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安値で高まる白金宝飾品需要〜もっと知りたい商品先物取引

注目トピックス 市況・概況
みなさんこんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回は白金(プラチナ)の価格動向と米国の白金宝飾需要についてお伝えします。

■白金は「永遠の愛の象徴」
「白金」と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?私はアクセサリー、特に結婚指輪を思い浮かべます。白金は摩擦などの刺激に強く、変色・変質しにくいため、永遠の愛を象徴して結婚指輪に使われることが多いそうです。

■白金価格の推移は下落傾向
そんな白金価格は足元で下落しています。東京商品取引所(TOCOM)の先物市場では5月に3,279円(1グラム当たり)の高値をつけた後、6月上旬に2,770円の安値をつけ、軟調に推移しています。もっと長い期間、年単位で価格を見ても、2008年頃からずっと右肩下がりの推移となっています。

■買い場到来で白金宝飾品ブームに
一方でこの安値が「買い場」と捉えられて、米国では白金宝飾品がちょっとしたブームになっています。2019年第1四半期、米国の白金宝飾品の輸入は前年同期比46%増の2万2千オンス(680キロ)となっています。この輸入量の半分を占めるのが、白金宝飾品の中でも白金リングです。これはほとんどが婚礼用であり前年同期比で68%の伸びとなっています。好調な米国経済を受けて恋人にリングを贈る男性が増えているのでしょう。景気が潤うと結ばれるカップルは多くなるのですね。次いでチェーンのシェアが27%、イアリング等のシェアが19%です。これらと比べると宝飾品では白金リングのシェアが圧倒的に高いことがわかります。

■ぜいたく品だからこそ安値がチャンス
なお、米国内に輸入された白金宝飾品の6割はフランス製です。フランスは高級な宝飾品ブティックが海外でも有名です。こういったブランド価値もあり、白金宝飾品はぜいたく品として考えられています。だからこそ、「安値のうちに買っておこう」という需要が高まったとみられます。

■商品先物には実需がある
商品先物は株式などと異なり、商品そのものを使ったり、消費したりすることができます。実需がある分、安値のときにたくさん仕入れておきたいという需要は高まりやすいとみることもできます。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ




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