後場に注目すべき3つのポイント〜決算を手掛かりとした日替わり物色にとどまる
[19/07/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、決算を手掛かりとした日替わり物色にとどまる
・ドル・円は下げ渋り、日本株安も国内勢は押し目買い
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位は京セラ<6971>
■日経平均は続落、決算を手掛かりとした日替わり物色にとどまる
日経平均は続落。119.95円安の21538.20円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えた。小幅に下落して始まった日経平均は、その後3ケタの下落となり、心理的な支持線として意識されている25日線レベルでのこう着感の強い相場展開となっている。先週末に決算を発表した東エレク<8035>はコンセンサスを上回ったものの、足元の上昇に対する利益確定の流れが優勢となったほか、キーエンス<6861>の大幅な下げが投資家心理を冷ます格好となった。一方で、Tモバイルとスプリントの合併計画の承認が伝えられ、ソフトバンクG<9984>が下支えする格好。本日上場のブシロード<7803>の初値は、公開価格を約17%上回る2204円となった。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは電気機器、ゴム製品、金属、証券、鉄鋼、非鉄金属が軟調。半面、海運、電力ガス、水産農林、情報通信、空運、食料品がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>、ファナック<6954>が軟調。一方でソフトバンクG<9984>が約30円程度日経平均を下支えする格好となった。
先週末の米国市場の上昇を背景に、東エレクの影響があったとしても、底堅い相場展開を見込んでいたが、じり安基調から日経平均は21500円処での攻防をみせている。東エレクは一時17735円まで下げ幅を広げた後は、18125円まで下げ渋る動きをみせており、先週までの強い値動きからみれば想定内の動きであろう。しかし、先週のアドバンテスト<6857>の様なけん引役が不在であり、薄商いの中をインデックス売買にも振らされやすい需給状況である。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心が集まりやすく、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強い。市場では0.25%の利下げがコンセンサスとなっているほかトランプ米大統領と経済顧問らは、ドル押し下げに向けた外国為替市場への介入案について協議したが、最終的には見送る決定を下したと米紙WSJが報じている。FOMC通過後の為替の反応も限られるとみられるが、為替相場が朝方からやや円高に振れて推移していることで、より手控えムードにつながっている。さらに、今週から決算ラッシュとなることもあり、キーエンスの反応をみてしまうと、こちらも手控え要因になるだろう。決算を手掛かりとした日替わり物色が続きそうである。
■ドル・円は下げ渋り、日本株安も国内勢は押し目買い
29日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株安を受け円買い方向に振れたが、ドルは国内勢の押し目買いで108円台半ばを維持した。
東京株式市場で日経平均株価が予想に反して前週末比100円超安の軟調となり、株安を嫌気した円買いでドルは108円40銭台まで下げる場面もあった。ただ、ドルは国内勢の押し目買いにより正午にかけて小幅に値を戻した。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続への警戒感からやや円買い方向に振れやすい。中国株安や米株式先物のマイナス圏推移も円買いの支援要因に。また、目先は米10年債利回りの動向も警戒されよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円42銭から108円70銭、ユーロ・円は120円76銭から120円97銭、ユーロ・ドルは1.1121ドルから1.1138ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・エスティック<6161>、メディア工房<3815>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位は京セラ<6971>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・トランプ米大統領
「フランス製ワインに対して報復関税を発動することを検討する可能性」
「2020年の選挙で再選すれば、中国は速やかに貿易協定に署名するだろう」
「中国は通貨を切り下げている」
「FRBは過剰に速く、激しく行動し過ぎた」
「強いドルを持っていることは素晴らしことだ」
「FRBの金融政策を考慮すると、GDPの2.1%の成長率は悪くない」
【経済指標】
米・4-6月期GDP速報値:前期比年率+2.1%
(予想:+1.8%、1-3月期:+3.1%)
米・4-6月期個人消費速報値:前期比年率+4.3%
(予想:+4.0%、1-3月期:+1.1%←+0.9%)
米・4-6月期コアPCE速報値:前期比+1.8%
(予想:+2.0%、1-3月期:+1.1%←+1.2%)
