10日の米国市場ダイジェスト:米国株は上昇、ウイルス治療薬に期待広がる
[20/07/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株は上昇、ウイルス治療薬に期待広がる
米国株式相場は上昇。ダウ平均は369.21ドル高の26075.30ドル、ナスダックは69.70ポイント高の10617.45ポイントで取引を終了した。全米でウイルス感染が引き続き拡大する中、ウイルス治療薬に期待が広がったほか原油高で投資家心理が改善し寄り付きから買いが先行。トランプ大統領が「中国との信頼関係が毀損しており、現時点で、米中第2段階貿易協定は考えられない」と発言すると米中関係悪化懸念がひろがり一時上げ幅を縮める局面もあったが、引けにかけては再び上げ幅を拡大した。セクター別では、銀行や保険が上昇した一方、医薬品・バイオテックが下落した。
製薬会社ギリアド・サイエンシズ(GILD)は新型コロナウイルス治療薬としてのレムデシビルについて、第3相治験の新たなデータを発表し重症患者の死亡率を大きく軽減するとの結果を好感し上昇。クルーズを運営するカーニバル(CCL)は運営再開の計画概要を発表し急伸した。また、動画配信のネットフリックス(NFLX)や大手銀のウェルズファーゴ(WFC)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。一方で、不動産仲介業者のレッドフィン(RDFN)はアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。
オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は安全保障のリスクがあるとし、スマートフォ
ンやタブレットなどからTikTokを削除するよう従業員に指示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ウイルス治療薬への期待で円買い縮小
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円65銭まで下落したのち、106円95銭まで反発し、106円92銭で引けた。米6月生産者物価指数は予想を下回ったため、金融緩和策の長期化を意識したドル売りが一時優勢となった。ただ、ウイルス治療薬への期待で株高となったことから、リスク選好の円売りが観測されており、ドル売りは一服した。
ユーロ・ドルは1.1274ドルから1.1325ドルまで上昇して1.1299ドルで引けた。イタリアやフランスの5月鉱工業生産は予想を上回り、ユーロ買いが続いたが、独外務次官が「離脱問題を巡り欧州連合(EU)と英国は最悪のケースに備える必要がある」と悲観的な見方を示すと警戒感からユーロ買いが後退。ユーロ・円は120円44銭から、120円89銭まで上昇。ウイルス治療薬への期待にリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.2585ドルから1.2664ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9425フランから0.9385フランまで下落した。
■NY原油:反発、株高を意識して40ドル台に戻す
10日のNY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:40.55 ↑0.93)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.93ドルの1バレル=40.55ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは38.54ドル−40.77ドル。10日のアジア市場からロンドン市場で38.54ドルまで売られたが、ニューヨーク市場では株高を意識して反転し、通常取引終了後の時間外取引で40.77ドルまで上げ幅は拡大した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.02ドル +1.25ドル(+5.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.80ドル +2.29ドル(+4.82%)
ゴールドマン・サックス(GS)205.56ドル +8.73ドル(+4.44%)
インテル(INTC) 59.53ドル +1.11ドル(+1.90%)
アップル(AAPL) 383.68ドル +0.95ドル(+0.25%)
アルファベット(GOOG) 1541.74ドル +30.75ドル(+2.04%)
フェイスブック(FB) 245.07ドル +0.57ドル(+0.23%)
キャタピラー(CAT) 128.01ドル +2.28ドル(+1.81%)
アルコア(AA) 11.41ドル +0.89ドル(+8.46%)
ウォルマート(WMT) 130.68ドル +2.93ドル(+2.29%)
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米国株式相場は上昇。ダウ平均は369.21ドル高の26075.30ドル、ナスダックは69.70ポイント高の10617.45ポイントで取引を終了した。全米でウイルス感染が引き続き拡大する中、ウイルス治療薬に期待が広がったほか原油高で投資家心理が改善し寄り付きから買いが先行。トランプ大統領が「中国との信頼関係が毀損しており、現時点で、米中第2段階貿易協定は考えられない」と発言すると米中関係悪化懸念がひろがり一時上げ幅を縮める局面もあったが、引けにかけては再び上げ幅を拡大した。セクター別では、銀行や保険が上昇した一方、医薬品・バイオテックが下落した。
製薬会社ギリアド・サイエンシズ(GILD)は新型コロナウイルス治療薬としてのレムデシビルについて、第3相治験の新たなデータを発表し重症患者の死亡率を大きく軽減するとの結果を好感し上昇。クルーズを運営するカーニバル(CCL)は運営再開の計画概要を発表し急伸した。また、動画配信のネットフリックス(NFLX)や大手銀のウェルズファーゴ(WFC)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。一方で、不動産仲介業者のレッドフィン(RDFN)はアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。
オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は安全保障のリスクがあるとし、スマートフォ
ンやタブレットなどからTikTokを削除するよう従業員に指示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ウイルス治療薬への期待で円買い縮小
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円65銭まで下落したのち、106円95銭まで反発し、106円92銭で引けた。米6月生産者物価指数は予想を下回ったため、金融緩和策の長期化を意識したドル売りが一時優勢となった。ただ、ウイルス治療薬への期待で株高となったことから、リスク選好の円売りが観測されており、ドル売りは一服した。
ユーロ・ドルは1.1274ドルから1.1325ドルまで上昇して1.1299ドルで引けた。イタリアやフランスの5月鉱工業生産は予想を上回り、ユーロ買いが続いたが、独外務次官が「離脱問題を巡り欧州連合(EU)と英国は最悪のケースに備える必要がある」と悲観的な見方を示すと警戒感からユーロ買いが後退。ユーロ・円は120円44銭から、120円89銭まで上昇。ウイルス治療薬への期待にリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.2585ドルから1.2664ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9425フランから0.9385フランまで下落した。
■NY原油:反発、株高を意識して40ドル台に戻す
10日のNY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:40.55 ↑0.93)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.93ドルの1バレル=40.55ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは38.54ドル−40.77ドル。10日のアジア市場からロンドン市場で38.54ドルまで売られたが、ニューヨーク市場では株高を意識して反転し、通常取引終了後の時間外取引で40.77ドルまで上げ幅は拡大した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.02ドル +1.25ドル(+5.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.80ドル +2.29ドル(+4.82%)
ゴールドマン・サックス(GS)205.56ドル +8.73ドル(+4.44%)
インテル(INTC) 59.53ドル +1.11ドル(+1.90%)
アップル(AAPL) 383.68ドル +0.95ドル(+0.25%)
アルファベット(GOOG) 1541.74ドル +30.75ドル(+2.04%)
フェイスブック(FB) 245.07ドル +0.57ドル(+0.23%)
キャタピラー(CAT) 128.01ドル +2.28ドル(+1.81%)
アルコア(AA) 11.41ドル +0.89ドル(+8.46%)
ウォルマート(WMT) 130.68ドル +2.93ドル(+2.29%)
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