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今日の為替市場ポイント:良好な米GDPを意識してドル売り抑制も

注目トピックス 市況・概況
26日のドル・円相場は、東京市場では108円74銭から108円56銭まで下落。欧米市場でドルは108円83銭まで買われた後に108円60銭まで下落し、108円67銭で取引を終えた。

本日29日のドル・円は主に108円台後半で推移する見込み。予想を上回る4-6月期米国内総生産(GDP)成長率などを意識して、リスク回避的なドル売り・円買いは引き続き抑制される可能性がある。

先週26日に発表された米国の4-6月期GDP速報値は、前期比年率+2.1%となった。伸び率は1-3月期の+3.1%から鈍化したものの、市場予想の+1.8%を上回った。また、4-6月期米個人消費速報値は前期比年率+4.3%とやや高い伸びを記録した。7月30−31日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、低インフレや世界経済の成長鈍化への対処で利下げが決定されることが確実視されている。製造業や住宅市況はさえないものの、6月雇用統計、6月小売売上高、4−6月期国内総生産(GDP)などは市場予想を上回っていることから、0.50ポイントの利下げを行う必要はなくなったとみられる。

ただし、9月以降の経済状況は予測困難であることから米金融当局は7月のFOMC会合でひとまず0.25ポイントの利下げに着手し、その後は毎回のFOMC会合で金利引き下げの是非について議論を続けていくことになると予想される。



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