<国内>
・日銀金融政策決定会合(30日まで)
<海外>
・特になし
<HH>
・日経平均は続落、決算を手掛かりとした日替わり物色にとどまる
・ドル・円は下げ渋り、日本株安も国内勢は押し目買い
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位は京セラ<6971>
■日経平均は続落、決算を手掛かりとした日替わり物色にとどまる
日経平均は続落。119.95円安の21538.20円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えた。小幅に下落して始まった日経平均は、その後3ケタの下落となり、心理的な支持線として意識されている25日線レベルでのこう着感の強い相場展開となっている。先週末に決算を発表した東エレク<8035>はコンセンサスを上回ったものの、足元の上昇に対する利益確定の流れが優勢となったほか、キーエンス<6861>の大幅な下げが投資家心理を冷ます格好となった。一方で、Tモバイルとスプリントの合併計画の承認が伝えられ、ソフトバンクG<9984>が下支えする格好。本日上場のブシロード<7803>の初値は、公開価格を約17%上回る2204円となった。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは電気機器、ゴム製品、金属、証券、鉄鋼、非鉄金属が軟調。半面、海運、電力ガス、水産農林、情報通信、空運、食料品がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>、ファナック<6954>が軟調。一方でソフトバンクG<9984>が約30円程度日経平均を下支えする格好となった。
先週末の米国市場の上昇を背景に、東エレクの影響があったとしても、底堅い相場展開を見込んでいたが、じり安基調から日経平均は21500円処での攻防をみせている。東エレクは一時17735円まで下げ幅を広げた後は、18125円まで下げ渋る動きをみせており、先週までの強い値動きからみれば想定内の動きであろう。しかし、先週のアドバンテスト<6857>の様なけん引役が不在であり、薄商いの中をインデックス売買にも振らされやすい需給状況である。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心が集まりやすく、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強い。市場では0.25%の利下げがコンセンサスとなっているほかトランプ米大統領と経済顧問らは、ドル押し下げに向けた外国為替市場への介入案について協議したが、最終的には見送る決定を下したと米紙WSJが報じている。FOMC通過後の為替の反応も限られるとみられるが、為替相場が朝方からやや円高に振れて推移していることで、より手控えムードにつながっている。さらに、今週から決算ラッシュとなることもあり、キーエンスの反応をみてしまうと、こちらも手控え要因になるだろう。決算を手掛かりとした日替わり物色が続きそうである。
■ドル・円は下げ渋り、日本株安も国内勢は押し目買い
29日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株安を受け円買い方向に振れたが、ドルは国内勢の押し目買いで108円台半ばを維持した。
東京株式市場で日経平均株価が予想に反して前週末比100円超安の軟調となり、株安を嫌気した円買いでドルは108円40銭台まで下げる場面もあった。ただ、ドルは国内勢の押し目買いにより正午にかけて小幅に値を戻した。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続への警戒感からやや円買い方向に振れやすい。中国株安や米株式先物のマイナス圏推移も円買いの支援要因に。また、目先は米10年債利回りの動向も警戒されよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円42銭から108円70銭、ユーロ・円は120円76銭から120円97銭、ユーロ・ドルは1.1121ドルから1.1138ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・エスティック<6161>、メディア工房<3815>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位は京セラ<6971>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・トランプ米大統領
「フランス製ワインに対して報復関税を発動することを検討する可能性」
「2020年の選挙で再選すれば、中国は速やかに貿易協定に署名するだろう」
「中国は通貨を切り下げている」
「FRBは過剰に速く、激しく行動し過ぎた」
「強いドルを持っていることは素晴らしことだ」
「FRBの金融政策を考慮すると、GDPの2.1%の成長率は悪くない」
【経済指標】
米・4-6月期GDP速報値:前期比年率+2.1%
(予想:+1.8%、1-3月期:+3.1%)
米・4-6月期個人消費速報値:前期比年率+4.3%
(予想:+4.0%、1-3月期:+1.1%←+0.9%)
米・4-6月期コアPCE速報値:前期比+1.8%
(予想:+2.0%、1-3月期:+1.1%←+1.2%)
<国内>
・日銀金融政策決定会合(30日まで)
<海外>
・特になし
<HH>