【市場反応】米5月雇用統計のポジティブサプライズでドル高
[20/06/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
米労働省が発表した米5月雇用統計で失業率は13.3%と、戦後最高となった4月14.7%から上昇予想に反して低下した。
非農業部門雇用者数は前月比+250.9万人と予想外に3カ月ぶりプラスに改善。戦後最大の伸びを記録した。民間部門雇用者数は前月比+309.4万人で、やはり、予想外の3カ月ぶりのプラスで戦後最大の伸び。経済活動の再開に伴い、自動車工場やホテル営業の再開で、製造業やホスピタリティの雇用も増加した。政府が導入したウイルス対応策の一環である中小企業支援融資策、PPPが奏功した可能性もある。
平均時給は前月比‐1.0%、前年比+6.7%。それぞれ4月の4月+4.7%、+8.0%から伸びは鈍化。
労働参加率は60.8%と、4月60.2%から低下予想に反して上昇した。不完全雇用率(U6)は21.1%と、4月22.8%から低下。今後の失業率に影響する週平均労働時間は34.7と、予想以上に、4月34.2から上昇しており、今後、失業率がより低下する可能性が示唆された。
雇用統計のポジティブサプライズを受けて米国債は下落。
米10年債利回りは0.8%から0.96%まで急伸した。ドルも急伸。ドル・円は109円05銭から109円68銭まで急伸し3月27日来の高値を更新した。ユーロ・ドルは1.1340ドルから1.1287ドルまで急落した。
【経済指標】
・米・5月失業率:13.3%(予想:19.0%、4月:14.7%)
・米・5月非農業部門雇用者数:前月比+250.9万人(予想:-750.0万人、4月:−2068.7万人←-2053.7万人)
・米・5月民間部門雇用者数:前月比+309.4万人(予想:-675.0万人、4月:−1972.4万人←-1955.7万人)
・米・5月平均時給:前月比‐1.0%、前年比+6.7%(予想:+1.0%、+8.5%、4月:+4.7%、+8.0%←+7.9%)
・米・5月労働参加率:60.8%(予想60.1%、4月60.2%)
・米・5月不完全雇用率(U6):21.1%(4月22.8%)
・米・5月週平均労働時間:34.7(予想34.3、4月34.2)
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