ゆたぽん:2019年の振り返りと2020年代の投資について考える【FISCOソーシャルレポーター】
[19/12/31]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家ゆたぽん氏(ツイッターアカウント名:ゆたぽん@株)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
----
専業個人投資家のゆたぽんと申します。
数年ぶりの寄稿となります。
今年は、消費増税、老後2000万円問題など、将来に対する不安から資産運用に対する意識が高まる年となりました。2019年の株式相場全体を振り返りたいところですが、私は株式指数を殆ど見ない為、今年の日経平均株価やマザーズ指数のチャートがどんな形をしているのか知りません。
私の現在の投資スタイルは中小型成長株投資です。明確な理由をもって投資した後は、ザラ場はほとんど株価を監視しません。ザラ場中は読書や、調査をして過ごしています。また、決算発表や投資先に関係のあるニュースをチェックし、成長シナリオに狂いがないかを観測することに注力しています。IRセミナーや展示会、株主総会など、直接話を聞くことのできる機会も大切にしています。
多くのマーケット参加者は「上がりそう」「下がりそう」「儲かった」「「損した」と日々株価の変動を気にしています。しかし、企業の中で働いている経営者や従業員はそんなことを考えていませんし、日々、プロダクトやサービスのことを考え、価値を高め、社会に貢献しています。企業の中でも、これまできちんと投資をしてきた企業は飛躍していますが、投資をしてこなかった企業は低迷しています。
これは投資家にも言えることで、私は良い投資が、良い世の中や未来を創り、結果として自らにもリターンをもたらすと考えています。米中貿易問題についても、悪影響を受けた企業はありますが、関係なく収益を拡大した企業もたくさん存在します。
こうした中で、投資家は値動きに右往左往するのではなく、どの産業が衰退し、どの産業や技術がこれから構造的に飛躍していくのかを考えて投資していく必要があります。2019年に限ったことではないのですが、今年は「個別株のボトムアップリサーチに徹し、信念をもって投資することが重要だ」とより感じさせる一年でした。
例えば、ワークマン<7564>は株式市場で2018年の夏ごろから注目度が上がりました。ワークマンプラス第一号店は、オープン当日、私も足を運びました。株価はそのころから1年4か月ほどで約4倍近く上昇しました。しかし、当時あれほど注目されていたワークマンを今日まで保有し続けている人はどのくらいいるでしょうか。外的なノイズを除去して、保有し続ける難しさを感じます。
もしかすると、この先、金融緩和相場の逆回転が起き危機的なショックが起きるかもしれません。ただ、それで全てが終わるのでしょうか。リーマンショックがあっても、私たちの生活はなくなっていません。その後、スマートフォンが登場しましたし、新しいサービスがたくさん生まれ、世の中はずっと便利になりました。
ユニクロのファーストリテイリング<9983>は、リーマンショック前の08.8期売上高は5,864億円ですが、19.8期には2兆2,905億円へと拡大しています。MonotaRO<3064>は08.12期140億円だった売上高が、18.12期には1,095億円へと急成長しました。
とにかく、心と資金管理にゆとりを持って、ノイズに振り回されることなく、世界景気と全く関係のない独自の成長ドライバーを持つ企業を探すことに集中したいものです。
少子高齢化社会、史上空前の人手不足時代について報道をみると暗くなりがちですが、社会課題とニーズは表裏一体です。高齢化社会における医療、介護、シルバー世代向け需要、人手不足時代の事業継承、M&A、DX(デジタルトランスフォーメーション)、など投資のニーズは溢れています。
『ミネルヴィニの成長株投資』という書籍の中にこんな言葉があります。
「トレードを趣味のように扱えば、趣味のようにお金がかかる。しかし、トレードを仕事のように扱えば、仕事のように報いがある。」
あなたの大切な資産をどうするか決められるのは、あなただけです。
2020年代、これから5年先、10年先にどんな未来が待っているのか、どんな未来にしていくのか。私はこれからも学び続け、社会的価値のある成長企業に投資して、より良い未来にしていきたいと思います。そして、その投資が良い結果をもたらすと信じています。
あなたはどんな投資をしますか?
