後場に注目すべき3つのポイント〜利食い優勢の流れだが、若干のロングポジションも持っておきたいところ
[19/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、利食い優勢の流れだが、若干のロングポジションも持っておきたいところ
・ドル・円は弱含み、調整のドル売り継続
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は続落、利食い優勢の流れだが、若干のロングポジションも持っておきたいところ
日経平均は続落。123.04円安の23714.68円(出来高概算3億7000万株)で前場の取引を終えた。大納会で市場参加者が限られる中、断続的なインデックス売買によって、寄り付き直後には23658.49円まで下落幅を広げる局面もみられた。ただし、インデックス売買の他は目立った商いは見られず、その後日経平均は23700円を挟んでのこう着が続いている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の6割を超えている。セクターでは、小売、その他製品が小幅に上昇している他は、31業種が下げており、金属製品、機械、不動産、石油石炭、建設、サービスの弱さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>が軟調。一方で、エムスリー<2413>、バンナムHD<7832>が下支え。
日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行すると、寄り付き直後に下げ幅をさらに広げる展開となっており、チャート形状では25日線レベルに接近している。売り一巡後は底堅さが意識されているが、25日線を割り込んで引けてくるようだと、シグナルが悪化することになる。その為、25日線を支持線にリバウンドの動きをみせられないと年明け以降の上昇を意識した展開にはなりづらいところ。リバランス中心とはいえ、25日線割れを警戒するようだと、売りが優勢にもなりやすいところである。
もっとも、断続的な小口のインデックス売買の他は、個人主体の売買が中心だろう。中小型株では大きく値を上げている銘柄も目立っており、物色に広がりがみられていないものの、センチメントは悪くないとみられる。本日のところは連休前でポジションを持ち越す流れとはなりづらく、短期的な売買が中心になりやすいところ。
ただ、来年への期待感がそれ程高まらない分、個人の需給も大きくロングに傾くことはなく、大発会以降、改めてポジションを取りに行く流れに向かいそうである。直近急伸の材料銘柄については、持続性については懐疑的であるが、業績等を備わっている銘柄については、キャパシティを十分落とした中で、若干のロングポジションも持っておきたいところでもある。
■ドル・円は弱含み、調整のドル売り継続
30日午前の東京市場でドル・円は弱含み。年末に向けたポジション調整の売りが続き、109円10銭台に値を下げた。
ドル・円は、109円半ばでもみ合い後、日経平均株価の弱含みでやや円買いに振れやすい地合いとなった。また、年末に向けたポジション調整のドル売りが優勢となり、109円10銭付近に値を切り下げた。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安継続を見込んだ円買いが観測される。ただ、ドルは109円前半は押し目買いが期待され、現時点でさらに大きく下げる展開は想定しにくい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円15銭から109円48銭、ユーロ・円は122円22銭から122円49銭、ユーロ・ドルは1.1169ドルから1.1202ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・ジェイエスエス<6074>、ビジョナリーホールディングス<9263>など、7銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・欧州中央銀行(ECB)経済報告
「世界経済の成長は2019年上半期に減速した。しかし、世界経済活動の安定の兆候が見られ、10−12月期も継続」
「PMIは製造業の緩やかな回復を示唆。サービスセクターでもいくつかの成長が見られる」
【経済指標】
特になし
<国内>
・大納会
<海外>
特になし
<HH>
・日経平均は続落、利食い優勢の流れだが、若干のロングポジションも持っておきたいところ
・ドル・円は弱含み、調整のドル売り継続
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は続落、利食い優勢の流れだが、若干のロングポジションも持っておきたいところ
日経平均は続落。123.04円安の23714.68円(出来高概算3億7000万株)で前場の取引を終えた。大納会で市場参加者が限られる中、断続的なインデックス売買によって、寄り付き直後には23658.49円まで下落幅を広げる局面もみられた。ただし、インデックス売買の他は目立った商いは見られず、その後日経平均は23700円を挟んでのこう着が続いている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の6割を超えている。セクターでは、小売、その他製品が小幅に上昇している他は、31業種が下げており、金属製品、機械、不動産、石油石炭、建設、サービスの弱さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>が軟調。一方で、エムスリー<2413>、バンナムHD<7832>が下支え。
日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行すると、寄り付き直後に下げ幅をさらに広げる展開となっており、チャート形状では25日線レベルに接近している。売り一巡後は底堅さが意識されているが、25日線を割り込んで引けてくるようだと、シグナルが悪化することになる。その為、25日線を支持線にリバウンドの動きをみせられないと年明け以降の上昇を意識した展開にはなりづらいところ。リバランス中心とはいえ、25日線割れを警戒するようだと、売りが優勢にもなりやすいところである。
もっとも、断続的な小口のインデックス売買の他は、個人主体の売買が中心だろう。中小型株では大きく値を上げている銘柄も目立っており、物色に広がりがみられていないものの、センチメントは悪くないとみられる。本日のところは連休前でポジションを持ち越す流れとはなりづらく、短期的な売買が中心になりやすいところ。
ただ、来年への期待感がそれ程高まらない分、個人の需給も大きくロングに傾くことはなく、大発会以降、改めてポジションを取りに行く流れに向かいそうである。直近急伸の材料銘柄については、持続性については懐疑的であるが、業績等を備わっている銘柄については、キャパシティを十分落とした中で、若干のロングポジションも持っておきたいところでもある。
■ドル・円は弱含み、調整のドル売り継続
30日午前の東京市場でドル・円は弱含み。年末に向けたポジション調整の売りが続き、109円10銭台に値を下げた。
ドル・円は、109円半ばでもみ合い後、日経平均株価の弱含みでやや円買いに振れやすい地合いとなった。また、年末に向けたポジション調整のドル売りが優勢となり、109円10銭付近に値を切り下げた。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安継続を見込んだ円買いが観測される。ただ、ドルは109円前半は押し目買いが期待され、現時点でさらに大きく下げる展開は想定しにくい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円15銭から109円48銭、ユーロ・円は122円22銭から122円49銭、ユーロ・ドルは1.1169ドルから1.1202ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・ジェイエスエス<6074>、ビジョナリーホールディングス<9263>など、7銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・欧州中央銀行(ECB)経済報告
「世界経済の成長は2019年上半期に減速した。しかし、世界経済活動の安定の兆候が見られ、10−12月期も継続」
「PMIは製造業の緩やかな回復を示唆。サービスセクターでもいくつかの成長が見られる」
【経済指標】
特になし
<国内>
・大納会
<海外>
特になし
<HH>