17日の米国市場ダイジェスト:米国株は下落、米中協議再開に不透明感強まる
[19/05/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株は下落、米中協議再開に不透明感強まる
米国株式相場は下落。ダウ平均は98.68ドル安の25764.00、ナスダックは81.76ポイント安の7816.28で取引を終了した。中国政府が米国の交渉姿勢を批判し、協議再開に消極的な姿勢を示したことから売りが先行。5月ミシガン大学消費者マインド指数が予想を大幅に上振れたほか、トランプ政権がカナダ及びメキシコへの鉄鋼・アルミニウム関税を撤廃するとの報道を受けて一時下げ幅を縮小したが、引けにかけてハイテク株を中心に弱含んだ。セクター別では、電気通信サービスや公益事業が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や資本財が下落した。
農業機械のディア(DE)は、通期見通しを引き下げ下落。写真共有サイトのピンタレスト(PINS)は、上場後初の決算発表が予想よりも大幅な赤字決算となり大幅下落。米中関係の悪化により、クアルコム(QCOM)やマイクロン・テクノロジー(MU)など半導体関連株が軟調推移。一方で、スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)は、JPモルガンによる投資判断引き上げを受け上昇。法人向けハードウエア・サービス事業のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、スーパーコンピューターを手掛けるクレイ(CRAY)と約14億ドルで買収合意し買われた。電気自動車のテスラは、3月の死亡事故発生時に運転支援機能が作動していたことが明らかとなり、株価は2016年以来の低水準に下落している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米経済指標の改善継続を好感してドル買い、一時110.19円
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円50銭から110円19銭まで上昇し、110円08銭で引けた。この日発表された米国の5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が15年ぶりの高水準となり、「米国が鉄鋼・アルミ輸入関税撤廃でカナダ・メキシコと合意」もあって、米株が一時切り返したことから、ドル買い、円売りが優勢になった。
ユーロ・ドルは1.1179ドルから1.1155ドルまで下落し、1.1158ドルで引けた。ユーロ・円は122円31銭から123円00銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2760ドルから1.2715ドルまで下落。英国のEU離脱をめぐる与野党協議が決裂したことを懸念したポンド売りが続いた。ドル・スイスフランは1.0098フランから1.0122フランでもみ合った。
■NY原油:小幅反落、産油国の協調減産に関する会合控え売り買い交錯
17日のNY原油先物は小幅反落(NYMEX原油6月限終値:62.76↓0.11)。63.59ドルまで上昇後、いったん62.52ドルまで下落した。19日開催の石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国との共同閣僚監視委員会(協調減産を延長するかどうかを判断へ)を控え、売り買いが交錯したとみられる。会合では、主にサウジアラビアとイランとの対立が目を引く状況になりかねず、原油先高思惑がみられる一方、中東緊張による原油高抑制である程度増産に向かうとの見方もある。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は2週連続で減少したが、買いは一時的にとどまった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.40ドル -0.19ドル(-0.66%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.88ドル -0.40ドル(-0.90%)
ゴールドマン・サックス(GS)197.43ドル -1.71ドル(-0.86%)
インテル(INTC) 44.89ドル -0.64ドル(-1.41%)
アップル(AAPL) 189.00ドル -1.08ドル(-0.57%)
アルファベット(GOOG) 1162.30ドル -16.68ドル(-1.41%)
フェイスブック(FB) 185.30ドル -1.69ドル(-0.90%)
キャタピラー(CAT) 122.76ドル -3.85ドル(-3.04%)
アルコア(AA) 24.50ドル -0.48ドル(-1.92%)
ウォルマート(WMT) 100.86ドル -0.45ドル(-0.44%)
スプリント(S) 6.18ドル +0.10ドル(+1.64%)
<SF>
米国株式相場は下落。ダウ平均は98.68ドル安の25764.00、ナスダックは81.76ポイント安の7816.28で取引を終了した。中国政府が米国の交渉姿勢を批判し、協議再開に消極的な姿勢を示したことから売りが先行。5月ミシガン大学消費者マインド指数が予想を大幅に上振れたほか、トランプ政権がカナダ及びメキシコへの鉄鋼・アルミニウム関税を撤廃するとの報道を受けて一時下げ幅を縮小したが、引けにかけてハイテク株を中心に弱含んだ。セクター別では、電気通信サービスや公益事業が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や資本財が下落した。
農業機械のディア(DE)は、通期見通しを引き下げ下落。写真共有サイトのピンタレスト(PINS)は、上場後初の決算発表が予想よりも大幅な赤字決算となり大幅下落。米中関係の悪化により、クアルコム(QCOM)やマイクロン・テクノロジー(MU)など半導体関連株が軟調推移。一方で、スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)は、JPモルガンによる投資判断引き上げを受け上昇。法人向けハードウエア・サービス事業のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、スーパーコンピューターを手掛けるクレイ(CRAY)と約14億ドルで買収合意し買われた。電気自動車のテスラは、3月の死亡事故発生時に運転支援機能が作動していたことが明らかとなり、株価は2016年以来の低水準に下落している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米経済指標の改善継続を好感してドル買い、一時110.19円
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円50銭から110円19銭まで上昇し、110円08銭で引けた。この日発表された米国の5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が15年ぶりの高水準となり、「米国が鉄鋼・アルミ輸入関税撤廃でカナダ・メキシコと合意」もあって、米株が一時切り返したことから、ドル買い、円売りが優勢になった。
ユーロ・ドルは1.1179ドルから1.1155ドルまで下落し、1.1158ドルで引けた。ユーロ・円は122円31銭から123円00銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2760ドルから1.2715ドルまで下落。英国のEU離脱をめぐる与野党協議が決裂したことを懸念したポンド売りが続いた。ドル・スイスフランは1.0098フランから1.0122フランでもみ合った。
■NY原油:小幅反落、産油国の協調減産に関する会合控え売り買い交錯
17日のNY原油先物は小幅反落(NYMEX原油6月限終値:62.76↓0.11)。63.59ドルまで上昇後、いったん62.52ドルまで下落した。19日開催の石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国との共同閣僚監視委員会(協調減産を延長するかどうかを判断へ)を控え、売り買いが交錯したとみられる。会合では、主にサウジアラビアとイランとの対立が目を引く状況になりかねず、原油先高思惑がみられる一方、中東緊張による原油高抑制である程度増産に向かうとの見方もある。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は2週連続で減少したが、買いは一時的にとどまった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.40ドル -0.19ドル(-0.66%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.88ドル -0.40ドル(-0.90%)
ゴールドマン・サックス(GS)197.43ドル -1.71ドル(-0.86%)
インテル(INTC) 44.89ドル -0.64ドル(-1.41%)
アップル(AAPL) 189.00ドル -1.08ドル(-0.57%)
アルファベット(GOOG) 1162.30ドル -16.68ドル(-1.41%)
フェイスブック(FB) 185.30ドル -1.69ドル(-0.90%)
キャタピラー(CAT) 122.76ドル -3.85ドル(-3.04%)
アルコア(AA) 24.50ドル -0.48ドル(-1.92%)
ウォルマート(WMT) 100.86ドル -0.45ドル(-0.44%)
スプリント(S) 6.18ドル +0.10ドル(+1.64%)
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