11日の米国市場ダイジェスト:NYダウ1464ドル安、新型コロナウイルスのパンデミック認定で懸念強まる
[20/03/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ1464ドル安、新型コロナウイルスのパンデミック認定で懸念強まる
米国株式相場は急反落。ダウ平均は1464.94ドル安の23553.22ドル、ナスダックは392.20ポイント安の7952.05ポイントで取引を終了した。引き続き新型コロナウイルス蔓延への警戒感から売りが先行。世界保健機関(WHO)が「パンデミック」に認定すると売りに拍車がかかり、ダウは高値から20%下落した水準を割り込み、弱気相場入りした。先日、トランプ政権が発表した景気対策についても、具体的な内容や実施時期が不透明で投資家に失望感を与え、終日軟調推移となった。セクター別では消費者サービスでの下落が特に目立った。電気通信サービスの下げは最小にとどまった。
航空大手ボーイング(BA)は同社の新鋭機である737マックス型機の生産停止などが影響し受注の大幅減や融資上限まで借り入れをしたとの報道が警戒され急落。小売り大手ウォールマート(WMT)は、従業員が新型ウィルスに感染したとの報道で下落。小売大手ギャップ(GPS)は、同社の社債保証コストの上昇が警戒され大きく売られた。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は「2008年来の危機再来」と警告し、各国の速やかで協調的な政策を要請した。一方で著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、足元の相場下落を取り巻く環境は、金融危機の時ほど酷くはないと考えを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:WHOのパンデミック宣言でリスクオフ
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は105円13銭まで上昇後、104円23銭まで下落して104円47銭で引けた。予想を上回った米国の2月消費者物価指数(CPI)、低調な米10年債入札や株の急落にともなう保有資産を売却する動きに米国債相場も下落し、米国債利回りの上昇に伴いドル買いが優勢となった。世界保健機関(WHO)が新型コロナウィルスを「パンデミック」と認定すると、リスク回避の円買いも加速したため上昇は限定的となった。ユーロ・ドルは、1.1352ドルから1.1258ドルまで下落して1.1272ドルで引けた。
ユーロ・円は119円02銭から117円55銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2964ドルから1.2805ドルまで下落した。英国政府が発表した大規模財政措置が好感されポンド買いが一時優勢となったが買い続かず、緊急利下げを受けたポンド売りに上値が抑制された。ドル・スイスは0.9326フランから0.9402フランまで上昇した。
■NY原油:反落で34.36ドル、米国株安が嫌気される
NY原油先物4月限は反落(NYMEX原油4月限終値:34.36 ↑3.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-1.38ドルの1バレル=32.98ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは、32.56ドル−36.35ドル。通常取引開始前の時間外取引(アジア市場)で一時36.35ドルまで買われたが、米国株安を意識して原油先物の上値は重くなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.67ドル -0.94ドル(-3.98%)
モルガン・スタンレー(MS) 36.87ドル -2.63ドル(-6.66%)
ゴールドマン・サックス(GS)171.89ドル -12.46ドル(-6.76%)
インテル(INTC) 51.66ドル -2.32ドル(-4.30%)
アップル(AAPL) 275.43ドル -9.91ドル(-3.47%)
アルファベット(GOOG) 1215.41ドル -64.98ドル(-5.08%)
フェイスブック(FB) 170.24ドル -7.95ドル(-4.46%)
キャタピラー(CAT) 100.69ドル -5.80ドル(-5.45%)
アルコア(AA) 9.20ドル -0.06ドル(-0.65%)
ウォルマート(WMT) 114.43ドル -5.36ドル(-4.47%)
スプリント(S) 8.85ドル +0.26ドル(+3.03%)
<SF>
米国株式相場は急反落。ダウ平均は1464.94ドル安の23553.22ドル、ナスダックは392.20ポイント安の7952.05ポイントで取引を終了した。引き続き新型コロナウイルス蔓延への警戒感から売りが先行。世界保健機関(WHO)が「パンデミック」に認定すると売りに拍車がかかり、ダウは高値から20%下落した水準を割り込み、弱気相場入りした。先日、トランプ政権が発表した景気対策についても、具体的な内容や実施時期が不透明で投資家に失望感を与え、終日軟調推移となった。セクター別では消費者サービスでの下落が特に目立った。電気通信サービスの下げは最小にとどまった。
航空大手ボーイング(BA)は同社の新鋭機である737マックス型機の生産停止などが影響し受注の大幅減や融資上限まで借り入れをしたとの報道が警戒され急落。小売り大手ウォールマート(WMT)は、従業員が新型ウィルスに感染したとの報道で下落。小売大手ギャップ(GPS)は、同社の社債保証コストの上昇が警戒され大きく売られた。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は「2008年来の危機再来」と警告し、各国の速やかで協調的な政策を要請した。一方で著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、足元の相場下落を取り巻く環境は、金融危機の時ほど酷くはないと考えを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:WHOのパンデミック宣言でリスクオフ
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は105円13銭まで上昇後、104円23銭まで下落して104円47銭で引けた。予想を上回った米国の2月消費者物価指数(CPI)、低調な米10年債入札や株の急落にともなう保有資産を売却する動きに米国債相場も下落し、米国債利回りの上昇に伴いドル買いが優勢となった。世界保健機関(WHO)が新型コロナウィルスを「パンデミック」と認定すると、リスク回避の円買いも加速したため上昇は限定的となった。ユーロ・ドルは、1.1352ドルから1.1258ドルまで下落して1.1272ドルで引けた。
ユーロ・円は119円02銭から117円55銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2964ドルから1.2805ドルまで下落した。英国政府が発表した大規模財政措置が好感されポンド買いが一時優勢となったが買い続かず、緊急利下げを受けたポンド売りに上値が抑制された。ドル・スイスは0.9326フランから0.9402フランまで上昇した。
■NY原油:反落で34.36ドル、米国株安が嫌気される
NY原油先物4月限は反落(NYMEX原油4月限終値:34.36 ↑3.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-1.38ドルの1バレル=32.98ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは、32.56ドル−36.35ドル。通常取引開始前の時間外取引(アジア市場)で一時36.35ドルまで買われたが、米国株安を意識して原油先物の上値は重くなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.67ドル -0.94ドル(-3.98%)
モルガン・スタンレー(MS) 36.87ドル -2.63ドル(-6.66%)
ゴールドマン・サックス(GS)171.89ドル -12.46ドル(-6.76%)
インテル(INTC) 51.66ドル -2.32ドル(-4.30%)
アップル(AAPL) 275.43ドル -9.91ドル(-3.47%)
アルファベット(GOOG) 1215.41ドル -64.98ドル(-5.08%)
フェイスブック(FB) 170.24ドル -7.95ドル(-4.46%)
キャタピラー(CAT) 100.69ドル -5.80ドル(-5.45%)
アルコア(AA) 9.20ドル -0.06ドル(-0.65%)
ウォルマート(WMT) 114.43ドル -5.36ドル(-4.47%)
スプリント(S) 8.85ドル +0.26ドル(+3.03%)
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