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値がさ株がけん引も売り込まれていた銘柄へのアンワインドの流れが継続【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
24日の日経平均は大幅に上昇。1204.57円高の18092.35円(出来高概算22億5000万株)で取引を終えた。終値での18000円回復は、3月12日(18559.63円)以来、7営業日ぶりとなる。23日の米国市場では、FRBが量的緩和を無制限に実施する意向を表明したことが評価される一方で、大規模経済支援策を巡る共和党と民主党の話し合いが難航していることが嫌気され、NYダウは582ドル安だった。しかし、FRBによる資産買い入れ対象や規模拡大を評価する流れとなる中、日経平均はギャップアップで始まった。

その後も、グローベックスの米株先物の強い値動きのほか、前日に最大で4兆5000億円分の巨額の資産を売却し、負債の削減などに充てる方針を明らかにしたソフトバンクG<9984>が連日で強い値動きをみせたこと、さらにインデックスに絡んだ売買が断続的に流入する流れにより、日経平均を押し上げている。さらに、麻生副総理・金融相は、市場への監視を強化し、不正な取り引きに対しては厳正に対処する方針を示しており、これが「空売りの監視強化」といったヘッドラインで流れると、ショートカバーを誘う流れにもつながった。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは、鉱業の上昇率が9%を超えたほか、不動産、海運、石油石炭、ガラス土石、証券の強さが目立つ。半面、陸運、電力ガス、パルプ紙、食料品が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテイ<9983>、ソフトバンクG、東エレク<8035>、ファナック<6954>、TDK<6762>、アドバンテスト<6857>、信越化<4063>、KDDI<9433>など軒並み強い値動きをみせた。

日経平均、TOPIXの強い値動きによって、日銀のETF買いは入っていないとみられるが、このところはTOPIXの上げ下げよりも、NYダウに連動する形で資金が流入していたこともあり、本日の上昇局面においても日銀のETF買いが流入しているとなると、より売り込みづらい状況に向かわせよう。

また、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引しているとはいえ、これまで相対的に弱い動きをみせていた銘柄へのアンワインドの流れが継続している。よりアンワインドの流れが強まる可能性もあるため、出遅れているセクターや銘柄への見直しも意識されてくるだろう。




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