後場に注目すべき3つのポイント〜決算のほか中小型株の出遅れ修正に注目
[19/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、決算のほか中小型株の出遅れ修正に注目
・ドル・円は伸び悩み、米追加利下げを意識
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は続伸、決算のほか中小型株の出遅れ修正に注目
日経平均は続伸。61.78円高の22861.59円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えた。米中貿易交渉については、貿易問題をめぐる閣僚級の電話協議で今月、一部の分野で合意した内容を正式な文書にする作業を進め、中国側は「技術的にはおおむね完成した」と発表しており、作業が順調に進んでいるという認識を示している。貿易問題をめぐる主要な論点は先送りされたままではあるが、一先ず慎重姿勢は和らぐ格好となった。25日の米株高やシカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行した日本株市場は、寄り付き直後に22891.62円まで上げ幅を広げている。その後は高値圏でのもみ合いとなっているが、22800円を上回っての推移に。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、海運、ゴム製品、鉱業、非鉄金属、電気機器、鉄鋼、ガラス土石が堅調。半面、保険、水産農林、食料品、不動産、サービス、電力ガス、陸運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、TDK<6762>、アドバンテスト<6857>、オムロン<6645>、エーザイ<4523>が堅調。一方で、信越化<4063>、オリンパス<7733>、リクルートHD<6098>が冴えない。
先週末に決算を発表した信越化は、一時12320円まで上昇して10月16日以来の年初来高値を更新したが、その後は下げ幅を広げてきており、本格化する決算を前に足元で強い値動きを見せていた銘柄へは利益確定の動きがみられている。一方で本日決算発表が予定されているファナック、レーザーテック<6920>などは強い値動きをみせており、ショートカバーとみられる動きもあるようだ。決算内容のほか、決算後の株価反応を見極める必要はあるものの、需給妙味のある銘柄などについては、ショートカバーが入りやすいだろう。
また、戻りの鈍さが意識されていたマザーズ指数は先週からのリバウンドが継続しており、これまで上値を抑えられていた75日線レベルを回復してきている。週間形状では26週線に接近してきており、もう一段のリバウンドをみせてくるようだと、相対的に出遅れている中小型株への見直しの動きが意識されてくる可能性もありそうだ。先物主導によるグロース株優勢の相場展開の中、中小型株の不安定な値動きは個人投資家のセンチメントに影響を与えていただけに、ここからのリバウンドを見極めたいところでもあろう。
■ドル・円は伸び悩み、米追加利下げを意識
28日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。日本株や中国株の上昇で円売りに振れやすい地合いとなったが、米追加利下げを意識した売りに押された。
ドル・円は、「合意なき」ブレグジット回避や米中貿易協議での進展などへの期待感から、日経平均株価や上海総合指数の上昇を手がかりにドル買い・円売りに振れた。ただ、輸出企業の売りが一段の上昇を抑えた。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続への期待感からやや円売り方向に振れやすい。ただ、明日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げが意識され、ドル買いは抑制されよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円67銭から108円81銭、ユーロ・円は120円42銭から120円56銭、ユーロ・ドルは1.1077ドルから1.1087ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・三桜工業<6584>、トレードワークス<3997>など、9銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・トランプ米大統領
「中国との交渉は順調に進んでいる、中国は貿易協定合意を切に望んでいる」
「株式相場は順調、好景気」
・フランス政府
「3カ月の英国の欧州連合(EU)離脱延期を阻止」
・米通商代表部(USTR)
「米中、通商合意の部分成立間近」
・ビルロワ・ドガロー仏銀総裁
「低金利に関する懸念を理解する」
「英国の欧州連合(EU)離脱、合意したものの不透明感は継続」
「長期にわたる不透明感で、金融緩和政策が必要」
・ラガルド次期ECB総裁
「政策の有効性やリスクを判断していく」
【経済指標】
米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:95.5
(予想:96、速報値:96)
米・10月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.5%
(速報値:2.5%)
米・10月ミシガン大学5?10年期待インフレ率確報値:2.3%
(速報値:2.2%)
米・9月財政収支:+828億ドル
(予想:+830億ドル、18年9月:+1191.16億ドル)
