20日の米国市場ダイジェスト:NYダウ249ドル高、利下げ期待を好感も地政学リスクが重し
[19/06/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ249ドル高、利下げ期待を好感も地政学リスクが重し
米国株式相場は上昇。ダウ平均は249.17ドル高の26753.17、ナスダックは64.02ポイント高の8051.34で取引を終了した。昨日のFOMCを受けて7月の利下げを確実視する見方が強まり、アジア・欧州株が全面高、米国株にも買いが先行。その後も堅調に推移したものの、米国とイランの軍事衝突の懸念から上値は限られた。S&P500は最高値を更新した。セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にエネルギーや資本財の上昇が目立った。
ソフトウェアのオラクル(ORCL)は、決算内容が予想を上振れ大幅上昇。イランを巡る地政学リスクの高まりを受けて原油相場が上昇しており、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。一方で、クルーズ客船運航のカーニバル・コーポレーション(CCL)は、複数アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。食品小売のクローガー(KR)は、決算で既存店売上高が予想を下振れたほか、利益率低下が嫌気され売られた。
資金調達を伴わない特殊な方法でNYSEに直接上場したビジネスチャットツールのスラック(WORK)は、参考価格26ドルを大きく上回る好調な滑り出しとなった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米利下げ観測に伴うドル売り継続
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円76銭から107円21銭まで下落し、107円30銭で引けた。米国の6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数が市場予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)によるすみやかな利下げ観測を受けたドル売りが一段と加速した。また、イランによる米ドローン撃墜を受けて米国の軍事行動への警戒感が強まり、リスク回避の円買いが広がった。
ユーロ・ドルは、1.1317ドルまで上昇後、1.1271ドルまで下落し、1.1292ドルで引けた。ユーロ・円は、121円81銭から121円09銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2672ドルから1.2712ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9861フランから0.9792フランまで下落した。
■NY原油:大幅高で57.07ドル、米国とイランの軍事衝突を警戒した買いが入る
NY原油先物8月限は大幅上昇(NYMEX原油8月限終値:57.07 ↑3.10)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+3.10ドルの57.07ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは54.35ドル−57.37ドル。イランの「イスラム革命防衛隊」のニュースサイトは20日、同国南部ホルモズガン州で米軍の無人偵察機を撃墜したと伝えたことから、米国とイランの軍事衝突に対する警戒感が高まり、原油先物は急上昇した。米国の7月利下げ観測が台頭し、長期金利が一時2%を下回ったことも、原油先物の上昇につながったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.27ドル -0.05ドル(-0.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.46ドル +0.32ドル(+0.74%)
ゴールドマン・サックス(GS)195.70ドル +0.06ドル(+0.03%)
インテル(INTC) 47.19ドル +0.12ドル(+0.25%)
アップル(AAPL) 199.46ドル +1.59ドル(+0.80%)
アルファベット(GOOG) 1111.42ドル +9.09ドル(+0.82%)
フェイスブック(FB) 189.53ドル +2.05ドル(+1.09%)
キャタピラー(CAT) 133.63ドル +3.02ドル(+2.31%)
アルコア(AA) 22.51ドル +0.11ドル(+0.49%)
ウォルマート(WMT) 110.32ドル +0.70ドル(+0.64%)
スプリント(S) 7.40ドル -0.05ドル(-0.67%)
<SF>
米国株式相場は上昇。ダウ平均は249.17ドル高の26753.17、ナスダックは64.02ポイント高の8051.34で取引を終了した。昨日のFOMCを受けて7月の利下げを確実視する見方が強まり、アジア・欧州株が全面高、米国株にも買いが先行。その後も堅調に推移したものの、米国とイランの軍事衝突の懸念から上値は限られた。S&P500は最高値を更新した。セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にエネルギーや資本財の上昇が目立った。
ソフトウェアのオラクル(ORCL)は、決算内容が予想を上振れ大幅上昇。イランを巡る地政学リスクの高まりを受けて原油相場が上昇しており、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。一方で、クルーズ客船運航のカーニバル・コーポレーション(CCL)は、複数アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。食品小売のクローガー(KR)は、決算で既存店売上高が予想を下振れたほか、利益率低下が嫌気され売られた。
資金調達を伴わない特殊な方法でNYSEに直接上場したビジネスチャットツールのスラック(WORK)は、参考価格26ドルを大きく上回る好調な滑り出しとなった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米利下げ観測に伴うドル売り継続
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円76銭から107円21銭まで下落し、107円30銭で引けた。米国の6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数が市場予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)によるすみやかな利下げ観測を受けたドル売りが一段と加速した。また、イランによる米ドローン撃墜を受けて米国の軍事行動への警戒感が強まり、リスク回避の円買いが広がった。
ユーロ・ドルは、1.1317ドルまで上昇後、1.1271ドルまで下落し、1.1292ドルで引けた。ユーロ・円は、121円81銭から121円09銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2672ドルから1.2712ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9861フランから0.9792フランまで下落した。
■NY原油:大幅高で57.07ドル、米国とイランの軍事衝突を警戒した買いが入る
NY原油先物8月限は大幅上昇(NYMEX原油8月限終値:57.07 ↑3.10)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+3.10ドルの57.07ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは54.35ドル−57.37ドル。イランの「イスラム革命防衛隊」のニュースサイトは20日、同国南部ホルモズガン州で米軍の無人偵察機を撃墜したと伝えたことから、米国とイランの軍事衝突に対する警戒感が高まり、原油先物は急上昇した。米国の7月利下げ観測が台頭し、長期金利が一時2%を下回ったことも、原油先物の上昇につながったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.27ドル -0.05ドル(-0.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.46ドル +0.32ドル(+0.74%)
ゴールドマン・サックス(GS)195.70ドル +0.06ドル(+0.03%)
インテル(INTC) 47.19ドル +0.12ドル(+0.25%)
アップル(AAPL) 199.46ドル +1.59ドル(+0.80%)
アルファベット(GOOG) 1111.42ドル +9.09ドル(+0.82%)
フェイスブック(FB) 189.53ドル +2.05ドル(+1.09%)
キャタピラー(CAT) 133.63ドル +3.02ドル(+2.31%)
アルコア(AA) 22.51ドル +0.11ドル(+0.49%)
ウォルマート(WMT) 110.32ドル +0.70ドル(+0.64%)
スプリント(S) 7.40ドル -0.05ドル(-0.67%)
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