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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ユーロ圏GDPやインフレ指標が手掛かり材料に

注目トピックス 市況・概況
■弱含み、ドイツ経済悪化でユーロ売り強まる

先週のユーロ・ドルは弱含み。ドイツ連邦銀行(中央銀行)が4-6月期の独経済はマイナス成長に落ち込むとの見通しを示したほか、独・7月製造業PMI速報値が予想を下回ったことで、ユーロ売りが活発となった。欧州中央銀行(ECB)が9月の金融緩和を示唆したこともユーロ売りにつながった。取引レンジ:1.1102ドル-1.1225ドル。

■もみ合いか、米金利見通しが手掛かり材料に

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。7月31日発表の域内総生産(GDP)や消費者物価指数(CPI)はさえない内容になると予想されており、欧州中央銀行(ECB)理事会が示唆した9月利下げなど一段の金融緩和を想定したユーロ売りが強まりそうだ。7月30-31日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの利下げが決定される見込みだが、早期追加利下げ観測が浮上した場合、リスク回避のユーロ売りはやや抑制される可能性がある。

予想レンジ:1.1050ドル−1.1250ドル

■下げ渋り、利下げ見送りでユーロ売り一服

先週のユーロ・円は下げ渋り。欧州中央銀行(ECB)理事会は金利引き下げについて協議しなかったことから、ユーロ買い・円売りが一時優勢となり、ユーロ・円は121円台前半まで戻した。しかしながら、ECBによる9月利下げの可能性は高いと予想されていることや、4-6月期米国内総生産(GDP)速報値は予想を上回ったことから、ユーロ買い・米ドル売りが再び強まり、この影響でユーロ・円は121円を再び下回った。取引レンジ:120円05銭−121円38銭。

■伸び悩みか、ユーロ圏GDPやインフレ指標が手掛かり材料に

今週のユーロ・円は弱含みか。4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)や消費者物価指数(CPI)が有力な手掛かり材料となる。市場予想を下回った場合、ユーロ圏経済の回復の遅れが意識され、9月利下げの思惑が強まり、ユーロ売りが優勢となりそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・7月31日:6月失業率(予想:7.5%)
・7月31日:4−6月期域内総生産(前年比予想:+1.0%)
・7月31日:7月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.0%)
・8月2日:6月小売売上高(5月:前月比−0.3%)

予想レンジ:119円00銭−122円00銭




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