メディアやソフトウェア・サービスが上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
輸入自動車に対する関税措置の延期が報じられ、フォード(F)やゼネラル・モーターズ(GM)など自動車関連銘柄が買われた。検索大手のアルファベット(GOOGL)は、オンライン検索や動画配信サービス「Youtube」などに新たな広告フォーマットを追加することを発表し上昇。中国オンライン小売大手のアリババ・グループ(BABA)は、決算内容が予想を上振れ堅調推移。一方で、小売売上高を受けて市場環境の先行き不透明感が強まり、アパレルのギャップ(GPS)、百貨店のメーシーズ(M)やJCペニー(JCP)が下落した。
5月NAHB住宅市場指数が予想を上振れ、昨年10月以来の高水準となった。足元で住宅ローン金利も低下し、今後6ヶ月の販売見通しも改善しており、住宅関連銘柄には追い風となりそうだ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米制裁関税延期報道でユーロ反発
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円16銭まで下落後、109円69銭まで上昇し、109円59銭で引けた。米国や中国のさえない経済指標を受けて、世界経済への懸念が強まり、リスク回避の円買いが優勢となった。その後、トランプ米政権が制裁関税に関して態度を軟化させたことから、リスク選好の円売り・ドル買いが再燃した。米国政府が欧州車に対する制裁関税の実施を6カ月ほど延期させる方針だと報道されたことや、メキシコやカナダに対する制裁関税の解除を検討していると報じられた。
ユーロ・ドルは、1.1179ドルから1.1225ドルまで急伸し、1.1202ドルで引けた。欧州車に対する米国の関税が延期されるとの報道が好感され、ユーロ買いが加速した。ユーロ・円は、122円08銭から123円09銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2887ドルから1.2827ドルまで下落した。ドル・スイスは、1.0069フランから1.0097フランまで上昇した。
■NY原油:小幅続伸で62.02ドル、欧州輸入車への関税導入延期を好感
NY原油先物6月限は小幅続伸(NYMEX原油6月限終値:62.02 ↑0.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+0.24ドルの62.02ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは60.85ドル−62.34ドル。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫統計で原油在庫は大幅増となったが、トランプ大統領は、欧州輸入車に対する関税実施を6か月延期する意向を示したことから、原油需要増大の思惑が広がり、原油先物は反転した。米中首脳会談開催への期待は残されていることも買い材料となったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.29ドル -0.33ドル(-1.15%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.90ドル -0.11ドル(-0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)196.40ドル +0.12ドル(+0.06%)
インテル(INTC) 45.62ドル +0.45ドル(+1.00%)
アップル(AAPL) 190.92ドル +2.26ドル(+1.20%)
アルファベット(GOOG) 1164.21ドル +43.77ドル(+3.91%)
フェイスブック(FB) 186.27ドル +5.54ドル(+3.07%)
キャタピラー(CAT) 127.30ドル -0.17ドル(-0.13%)
アルコア(AA) 25.01ドル 0.00ドル(0.00%)
ウォルマート(WMT) 99.88ドル -0.41ドル(-0.41%)
スプリント(S) 6.07ドル +0.08ドル(+1.34%)
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