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大野芳政:週末の株式投資術【FISCOソーシャルレポーター】

注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年5月30日13時に執筆


株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。


個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。


レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。


はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。


「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。


そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。

☆今週の注目レーティングはこちら!

■ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>

岩井コスモ証券が5月22日に投資判断を「B+→A」に、目標株価を5,100円→6,800円にそれぞれ引き上げたことが伝わっています。

レポートは、「今期は精密減速装置の受注回復が予想される」というそれほどサプライズのない内容。ただ、人気のあるアナリストの格上げレポートだけに株価に与えるインパクトは大きくなるのではないかと睨んでいます。特に注目されるのは需給面です。信用倍率は0.27倍と売りが乗っており、売り方の買戻しを巻き込んだ上昇に発展する可能性があります。このところ勢いのある新興市場銘柄ということにも注目されます。

■Kudan<4425>

岩井コスモ証券が5月27日に投資判断を新規に「A」、目標株価を6,500円としたことが伝わっています。

こちらも東証マザーズ上場の新興市場銘柄です。同社は人工知覚(AP)の技術を開発している企業です。コンピューターやロボットなど機械の眼の役割を担うカメラに、人間の眼と同様の高度な視覚機能を与えることをAPというのですが、これが新型コロナの感染を防ぐためのロボティクス開発などで需要が膨らんでいるようです。また、中期的にも5G社会の到来も追い風になるとしています。

ただ、株価は3月の安値からそれほど上がっていません。ほかの小型グロース株中心に新興市場銘柄は200日移動平均線を上回る銘柄が多いなか、同社は200日線を大きく下回っています。出遅れ感から物色の矛先が向かえば、2月上旬以来となる8,000円台回復も視野に入るのではないでしょうか。


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執筆者名:大野芳政
ブログ名:アナリストが絶対に教えようとしない「相場を見ずに株価レーティングだけで1億円儲ける!」週末の株式投資術




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