今日の為替市場ポイント:米大幅利下げ回避の思惑でドル下げ渋りも
[19/07/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日のドル・円相場は、東京市場では108円95銭から108円56銭まで下落。欧米市場でドルは108円45銭まで下げた後に108円70銭まで上昇し、108円60銭で取引を終えた。
本日31日のドル・円は108円台半ばから108円台後半で下げ渋る値動きか。前日の米株安を受け円買いが先行する可能性があるが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ回避の思惑でドルの下げは限定的となりそうだ。
30日発表されたドイツの7月消費者物価指数(CPI)速報値は前年比+1.7%と堅調な内容となり、欧州中央銀行(ECB)の緩和策を意識したユーロ売りはひとまず収束。一方、米経済指標では6月個人消費支出(PCE)コア指数が予想を下回ったものの、前回並みに。また、7月消費者信頼感は予想を上振れ、米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げ観測は一段と後退。ドル・円はニューヨーク市場で底堅い値動きとなった。
ただ、本日の東京市場では、米中貿易交渉の閣僚協議が再開するなか、農産品購入の予兆がないなどとしたトランプ米大統領の中国批判を材料視。米中貿易戦争の懸念再燃で、30日の米株安を背景に円買いが進みやすい。その後はFOMCでの政策決定待ちとなり、ドル売りは次第に弱まりそうだ。FRBによる政策金利の引き下げ幅は25bpにとどまるとみられるが、利下げは年内複数回の可能性もありドルの戻りは鈍いとみる。
<CS>
本日31日のドル・円は108円台半ばから108円台後半で下げ渋る値動きか。前日の米株安を受け円買いが先行する可能性があるが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ回避の思惑でドルの下げは限定的となりそうだ。
30日発表されたドイツの7月消費者物価指数(CPI)速報値は前年比+1.7%と堅調な内容となり、欧州中央銀行(ECB)の緩和策を意識したユーロ売りはひとまず収束。一方、米経済指標では6月個人消費支出(PCE)コア指数が予想を下回ったものの、前回並みに。また、7月消費者信頼感は予想を上振れ、米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げ観測は一段と後退。ドル・円はニューヨーク市場で底堅い値動きとなった。
ただ、本日の東京市場では、米中貿易交渉の閣僚協議が再開するなか、農産品購入の予兆がないなどとしたトランプ米大統領の中国批判を材料視。米中貿易戦争の懸念再燃で、30日の米株安を背景に円買いが進みやすい。その後はFOMCでの政策決定待ちとなり、ドル売りは次第に弱まりそうだ。FRBによる政策金利の引き下げ幅は25bpにとどまるとみられるが、利下げは年内複数回の可能性もありドルの戻りは鈍いとみる。
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