「兜町放浪記」:新型コロナウイルス・ショックの影響【FISCOソーシャルレポーター】
[20/01/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年1月27日9時に執筆
2020年相場も早くも1ヶ月が経過しようとしている。NYダウは連日の史上最高値更新で沸き返る中、ようやく日経平均は17日に昨年最高値を上回る高値24,115.95円をつけるものの24,000円台固めが出来ずに推移している。昨年12月に米中貿易協議が部分合意成立見通しとなると、年初には米国によるイラン司令官殺害と対米ミサイル報復が投資家心理を冷やし、そこが一段落すると今度は新型コロナウイルスに恐怖する目まぐるしい展開である。
時に大きな危機は経済的には新たな需要を生むキッカケとなりやすい。災害の後には復旧・復興需要が特需として生まれるし、戦争となれば軍事物資の生産に関係する業界は活況に沸くことになるともいえる。
週明け27日以降の東京市場では新型コロナウイルスの感染拡大が株価急落材料として市場参加者に認知されるのか、自分としては興味深いところである。数週間前から「中国で新型肺炎が流行している」との情報は報じられていたが、NYダウは史上最高値をつける上昇で受け流してきた。
週明けのニュースで中国での感染患者数と死亡数が急増するようなら、NYダウは日経平均以上に敏感に反応することもあり得るだろう。ここはキャッシュポジションを高める場面だろうと考える。
新型コロナウイルス・ショックに対する立ち回り方としては、すでに株価急騰を演じている衛生用品関連株の押し目狙いとウイルス感染予防を連想させる商品を取り扱う銘柄の買い、パンデミックを警戒する全体安に乗じた空売りとなりそうだと予想する。
直近相場では、感染防止にどこまで役立つのかの真偽不明ではあるが、マスク製品を製造販売する個別銘柄が好人気のようだ。今後はマスク以外にも、ウイルス除去・除菌関連商品を手掛ける銘柄さがしと医療従事者向け商品を供給する銘柄などにも相場妙味が高まるだろう。
ここでは以下の銘柄に注目したい。
・フマキラー<4998>・・・ウイルス対策スプレーを販売している。大手証券が1月初旬にレーティングを「買い」に据え置き、目標株価を1,270円から1,450円へ引き上げており、連想買いの火の手が回ってきそうな地合いだと思われる。
・重松製作所<7980>・・・北朝鮮リスクが高まった時などに防衛関連株として人気化するJASDAQ銘柄として知られる。新型コロナウイルス関連株物色で昨年安値(601円)からすでに2.4倍(1月24日終値時点)となっているが、パンデミックの兆候となれば「理外の理」相場となることもあるのではないだろうか。
・メドレー<4480>・・・昨年12月に上場した直近IPO銘柄。初値は公開価格(1,300円)を30円下回る1,270円となり、上場後もしばらく公開価格を上回れない展開が続いていたが、最近株価上昇の兆しも。医療情報や遠隔医療を手掛けている出遅れ株と注目している。
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執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記
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※2020年1月27日9時に執筆
2020年相場も早くも1ヶ月が経過しようとしている。NYダウは連日の史上最高値更新で沸き返る中、ようやく日経平均は17日に昨年最高値を上回る高値24,115.95円をつけるものの24,000円台固めが出来ずに推移している。昨年12月に米中貿易協議が部分合意成立見通しとなると、年初には米国によるイラン司令官殺害と対米ミサイル報復が投資家心理を冷やし、そこが一段落すると今度は新型コロナウイルスに恐怖する目まぐるしい展開である。
時に大きな危機は経済的には新たな需要を生むキッカケとなりやすい。災害の後には復旧・復興需要が特需として生まれるし、戦争となれば軍事物資の生産に関係する業界は活況に沸くことになるともいえる。
週明け27日以降の東京市場では新型コロナウイルスの感染拡大が株価急落材料として市場参加者に認知されるのか、自分としては興味深いところである。数週間前から「中国で新型肺炎が流行している」との情報は報じられていたが、NYダウは史上最高値をつける上昇で受け流してきた。
週明けのニュースで中国での感染患者数と死亡数が急増するようなら、NYダウは日経平均以上に敏感に反応することもあり得るだろう。ここはキャッシュポジションを高める場面だろうと考える。
新型コロナウイルス・ショックに対する立ち回り方としては、すでに株価急騰を演じている衛生用品関連株の押し目狙いとウイルス感染予防を連想させる商品を取り扱う銘柄の買い、パンデミックを警戒する全体安に乗じた空売りとなりそうだと予想する。
直近相場では、感染防止にどこまで役立つのかの真偽不明ではあるが、マスク製品を製造販売する個別銘柄が好人気のようだ。今後はマスク以外にも、ウイルス除去・除菌関連商品を手掛ける銘柄さがしと医療従事者向け商品を供給する銘柄などにも相場妙味が高まるだろう。
ここでは以下の銘柄に注目したい。
・フマキラー<4998>・・・ウイルス対策スプレーを販売している。大手証券が1月初旬にレーティングを「買い」に据え置き、目標株価を1,270円から1,450円へ引き上げており、連想買いの火の手が回ってきそうな地合いだと思われる。
・重松製作所<7980>・・・北朝鮮リスクが高まった時などに防衛関連株として人気化するJASDAQ銘柄として知られる。新型コロナウイルス関連株物色で昨年安値(601円)からすでに2.4倍(1月24日終値時点)となっているが、パンデミックの兆候となれば「理外の理」相場となることもあるのではないだろうか。
・メドレー<4480>・・・昨年12月に上場した直近IPO銘柄。初値は公開価格(1,300円)を30円下回る1,270円となり、上場後もしばらく公開価格を上回れない展開が続いていたが、最近株価上昇の兆しも。医療情報や遠隔医療を手掛けている出遅れ株と注目している。
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執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記
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