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注目銘柄ダイジェスト(前場):サマンサJP、サーバーワークス、富士フイルムなど

注目トピックス 市況・概況
DLE<3686>:171円(+8円)
大幅反発。東証から特設注意市場銘柄の指定を2月22日付で解除する通知を受けたと発表している。同社は売上及び利益を過大に計上するなどの不適切な会計処理が継続的に行われていたことが明らかになったことで、2018年12月28日付で「特設注意市場銘柄」に指定されていた。今回、審査によって内部管理体制などに問題があると認められないため、指定が解除された。当面の買い安心感が強まる形になっている。


ファンコミ<2461>:451円(+15円)
切り返して大幅高。先週末に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の3.3%に当たる250万株、10億円を上限とし、3月2日から5月29日までを取得期間としている。機動的な資本政策の遂行や株主への利益還元を目的としている。一株当たりの価値向上につながるほか、株価が安値圏にある中、積極的な取得実施による需給面の下支え効果を期待する動きが優勢に。


SUMCO<3436>:1903円(-64円)
大幅反落。先週末はゴールドマン・サックス証券の投資判断格上げなども好感されて、昨年来高値を更新する動きとなっていたが、本日は地合いの悪化を受けて利食い売り圧力が強まる展開になっている。新型ウイルスの中国以外での感染者数の拡大に伴い、サプライチェーンへの影響懸念なども強まり、前日の米SOX指数は4.7%の下落となっている。他の半導体関連株も総じて安い。


サーバーワークス<4434>:14190円(+880円)
大幅に反発。20年2月期の営業利益を従来予想の3.72億円から4.21億円(前期実績3.35億円)に上方修正している。既存顧客の大型化と導入支援をしているクラウドコンピューティングサービス「AWS」の利用促進が進んだ。製造原価や販管費の抑制も利益を押し上げる見通し。また、デジタルプロダクトを開発するモンスター・ラボ(東京都渋谷区)と資本業務提携を締結する。同社が発行する新株2283株を上限1億円で取得する。


富士フイルム<4901>:5719円(+305円)
大幅続伸。新型コロナウイルスの治療のためにインフルエンザの治療薬「アビガン」を患者に投与したことを厚労相が明らかにしている。「アビガン」は、新型ウイルスへの効果は確認されていないが、「RNAウイルス」の増殖を抑える効果が期待されている治療薬であり、同社グループ企業が創製したもの。今回は政府備蓄の放出となるが、今回の投与の効果次第では、新型ウイルス治療薬として位置づけられる可能性などに期待が先行する展開へ。


サマンサJP<7829>:225円(-26円)
上場来安値。20年2月期の営業損益を従来予想の2.20億円の黒字から11.43億円の赤字(前期実績6.64億円の黒字)に下方修正している。消費増税や天候不順が集客に影響した。また、新型肺炎の流行で中国提携工場での商品の生産・入荷が遅れていることも百貨店などでの集客に影響が出ている。同期の年間配当は従来予想の10.00円から無配(前期実績10.00円)に減額修正する。一方、株主優待制度を拡充し、保有株数に応じた割引券を贈呈する。


ACCESS<4813>:1010円(+52円)
大幅に5日続伸。東証の承認を受け、28日から第1部に上場市場を変更すると発表している。ACCESSは上場市場変更について「当社の認知度や信用力を向上させ、長期的な事業拡大や企業価値の向上に資する」との認識を示した上で、「今後も事業拡大と企業価値の向上に努める」とコメントした。3月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄に組み入れられるため、パッシブファンドなどの需要を期待した買いが入っているようだ。

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