9日の米国市場ダイジェスト:NYダウ285ドル高、連銀の追加資金供給を好感
[20/04/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ285ドル高、連銀の追加資金供給を好感
米国株式相場は続伸。ダウ平均は285.80ドル高の23719.37ドル、ナスダックは62.67ポイント高の8153.57ポイントで取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)が追加支援策を導入し、中小企業、州・地方自治体支援などで最大2.3兆ドルの融資を提供すると発表したほか、パウエル議長が融資可能な規模は「無制限」としたことで寄り付きから上昇。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国の臨時会合で、サウジアラビアとロシアが減産で合意したものの規模が予想を下回ったことで原油価格が下落したほか、連休を前にポジションを手仕舞う動きも広がり、引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別では銀行や自動車・自動車部品が上昇した一方で、エネルギーや半導体・同製造装置が売られた。
百貨店大手のメーシーズ(M)やコールズ(KSS)、小売りのギャップ(GPS)は、FRBの追加支援策を好感して軒並み上昇。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、ビデオストリーミングのディズニープラスの契約が5000万件を超えたと発表、2月時点の2倍に跳ね上がったことが好感され上昇。防衛関連のレイセオンテクノロジー(RTX)は、UBSが同社の投資判断を「買い」で再開し上昇。一方で、医療保険会社大手のアンセム(ANTM)は、ジェフリーズによる投資判断引き下げが嫌気され下落。コストコ(COST)もドイツ銀の投資判断引き下げが嫌気され下落した。
パウエルFRB議長は力強い回復を支援することに焦点をあてていく方針を表明し、経済活動が再開したら、かなり速やかな経済の回復を予想していることを明らかにした。明日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日のため、米国株式相場は休場。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米消費者信頼感の大幅低下でドル売り優勢
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円92銭から108円21銭まで下落して108円49銭で引けた。米国の先週分新規失業保険申請件数は市場予想を上回ったことや、米国の4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は71.0と大幅な低下となったことを受けて、米国経済の先行き見通しが悪化しドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0858ドルから1.0952ドルまで上昇して1.0931ドルで引けた。欧州連合(EU)財務相が5900億ドル規模のウイルス対応策で合意したことが好感された。ユーロ・円は118円26銭から、119円00銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2401ドルから1.2484ドルまで上昇した。英国のジョンソン首相は回復に向かっているとの報道を受けて政局不安を受けたポンド売りは後退した。ドル・スイスは0.9720フランから0.9648フランまで下落した。
■NY原油:大幅反落で22.76ドル、米国の減産は保証されず
NY原油先物5月限は大幅反落(NYMEX原油5月限終値:22.76 ↓2.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-2.33ドルの1バレル=22.76ドルで取引を終えた。取引レンジは22.57ドル−28.36ドル。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成するOPECプラスは9日に行なわれたテレビ会議で、日量1000万バレルの減産を基本とする合意に達したとの見方が伝わった。
NY原油先物は一時28.36ドルまで買われたが、米国の減産は保証されていないことや、需要減少予測に見合った減産規模ではないとの見方が浮上したことから、利益確定を狙った売りが強まり、時間外取引で22.57ドルまで急落した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.86ドル +1.41ドル(+6.01%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.08ドル +1.71ドル(+4.34%)
ゴールドマン・サックス(GS)184.26ドル +7.30ドル(+4.13%)
インテル(INTC) 57.14ドル -1.84ドル(-3.12%)
アップル(AAPL) 267.99ドル +1.92ドル(+0.72%)
アルファベット(GOOG) 1211.45ドル +1.17ドル(+0.10%)
フェイスブック(FB) 175.19ドル +0.91ドル(+0.52%)
キャタピラー(CAT) 125.03ドル -2.37ドル(-1.86%)
アルコア(AA) 7.41ドル +0.15ドル(+2.07%)
ウォルマート(WMT) 121.80ドル -0.04ドル(-0.03%)
<SF>
米国株式相場は続伸。ダウ平均は285.80ドル高の23719.37ドル、ナスダックは62.67ポイント高の8153.57ポイントで取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)が追加支援策を導入し、中小企業、州・地方自治体支援などで最大2.3兆ドルの融資を提供すると発表したほか、パウエル議長が融資可能な規模は「無制限」としたことで寄り付きから上昇。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国の臨時会合で、サウジアラビアとロシアが減産で合意したものの規模が予想を下回ったことで原油価格が下落したほか、連休を前にポジションを手仕舞う動きも広がり、引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別では銀行や自動車・自動車部品が上昇した一方で、エネルギーや半導体・同製造装置が売られた。
百貨店大手のメーシーズ(M)やコールズ(KSS)、小売りのギャップ(GPS)は、FRBの追加支援策を好感して軒並み上昇。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、ビデオストリーミングのディズニープラスの契約が5000万件を超えたと発表、2月時点の2倍に跳ね上がったことが好感され上昇。防衛関連のレイセオンテクノロジー(RTX)は、UBSが同社の投資判断を「買い」で再開し上昇。一方で、医療保険会社大手のアンセム(ANTM)は、ジェフリーズによる投資判断引き下げが嫌気され下落。コストコ(COST)もドイツ銀の投資判断引き下げが嫌気され下落した。
パウエルFRB議長は力強い回復を支援することに焦点をあてていく方針を表明し、経済活動が再開したら、かなり速やかな経済の回復を予想していることを明らかにした。明日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日のため、米国株式相場は休場。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米消費者信頼感の大幅低下でドル売り優勢
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円92銭から108円21銭まで下落して108円49銭で引けた。米国の先週分新規失業保険申請件数は市場予想を上回ったことや、米国の4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は71.0と大幅な低下となったことを受けて、米国経済の先行き見通しが悪化しドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0858ドルから1.0952ドルまで上昇して1.0931ドルで引けた。欧州連合(EU)財務相が5900億ドル規模のウイルス対応策で合意したことが好感された。ユーロ・円は118円26銭から、119円00銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2401ドルから1.2484ドルまで上昇した。英国のジョンソン首相は回復に向かっているとの報道を受けて政局不安を受けたポンド売りは後退した。ドル・スイスは0.9720フランから0.9648フランまで下落した。
■NY原油:大幅反落で22.76ドル、米国の減産は保証されず
NY原油先物5月限は大幅反落(NYMEX原油5月限終値:22.76 ↓2.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-2.33ドルの1バレル=22.76ドルで取引を終えた。取引レンジは22.57ドル−28.36ドル。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成するOPECプラスは9日に行なわれたテレビ会議で、日量1000万バレルの減産を基本とする合意に達したとの見方が伝わった。
NY原油先物は一時28.36ドルまで買われたが、米国の減産は保証されていないことや、需要減少予測に見合った減産規模ではないとの見方が浮上したことから、利益確定を狙った売りが強まり、時間外取引で22.57ドルまで急落した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.86ドル +1.41ドル(+6.01%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.08ドル +1.71ドル(+4.34%)
ゴールドマン・サックス(GS)184.26ドル +7.30ドル(+4.13%)
インテル(INTC) 57.14ドル -1.84ドル(-3.12%)
アップル(AAPL) 267.99ドル +1.92ドル(+0.72%)
アルファベット(GOOG) 1211.45ドル +1.17ドル(+0.10%)
フェイスブック(FB) 175.19ドル +0.91ドル(+0.52%)
キャタピラー(CAT) 125.03ドル -2.37ドル(-1.86%)
アルコア(AA) 7.41ドル +0.15ドル(+2.07%)
ウォルマート(WMT) 121.80ドル -0.04ドル(-0.03%)
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