----
執筆者名:ゆたぽん
ツイッターアカウント:ゆたぽん@株
<US>
----
専業個人投資家のゆたぽんと申します。
数年ぶりの寄稿となります。
今年は、消費増税、老後2000万円問題など、将来に対する不安から資産運用に対する意識が高まる年となりました。2019年の株式相場全体を振り返りたいところですが、私は株式指数を殆ど見ない為、今年の日経平均株価やマザーズ指数のチャートがどんな形をしているのか知りません。
私の現在の投資スタイルは中小型成長株投資です。明確な理由をもって投資した後は、ザラ場はほとんど株価を監視しません。ザラ場中は読書や、調査をして過ごしています。また、決算発表や投資先に関係のあるニュースをチェックし、成長シナリオに狂いがないかを観測することに注力しています。IRセミナーや展示会、株主総会など、直接話を聞くことのできる機会も大切にしています。
多くのマーケット参加者は「上がりそう」「下がりそう」「儲かった」「「損した」と日々株価の変動を気にしています。しかし、企業の中で働いている経営者や従業員はそんなことを考えていませんし、日々、プロダクトやサービスのことを考え、価値を高め、社会に貢献しています。企業の中でも、これまできちんと投資をしてきた企業は飛躍していますが、投資をしてこなかった企業は低迷しています。
これは投資家にも言えることで、私は良い投資が、良い世の中や未来を創り、結果として自らにもリターンをもたらすと考えています。米中貿易問題についても、悪影響を受けた企業はありますが、関係なく収益を拡大した企業もたくさん存在します。
こうした中で、投資家は値動きに右往左往するのではなく、どの産業が衰退し、どの産業や技術がこれから構造的に飛躍していくのかを考えて投資していく必要があります。2019年に限ったことではないのですが、今年は「個別株のボトムアップリサーチに徹し、信念をもって投資することが重要だ」とより感じさせる一年でした。
例えば、ワークマン<7564>は株式市場で2018年の夏ごろから注目度が上がりました。ワークマンプラス第一号店は、オープン当日、私も足を運びました。株価はそのころから1年4か月ほどで約4倍近く上昇しました。しかし、当時あれほど注目されていたワークマンを今日まで保有し続けている人はどのくらいいるでしょうか。外的なノイズを除去して、保有し続ける難しさを感じます。
もしかすると、この先、金融緩和相場の逆回転が起き危機的なショックが起きるかもしれません。ただ、それで全てが終わるのでしょうか。リーマンショックがあっても、私たちの生活はなくなっていません。その後、スマートフォンが登場しましたし、新しいサービスがたくさん生まれ、世の中はずっと便利になりました。
ユニクロのファーストリテイリング<9983>は、リーマンショック前の08.8期売上高は5,864億円ですが、19.8期には2兆2,905億円へと拡大しています。MonotaRO<3064>は08.12期140億円だった売上高が、18.12期には1,095億円へと急成長しました。
とにかく、心と資金管理にゆとりを持って、ノイズに振り回されることなく、世界景気と全く関係のない独自の成長ドライバーを持つ企業を探すことに集中したいものです。
少子高齢化社会、史上空前の人手不足時代について報道をみると暗くなりがちですが、社会課題とニーズは表裏一体です。高齢化社会における医療、介護、シルバー世代向け需要、人手不足時代の事業継承、M&A、DX(デジタルトランスフォーメーション)、など投資のニーズは溢れています。
『ミネルヴィニの成長株投資』という書籍の中にこんな言葉があります。
「トレードを趣味のように扱えば、趣味のようにお金がかかる。しかし、トレードを仕事のように扱えば、仕事のように報いがある。」
あなたの大切な資産をどうするか決められるのは、あなただけです。
2020年代、これから5年先、10年先にどんな未来が待っているのか、どんな未来にしていくのか。私はこれからも学び続け、社会的価値のある成長企業に投資して、より良い未来にしていきたいと思います。そして、その投資が良い結果をもたらすと信じています。
あなたはどんな投資をしますか?
----
執筆者名:ゆたぽん
ツイッターアカウント:ゆたぽん@株
<US>