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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、調整のドル買い継続も米FRB議長発言に思惑交錯

注目トピックス 市況・概況
26日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。下値の堅さから、持ち高調整のドル買いに振れやすい地合いが続く見通し。ただ、明日の米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に、思惑の交錯で方向感は不鮮明となりそうだ。

前日の取引では、米中による第1段階の通商合意に関し今後も推進する方針で一致したことが好感され、リスク選好の円売りが優勢に。ドル・円は今月、105円前半に下げたが、一段安を回避し下値の堅さが意識された。この日は株高を背景としたリスク選好の円売りに持ち高調整のドル買いが加わり、ドル・円は106円台半ばに浮上している。本日アジア市場は日経平均株価や上海総合指数などアジア株が軟調地合いとなり、円売りはいったん収束。ただ、ユーロ・ドルの失速などを受け、ドル・円は上昇基調を維持しているようだ。

この後の海外市場でドルは持ち高調整の買いが続くものの、上昇は限定的となろう。市場の関心は27日から開催されるカンザスシティ連銀主催のジャクソンホール会合に移った。初日にパウエルFRB議長による講演が予定され、新たなインフレ戦略の導入に向けた見解が示されれば、ドル売りに振れる可能性があろう。半面、株式市場で緩和的な政策の長期化が材料視されれば強気相場を支援する材料になりやすい。今晩は米国の耐久財受注が前回を下回ると予想されるが、FRB議長の発言を前に思惑の交錯で方向感の出にくい展開とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・7月消費者物価指数(前年比予想:+3.0%、6月:+2.2%)
・21:30 米・7月耐久財受注速報値(前月比予想:+4.5%、6月:+7.6%)
・02:00 米財務省5年債入札




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