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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりか、米GDPが想定内なら109円を目指す展開に

注目トピックス 市況・概況
26日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの値動きを予想する。前日の欧州中銀(ECB)理事会のハト派的な政策姿勢を背景にドル買い地合いが続く見通し。また、今晩発表の米4-6月期国内総生産(GDP)が想定内の内容となれば、ドル・円は109円を目指すだろう。

25日の海外市場では、ECBによる9月利下げや量的緩和への思惑でユーロが乱高下したが、ドラギ総裁の記者会見で過度な早期利下げ観測が弱まった。それを受けドイツの長期金利が上昇し、米長期金利を押し上げた。また、米国の耐久財受注や新規失業保険申請件数が改善したこともあってドル買いになり、ドル・円は一時108円75銭まで浮揚した。本日のアジア市場も序盤はその流れを受け継いでいたが、日経平均株価や上海総合指数の軟調地合いや前日乱高下したユーロ・ドルの底堅い値動きでドルが下押しされ、ドル・円は108円半ばに軟化する場面もあった。

この後の欧米市場では、米長期金利の高止まりでドル買い基調が続きそうだ。21時半に発表される米国の4-6月期GDP(速報値)は前期比年率+1.8%と予想される。1-3月期の同+3.1%と比べると相当に見劣りするが、米中貿易戦争の影響によるある程度の減速は織り込まれ、想定に沿った内容となればドル買い再開でドル・円は109円が視野に入りそうだ。ただ、30-31日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、大幅利下げ観測の後退により米国株の失速が目立つ。低調な米企業決算もあり株安に振れれば、週末による調整売りも加わりドルの上昇を阻止するとみる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 欧州中央銀行(ECB)専門家予測調査
・21:30 米・4-6月期GDP速報値(前期比年率予想:+1.8%、1-3月期:+3.1%)




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