14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ165ドル安、選挙前の経済対策成立期待が後退
[20/10/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ165ドル安、選挙前の経済対策成立期待が後退
米国株式相場は下落。ダウ平均は165.81ドル安の28514.00ドル、ナスダックは95.17ポイント安の11768.73ポイントで取引を終了した。投資銀行のゴールドマンサックス(GS)が第3四半期決算で債券トレーディングが好調でアナリスト予想を上回る好決算を発表したことが好感され寄り付きから上昇した。しかし、民主党のペロシ下院議長と協議を継続しているムニューシン財務長官が追加経済対策の選挙前の合意成立は困難との見方を示すと、失望感から下落に転じた。セクター別では資本財・運輸が上昇した一方で、銀行が大きく下げた。
銀行のウェルズファーゴ(WFC)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)は第3四半期決算が予想を下回ったことが嫌気されそれぞれ下落。映画館を運営するAMCエンターテイメント(AMC)は資金が枯渇し潜在的に破綻する可能性が報じられ急落した。一方、小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)はクリスマス・ツリー・ショップなど複数の事業売却で2.5億ドルの資金を捻出する計画が好感され上昇。また、メディアのニューヨークタイムズ(NYT)や電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストによる投資判断引き上げでぞれぞれ上昇した。
米国務省は中国のアリババ、JD.comなどでオンライン決済を手掛けるANTグループを貿易のブラックリストに加える計画だと報じられた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米追加経済対策の選挙前合意への期待後退
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は105円34銭から105円04銭まで下落し、105円15銭で引けた。クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長は「米国経済の回復には1年以上かかる」との悲観的な見方でドル売りが優勢となった。民主党のペロシ下院議長と協議しているムニューシン財務長官が追加経済対策の選挙前の合意成立が困難であるとの見解を示したことも、ドル売り材料となった。
ユーロ・ドルは1.1771ドルから1.1744ドルまで下落して1.1746ドルで引けた。新型コロナウイルスの感染急増で、フランス政府は一部都市での夜間外出禁止令を発令したことがユーロ売り圧力になった。ユーロ・円は123円82銭から123円47銭まで下落。ポンド・ドルは1.2969ドルから1.3064ドルまで上昇。英国政府は欧州連合(EU)とサミット後も通商交渉を継続する可能性を示唆したため、ポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9143フランから0.9113フランまで下落した。
■NY原油:続伸で41.04ドル、主要産油国による協調減産継続への期待広がる
NY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:41.04 ↑0.84)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.84ドルの1バレル=41.04ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.82ドル−41.16ドル。サウジアラビアとロシアは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が協調減産の公約を順守することを再確認したと報じられたことや、国際エネルギー機関(IEA)は9月の供給は前年を9%下回り、第4四半期の1日の供給量も一段と減少する見通しを発表したことが買い材料となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.62ドル -1.33ドル(-5.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.65ドル +0.21ドル(+0.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)211.23ドル +0.42ドル(+0.20%)
インテル(INTC) 53.55ドル -0.28ドル(-0.52%)
アップル(AAPL) 121.19ドル +0.09ドル(+0.07%)
アルファベット(GOOG) 1568.08ドル -3.60ドル(-0.23%)
フェイスブック(FB) 271.82ドル -4.32ドル(-1.56%)
キャタピラー(CAT) 163.61ドル +1.49ドル(+0.92%)
アルコア(AA) 13.00ドル +0.28ドル(+2.20%)
ウォルマート(WMT) 143.94ドル -2.29ドル(-1.57%)
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米国株式相場は下落。ダウ平均は165.81ドル安の28514.00ドル、ナスダックは95.17ポイント安の11768.73ポイントで取引を終了した。投資銀行のゴールドマンサックス(GS)が第3四半期決算で債券トレーディングが好調でアナリスト予想を上回る好決算を発表したことが好感され寄り付きから上昇した。しかし、民主党のペロシ下院議長と協議を継続しているムニューシン財務長官が追加経済対策の選挙前の合意成立は困難との見方を示すと、失望感から下落に転じた。セクター別では資本財・運輸が上昇した一方で、銀行が大きく下げた。
銀行のウェルズファーゴ(WFC)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)は第3四半期決算が予想を下回ったことが嫌気されそれぞれ下落。映画館を運営するAMCエンターテイメント(AMC)は資金が枯渇し潜在的に破綻する可能性が報じられ急落した。一方、小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)はクリスマス・ツリー・ショップなど複数の事業売却で2.5億ドルの資金を捻出する計画が好感され上昇。また、メディアのニューヨークタイムズ(NYT)や電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストによる投資判断引き上げでぞれぞれ上昇した。
米国務省は中国のアリババ、JD.comなどでオンライン決済を手掛けるANTグループを貿易のブラックリストに加える計画だと報じられた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米追加経済対策の選挙前合意への期待後退
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は105円34銭から105円04銭まで下落し、105円15銭で引けた。クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長は「米国経済の回復には1年以上かかる」との悲観的な見方でドル売りが優勢となった。民主党のペロシ下院議長と協議しているムニューシン財務長官が追加経済対策の選挙前の合意成立が困難であるとの見解を示したことも、ドル売り材料となった。
ユーロ・ドルは1.1771ドルから1.1744ドルまで下落して1.1746ドルで引けた。新型コロナウイルスの感染急増で、フランス政府は一部都市での夜間外出禁止令を発令したことがユーロ売り圧力になった。ユーロ・円は123円82銭から123円47銭まで下落。ポンド・ドルは1.2969ドルから1.3064ドルまで上昇。英国政府は欧州連合(EU)とサミット後も通商交渉を継続する可能性を示唆したため、ポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9143フランから0.9113フランまで下落した。
■NY原油:続伸で41.04ドル、主要産油国による協調減産継続への期待広がる
NY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:41.04 ↑0.84)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.84ドルの1バレル=41.04ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.82ドル−41.16ドル。サウジアラビアとロシアは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が協調減産の公約を順守することを再確認したと報じられたことや、国際エネルギー機関(IEA)は9月の供給は前年を9%下回り、第4四半期の1日の供給量も一段と減少する見通しを発表したことが買い材料となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.62ドル -1.33ドル(-5.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.65ドル +0.21ドル(+0.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)211.23ドル +0.42ドル(+0.20%)
インテル(INTC) 53.55ドル -0.28ドル(-0.52%)
アップル(AAPL) 121.19ドル +0.09ドル(+0.07%)
アルファベット(GOOG) 1568.08ドル -3.60ドル(-0.23%)
フェイスブック(FB) 271.82ドル -4.32ドル(-1.56%)
キャタピラー(CAT) 163.61ドル +1.49ドル(+0.92%)
アルコア(AA) 13.00ドル +0.28ドル(+2.20%)
ウォルマート(WMT) 143.94ドル -2.29ドル(-1.57%)
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