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権利落ち部分を一気に吸収できるかがセンチメントに影響【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
26日の日経平均は小幅に反発。28.09円高の22048.24円(出来高概算14億2000万株)で取引を終えた。トランプ大統領が中国との通商合意が予想よりも早期に実現する可能性があるとの考えを示したことが材料視されたほか、日米が貿易協定締結で合意したことも安心感につながった。また、9月期末の権利取り最終売買日であることから、配当志向の資金流入も意識され、日経平均は寄り付き直後に22184.91円まで上げ幅を広げている。

一方で22000円水準ではいったん利益確定といった流れも出やすく、次第に上げ幅を縮める展開。大引け間際には一時22000円を割り込む局面もみられた。日経平均はこう着感の強い展開ではあったが、TOPIXは4月半ば以来、約5か月ぶりに年初来高値を更新している。また、JASDAQ平均は14営業日続伸となるなど、中小型株への資金流入がみられた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは鉄鋼、パルプ紙、ガラス土石、証券、海運、輸送用機器、非鉄金属が堅調。半面、鉱業、空運、精密機器、サービス、電力ガス、陸運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>、日東電<6988>が堅調。一方で、リクルートHD<6098>、アドバンテスト<6857>、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>が冴えない。

日経平均は終値では5営業日連続で22000円を上回っており、心理的な支持線として意識される。明日は9月期末に伴う権利落ちの影響が日経平均では160-170円程度とみられており、この落ち部分を一気に吸収できるかがセンチメントに影響を与えることになろう。米国など外部環境の影響を受けやすいところではあるが、即日吸収で22000円を大引けでキープできるかがポイントとなりそうだ。日経平均はこう着感の強い展開が続いているが、速いピッチで上昇していたこともあり、短期的な過熱感を警戒する向きはある。

一方でTOPIXの年初来高値更新をみると、海外勢によるTOPIX型の買いが断続的に入っているようにみられる。海外勢は先物合算では足元で買い越し基調にあるほか、米中通商合意への期待から中国関連の上昇がみられるなど、需給状況は悪くないと考えられる。権利落ち後の戻りによってセンチメントを計りたいところである。




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