16日の米国市場ダイジェスト:米国株はまちまち、小売売上高や消費者信頼感の改善を好感
[20/10/19]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株はまちまち、小売売上高や消費者信頼感の改善を好感
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は112.11ドル高の28606.31ドル、ナスダックは42.32ポイント安の11671.55ポイントで取引を終了した。
9月小売売上高や10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値の予想以上の改善に加え、新型ウイルスワクチン開発の一段の前進を好感し上昇して寄り付いた。しかし、9月鉱工業生産が予想外のマイナスに落ち込んだほか高値からはハイテク株中心に利益確定売りも目立ち、引けにかけて上げ幅を縮小。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方で、エネルギーが大きく下げた。
製薬会社のファイザー(PFE)は同社開発の新型ワクチンを巡り今月末の治験結果次第で、11月末の緊急使用許可申請を目指しているとのCEOの発言が好感され上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は欧州の航空当局が同社の737マックス機の安全性を確認したことが好感され上昇した。会員制小売りのコストコ(COST)、重機メーカーのキャタピラー(CAT)、オンラインのペット用品小売りチューイ(CHWY)はそれぞれアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。一方、カジノを運営するウィン・リゾーツ(WYNN)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され下落。製薬会社のギリアド(GILD)はWHOが同社のコロナ治療薬レムデシビルの効果に懐疑的見方を示したことが嫌気され軟調に推移した。
CITグループ(CIT)はファーストシチズンズバンクシェアーズ(FCNCA)との合併を発表した。両行の株価は上昇。合併後、資産規模で米国19番目に大きな銀行となる。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル下げ渋り、米9月小売売上高などの改善を意識した買いが入る
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円24銭から105円44銭まで上昇して105円41銭で引けた。米9月小売売上高が予想を上回る伸びとなったことや、10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は3月来で最高となるなど、成長見通しが改善したことから、ドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1746ドルまで強含んだのち1.1713ドルまで反落して1.1717ドルで引けた。イタリアやドイツでの1日の新型コロナウイルス感染件数が最高に達したことや、インフレ低迷による金利先安観の台頭を受けてユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は123円71銭まで上昇後、123円36銭まで下落。ポンド・ドルは1.2875ドルから1.2946ドルまで上昇。ジョンソン英首相は通商協定なしの離脱準備すると警告し、ポンド売りが一時優勢となったが、「フロスト英首席交渉官とバルニエEU首席交渉官は来週初めに協議することで合意した」と報じられると買い戻しが優勢となった。ドル・スイスは0.9123フランまで下落後、0.9156フランまで上昇。
■NY原油:伸び悩み、主要産油国による減産への思惑は残る
16日のNY原油先物12月限は伸び悩み(NYMEX原油12月限終値:41.12 ↓0.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.12ドルの1バレル=41.12ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.34ドル−41.30ドル。16日のアジア市場で41.30ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけてポジション調整的な売りが入ったことで40.34ドルまで下落。ただ、主要産油国による減産への思惑は残されており、時間外取引で一時41.21ドルまで戻す場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.24ドル +0.09ドル(+0.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.85ドル +0.52ドル(+1.01%)
ゴールドマン・サックス(GS)206.21ドル -2.39ドル(-1.15%)
インテル(INTC) 54.16ドル +0.31ドル(+0.58%)
アップル(AAPL) 119.02ドル -1.69ドル(-1.40%)
アルファベット(GOOG) 1573.01ドル +13.88ドル(+0.89%)
フェイスブック(FB) 265.93ドル -0.79ドル(-0.30%)
キャタピラー(CAT) 168.75ドル +3.71ドル(+2.25%)
アルコア(AA) 12.62ドル +0.32ドル(+2.60%)
ウォルマート(WMT) 144.71ドル +0.18ドル(+0.12%)
<ST>
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は112.11ドル高の28606.31ドル、ナスダックは42.32ポイント安の11671.55ポイントで取引を終了した。
9月小売売上高や10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値の予想以上の改善に加え、新型ウイルスワクチン開発の一段の前進を好感し上昇して寄り付いた。しかし、9月鉱工業生産が予想外のマイナスに落ち込んだほか高値からはハイテク株中心に利益確定売りも目立ち、引けにかけて上げ幅を縮小。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方で、エネルギーが大きく下げた。
製薬会社のファイザー(PFE)は同社開発の新型ワクチンを巡り今月末の治験結果次第で、11月末の緊急使用許可申請を目指しているとのCEOの発言が好感され上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は欧州の航空当局が同社の737マックス機の安全性を確認したことが好感され上昇した。会員制小売りのコストコ(COST)、重機メーカーのキャタピラー(CAT)、オンラインのペット用品小売りチューイ(CHWY)はそれぞれアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。一方、カジノを運営するウィン・リゾーツ(WYNN)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され下落。製薬会社のギリアド(GILD)はWHOが同社のコロナ治療薬レムデシビルの効果に懐疑的見方を示したことが嫌気され軟調に推移した。
CITグループ(CIT)はファーストシチズンズバンクシェアーズ(FCNCA)との合併を発表した。両行の株価は上昇。合併後、資産規模で米国19番目に大きな銀行となる。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル下げ渋り、米9月小売売上高などの改善を意識した買いが入る
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円24銭から105円44銭まで上昇して105円41銭で引けた。米9月小売売上高が予想を上回る伸びとなったことや、10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は3月来で最高となるなど、成長見通しが改善したことから、ドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1746ドルまで強含んだのち1.1713ドルまで反落して1.1717ドルで引けた。イタリアやドイツでの1日の新型コロナウイルス感染件数が最高に達したことや、インフレ低迷による金利先安観の台頭を受けてユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は123円71銭まで上昇後、123円36銭まで下落。ポンド・ドルは1.2875ドルから1.2946ドルまで上昇。ジョンソン英首相は通商協定なしの離脱準備すると警告し、ポンド売りが一時優勢となったが、「フロスト英首席交渉官とバルニエEU首席交渉官は来週初めに協議することで合意した」と報じられると買い戻しが優勢となった。ドル・スイスは0.9123フランまで下落後、0.9156フランまで上昇。
■NY原油:伸び悩み、主要産油国による減産への思惑は残る
16日のNY原油先物12月限は伸び悩み(NYMEX原油12月限終値:41.12 ↓0.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.12ドルの1バレル=41.12ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.34ドル−41.30ドル。16日のアジア市場で41.30ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけてポジション調整的な売りが入ったことで40.34ドルまで下落。ただ、主要産油国による減産への思惑は残されており、時間外取引で一時41.21ドルまで戻す場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.24ドル +0.09ドル(+0.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.85ドル +0.52ドル(+1.01%)
ゴールドマン・サックス(GS)206.21ドル -2.39ドル(-1.15%)
インテル(INTC) 54.16ドル +0.31ドル(+0.58%)
アップル(AAPL) 119.02ドル -1.69ドル(-1.40%)
アルファベット(GOOG) 1573.01ドル +13.88ドル(+0.89%)
フェイスブック(FB) 265.93ドル -0.79ドル(-0.30%)
キャタピラー(CAT) 168.75ドル +3.71ドル(+2.25%)
アルコア(AA) 12.62ドル +0.32ドル(+2.60%)
ウォルマート(WMT) 144.71ドル +0.18ドル(+0.12%)
<ST>