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<HH>
・日経平均は続伸、決算のほか中小型株の出遅れ修正に注目
・ドル・円は伸び悩み、米追加利下げを意識
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は続伸、決算のほか中小型株の出遅れ修正に注目
日経平均は続伸。61.78円高の22861.59円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えた。米中貿易交渉については、貿易問題をめぐる閣僚級の電話協議で今月、一部の分野で合意した内容を正式な文書にする作業を進め、中国側は「技術的にはおおむね完成した」と発表しており、作業が順調に進んでいるという認識を示している。貿易問題をめぐる主要な論点は先送りされたままではあるが、一先ず慎重姿勢は和らぐ格好となった。25日の米株高やシカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行した日本株市場は、寄り付き直後に22891.62円まで上げ幅を広げている。その後は高値圏でのもみ合いとなっているが、22800円を上回っての推移に。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、海運、ゴム製品、鉱業、非鉄金属、電気機器、鉄鋼、ガラス土石が堅調。半面、保険、水産農林、食料品、不動産、サービス、電力ガス、陸運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、TDK<6762>、アドバンテスト<6857>、オムロン<6645>、エーザイ<4523>が堅調。一方で、信越化<4063>、オリンパス<7733>、リクルートHD<6098>が冴えない。
先週末に決算を発表した信越化は、一時12320円まで上昇して10月16日以来の年初来高値を更新したが、その後は下げ幅を広げてきており、本格化する決算を前に足元で強い値動きを見せていた銘柄へは利益確定の動きがみられている。一方で本日決算発表が予定されているファナック、レーザーテック<6920>などは強い値動きをみせており、ショートカバーとみられる動きもあるようだ。決算内容のほか、決算後の株価反応を見極める必要はあるものの、需給妙味のある銘柄などについては、ショートカバーが入りやすいだろう。
また、戻りの鈍さが意識されていたマザーズ指数は先週からのリバウンドが継続しており、これまで上値を抑えられていた75日線レベルを回復してきている。週間形状では26週線に接近してきており、もう一段のリバウンドをみせてくるようだと、相対的に出遅れている中小型株への見直しの動きが意識されてくる可能性もありそうだ。先物主導によるグロース株優勢の相場展開の中、中小型株の不安定な値動きは個人投資家のセンチメントに影響を与えていただけに、ここからのリバウンドを見極めたいところでもあろう。
■ドル・円は伸び悩み、米追加利下げを意識
28日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。日本株や中国株の上昇で円売りに振れやすい地合いとなったが、米追加利下げを意識した売りに押された。
ドル・円は、「合意なき」ブレグジット回避や米中貿易協議での進展などへの期待感から、日経平均株価や上海総合指数の上昇を手がかりにドル買い・円売りに振れた。ただ、輸出企業の売りが一段の上昇を抑えた。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続への期待感からやや円売り方向に振れやすい。ただ、明日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げが意識され、ドル買いは抑制されよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円67銭から108円81銭、ユーロ・円は120円42銭から120円56銭、ユーロ・ドルは1.1077ドルから1.1087ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・三桜工業<6584>、トレードワークス<3997>など、9銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・トランプ米大統領
「中国との交渉は順調に進んでいる、中国は貿易協定合意を切に望んでいる」
「株式相場は順調、好景気」
・フランス政府
「3カ月の英国の欧州連合(EU)離脱延期を阻止」
・米通商代表部(USTR)
「米中、通商合意の部分成立間近」
・ビルロワ・ドガロー仏銀総裁
「低金利に関する懸念を理解する」
「英国の欧州連合(EU)離脱、合意したものの不透明感は継続」
「長期にわたる不透明感で、金融緩和政策が必要」
・ラガルド次期ECB総裁
「政策の有効性やリスクを判断していく」
【経済指標】
米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:95.5
(予想:96、速報値:96)
米・10月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.5%
(速報値:2.5%)
米・10月ミシガン大学5?10年期待インフレ率確報値:2.3%
(速報値:2.2%)
米・9月財政収支:+828億ドル
(予想:+830億ドル、18年9月:+1191.16億ドル)
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<HH>