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マザーズなど中小型株への物色がより活発化する【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
28日の日経平均は小幅に下落。28.63円安の23409.14円(出来高概算9億2000万株)で取引を終えた。27日の米国市場は、7-9月期GDP改定値が予想を上振れたほか、米中協議進展への期待感、さらに地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米経済は緩やかに拡大したことが明らかとなり、製造業も回復の兆しが示され堅調推移となった。この流れからシカゴ先物も強い動きをみせており、これにサヤ寄せする展開が期待される中、トランプ米大統領が「香港人権・民主主義法」に署名し、同法は成立したことで、中国の反発が警戒される格好から様子見につながった。また、米国市場が感謝祭の祝日に入ることから海外勢のフローが限られており、前日終値でのこう着感の強い展開が続いた。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数は1400を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、医薬品、空運、鉄鋼、不動産、保険、精密機器、食料品、その他製品がしっかり。半面、金属製品、陸運、鉱業、機械、倉庫運輸、繊維が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、京セラ<6971>、中外薬<4519>、エーザイ<4523>、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>が堅調。一方で、ファナック<6954>、アドバンテスト<6857>、NTTデータ<9613>、東エレク<8035>が冴えない。

日経平均は反落も底堅さが意識されているが、出来高は10億株を下回るなど、海外勢のフローが限られている中、様子見姿勢が強まったようである。米国は感謝祭翌日は半日取引であり、本格化するクリスマス商戦に入ることから、市場参加者自体が限られてくることになりそうだ。12月半ばに予定されている米国による対中関税発動への警戒感も再び高まる可能性もあることから、引き続きこう着感の強い相場展開が続くことになろう。

その中で年末に向けて商いが膨れてきているマザーズなど中小型株への物色がより活発化することになろう。5Gなど成長期待の大きいテーマ株への物色が高まりやすく、足元で出来高が膨らんできていることを鑑みると、物色対象にも広がりがみられてくる可能性があるとみられる。




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