前場に注目すべき3つのポイント〜ファナック、アドバンテスト決算反応を見極め
[20/01/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ファナック、アドバンテスト決算反応を見極め
■前場の注目材料:キヤノン、通期営業利益1746億円コンセンサス下回る、今期増益もサプライズなし
■LINE、前12月期、営業赤字389億円、先行投資重荷に
■ファナック、アドバンテスト決算反応を見極め
30日の日本株市場は、こう着相場が続くことになりそうだ。29日の米国市場は小幅に上昇した。主要企業の決算が好感されたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)についてもネガティブ視されなかった。一方で、AMDの慎重な見通しを背景に、半導体株が軟調推移となり、これが上値の重石になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の23245円。円相場は1ドル109円00銭台で推移している。
米半導体株の下落については、昨日の段階でザイリンクスの2019年10-12月期決算が減収減益となり、売上高が市場予想に届かなかったことで時間外で急落していたほか、AMDの慎重な見通しもあって織り込み済みではあるが、改めて上値の重石になる可能性がありそうだ。
一方で、国内決算ではファナック<6954>やアドバンテスト<6857>の決算は評価されやすいところである。米半導体株の下落影響を想定したとしても、底堅い値動きをみせてくることが出来れば、市場の落ち着きにつながる可能性はあるだろう。先回り的に売り込まれていたアンリツ<6754>の動向も注視されよう。その他、個別でも決算評価の流れが見られてくるようであれば、足元の新型肺炎関連に集中した物色についても、市場は正常化に向かう可能性はありそうだ。
昨日はテクニカル的な自律反発をみせていたが、信越化<4063>、エムスリー<2413>といった決算を手掛かりとした物色がみられたことは、市場が正常化に向かっているとみることが出来そうだ。新型肺炎の感染拡大は引き続き警戒されるところではあるが、感染封じ込め後の回復を意識したスタンスに向かうかが注目されるところであろう。
もっとも市場をけん引してきた半導体株の雲行きが変化していることは警戒しておいた方がよさそうである。そのため、ややディフェンシブ系への物色にシフトする可能性があるほか、新型肺炎関連としても、個人主体の材料株から、次第に医薬品株などへのシフトも意識しておきたいところであろう。
■キヤノン、通期営業利益1746億円コンセンサス下回る、今期増益もサプライズなし
キヤノン<7751>の2019年12月期決算は、営業利益が前期比49.1%減の1746.67億円だった、1900億円程度だったコンセンサスを下回る。2020年12月期については、31.7%増の2300億円を見込んでいる。医療機器事業などの新規事業が貢献するほか、半導体投資の回復から露光装置など産業機器事業も寄与する。ただ、コンセンサス2290億円であり、サプライズはなし。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(23379.40、+163.69)
・NYダウは上昇(28734.45、+11.60)
・ナスダック総合指数は上昇(9275.16、+5.48)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・LINE<3938>前12月期、営業赤字389億円、先行投資重荷に
・関西電力<9503>高浜原発を8月停止、テロ対策施設に遅れ
・GSユアサ<6674>HV用二次電池増強、ホンダとの子会社に新工場
・JDI<6740>廉価版iPhone向け液晶、茂原で生産開始
・NTT<9432>スマートシティー化システム、70件商談中
・NTTドコモ<9437>ヤンマーの農機遠隔管理、今春インドで展開
・オリンパス<7733>抗がん剤の薬効評価手法を確立、福島県立医大と第2段階
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・中国休場(旧正月、2月2日まで)
<SF>
■株式見通し:ファナック、アドバンテスト決算反応を見極め
■前場の注目材料:キヤノン、通期営業利益1746億円コンセンサス下回る、今期増益もサプライズなし
■LINE、前12月期、営業赤字389億円、先行投資重荷に
■ファナック、アドバンテスト決算反応を見極め
30日の日本株市場は、こう着相場が続くことになりそうだ。29日の米国市場は小幅に上昇した。主要企業の決算が好感されたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)についてもネガティブ視されなかった。一方で、AMDの慎重な見通しを背景に、半導体株が軟調推移となり、これが上値の重石になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の23245円。円相場は1ドル109円00銭台で推移している。
米半導体株の下落については、昨日の段階でザイリンクスの2019年10-12月期決算が減収減益となり、売上高が市場予想に届かなかったことで時間外で急落していたほか、AMDの慎重な見通しもあって織り込み済みではあるが、改めて上値の重石になる可能性がありそうだ。
一方で、国内決算ではファナック<6954>やアドバンテスト<6857>の決算は評価されやすいところである。米半導体株の下落影響を想定したとしても、底堅い値動きをみせてくることが出来れば、市場の落ち着きにつながる可能性はあるだろう。先回り的に売り込まれていたアンリツ<6754>の動向も注視されよう。その他、個別でも決算評価の流れが見られてくるようであれば、足元の新型肺炎関連に集中した物色についても、市場は正常化に向かう可能性はありそうだ。
昨日はテクニカル的な自律反発をみせていたが、信越化<4063>、エムスリー<2413>といった決算を手掛かりとした物色がみられたことは、市場が正常化に向かっているとみることが出来そうだ。新型肺炎の感染拡大は引き続き警戒されるところではあるが、感染封じ込め後の回復を意識したスタンスに向かうかが注目されるところであろう。
もっとも市場をけん引してきた半導体株の雲行きが変化していることは警戒しておいた方がよさそうである。そのため、ややディフェンシブ系への物色にシフトする可能性があるほか、新型肺炎関連としても、個人主体の材料株から、次第に医薬品株などへのシフトも意識しておきたいところであろう。
■キヤノン、通期営業利益1746億円コンセンサス下回る、今期増益もサプライズなし
キヤノン<7751>の2019年12月期決算は、営業利益が前期比49.1%減の1746.67億円だった、1900億円程度だったコンセンサスを下回る。2020年12月期については、31.7%増の2300億円を見込んでいる。医療機器事業などの新規事業が貢献するほか、半導体投資の回復から露光装置など産業機器事業も寄与する。ただ、コンセンサス2290億円であり、サプライズはなし。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(23379.40、+163.69)
・NYダウは上昇(28734.45、+11.60)
・ナスダック総合指数は上昇(9275.16、+5.48)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・LINE<3938>前12月期、営業赤字389億円、先行投資重荷に
・関西電力<9503>高浜原発を8月停止、テロ対策施設に遅れ
・GSユアサ<6674>HV用二次電池増強、ホンダとの子会社に新工場
・JDI<6740>廉価版iPhone向け液晶、茂原で生産開始
・NTT<9432>スマートシティー化システム、70件商談中
・NTTドコモ<9437>ヤンマーの農機遠隔管理、今春インドで展開
・オリンパス<7733>抗がん剤の薬効評価手法を確立、福島県立医大と第2段階
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・中国休場(旧正月、2月2日まで)
<SF>