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SQ、日銀ETFに絡んだ需給のみで動いた格好【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
10日の日経平均は反発。152.73円高の19498.50円(出来高概算13億7000万株)で取引を終えた。オプションSQに絡んだ売買が差し引きで買い越しだった需給影響もあり、日経平均は19500円を回復して始まった。しかし、10日の米国市場が祝日で休場となる中で市場参加者は限られており、SQ通過後は下げに転じ、前場半ばには19235.96円まで下げる局面もみられた。ただし、後場は日銀のETF買い入れに伴う需給観測からじりじりと切り返すと、昨日同様、後場の高値で取引を終えた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割近くを占めている。セクターでは、銀行、鉄鋼、電力ガス、パルプ紙、不動産、倉庫運輸が堅調。半面、鉱業、空運、ゴム製品、石油石炭、サービスが冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>がけん引しており、インデックスに絡んだ買いが押し上げた格好。

日経平均は寄り付きで19500円を回復したが、その後下げに転じ、後場は再び19500円に接近するなど、SQ、日銀ETFに絡んだ需給のみで動いた格好だろう。米連邦準備理事会(FRB)は、一般企業に対する融資など2兆3000億ドルの緊急資金供給策を発表。大企業などから社債の買い取りを行うことも明らかにしたことで、金融市場の安定化への思惑から金融株は買い戻し優勢となった。

また、ファーストリテが指数をけん引する格好となったが、週明けも欧州市場が祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られる。そのため、指数インパクトの大きい銘柄へはインデックスに絡んだ売買の影響が大きく出やすい状況になりやすいだろう。



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