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ユーロ週間見通し:もみ合いか、ユーロ圏の景気減速懸念残る

注目トピックス 市況・概況
■上昇、米国でのウイルス感染拡大でユーロ買い強まる

先週のユーロ・ドルは上昇。イタリアでの新型コロナウイルスの感染急増を受けてユーロ売りが先行したが、米国内におけるウイルス感染の拡大を警戒して米長期金利は大幅に低下し、年内4回程度の米利下げ観測が広がったことから、ユーロ買い・米ドル売りが急速に広がった。取引レンジ:1.0805ドル-1.1053ドル。

■もみ合いか、米3月利下げを意識したユーロ買い継続も

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。新型コロナウイルスの米国内での感染拡大が警戒されており、米連邦準備制度理事会(FRB)による3月利下げ観測を背景としたユーロ買い・ドル売りは継続する可能性がある。ただし、ユーロ圏の1月失業率、1月小売売上高などの経済指標が予想を下回った場合、域内経済の減速懸念でユーロ買いは後退する見通し。
予想レンジ:1.0950ドル−1.1100ドル

■軟調推移、世界同時株安を嫌気して円買い強まる

先週のユーロ・円は軟調推移。米3月利下げ観測を受けてユーロ・ドルの取引ではユーロ買いが勝ったものの、ユーロ圏諸国における新型コロナウイルスの感染拡大を警戒してユーロ売り・円買いが優勢となった。週後半は世界同時株安を嫌気してリスク回避の円買いが活発となり、ユーロ・円は一時118円台前半まで下落した。米ドル・円相場が円高方向に振れたことも影響したようだ。取引レンジ:118円39銭−121円07銭。

■もみ合いか、ユーロ圏の景気減速懸念残る

今週のユーロ・円はもみ合いか。1月のユーロ圏失業率や小売売上高などが市場予想を下回る低調な内容だった場合、域内経済の減速懸念は強まるとみられる。ただし、新型コロナウイルスの日本国内での感染拡大が警戒されており、リスク回避のユーロ売り・円買いがさらに広がる可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・3日:1月生産者物価指数(12月:前年比-0.7)
・3日:2月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.2%、1月:+1.1%)
・4日:1月小売売上高(前月比予想:+0.5%)

予想レンジ:117円50銭−120円50銭




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