23日の米国市場ダイジェスト:米国株はまちまち、追加経済対策の早期の合意期待が後退
[20/10/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株はまちまち、追加経済対策の早期の合意期待が後退
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は28.09ドル安の28335.57ドル、ナスダックは42.28ポイント高の11548.28ポイントで取引を終了した。
10月製造業PMI速報値の改善を好感し寄り付き後上昇した。しかし、経済対策を巡る交渉でムニューシン米財務長官が、前進はしたがペロシ議長の譲歩が得られず、「依然、著しい相違が残る」と述べ早期合意期待が後退し、下落に転じた。不透明感から引けにかけても軟調に推移。ナスダック総合指数は上昇した。セクター別では、メディア・娯楽、小売りが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落。
玩具メーカーのマテル(MAT)は、第3四半期決算が予想を上回り急伸。製薬大手ギリアド・サイエンシズ(GILD)は米食品医薬品局(FDA)が、新型コロナウイルス治療薬として、同社の「レムデシビル」を正式承認したことが好感され上昇した。一方、半導体のインテル(INTC)やクレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)は第3四半期決算が冴えず大きく売られた。エクソン(XOM)やシェブロン(CVX)はバイデン大統領候補が討論会でエネルギーにおいて石油産業から再生エネルギーに移行する方針を示したことを背景に下落。
経済対策を巡る交渉では、トランプ大統領は資金の運営を誤った州・地方政府を支援するつもりはないと断固とした姿勢を示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は伸び悩み、追加経済対策の早期合意期待は後退
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円65銭から104円88銭まで上昇して104円70銭で引けた。米国の10月製造業PMI、サービス業PMI速報値の改善を好感してドル買いが強まったが、ムニューシン米財務長官が米追加経済対策を巡って、「ペロシ議長による譲歩なく、いまだに著しい相違が残る」と伝えたことから、早期合意期待は後退し、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1825ドルまで下落後、1.1865ドルまで反発し、1.1860ドルで引けた。ユーロ・円は123円97銭まで下落後、124円23銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3122ドルまで上昇後、1.3019ドルまで反落。英国と欧州連合(EU)の離脱を巡る通商交渉で主要問題である漁業権問題でフランスが妥協する用意があると報じられたため、合意期待にポンド買いが強まった。ただ、英中銀の追加緩和観測を受けたポンド売りも観測された。ドル・スイスは0.9034フランまで下落後、0.9071フランへ反発した。
■NY原油:反落、需要鈍化の思惑広がる
23日のNY原油先物12月限は反落(NYMEX原油12月限終値:39.85 ↓0.79)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.79ドルの1バレル=39.85ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.57ドル−40.92ドル。ロンドン市場で40.92ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では、リビアの輸出拡大、欧州におけるウイルス感染の増加、米国の石油掘削装置稼働数は5週連続で増加したことから、需要鈍化の思惑が広がり、一時39.57ドルまで下落した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.90ドル +0.03ドル(+0.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.87ドル +0.10ドル(+0.19%)
ゴールドマン・サックス(GS)205.04ドル -0.36ドル(-0.18%)
インテル(INTC) 48.20ドル -5.70ドル(-10.58%)
アップル(AAPL) 115.04ドル -0.71ドル(-0.61%)
アルファベット(GOOG) 1641.00ドル +25.67ドル(+1.59%)
フェイスブック(FB) 284.79ドル +6.67ドル(+2.40%)
キャタピラー(CAT) 168.59ドル -0.04ドル(-0.02%)
アルコア(AA) 13.47ドル -0.19ドル(-1.39%)
ウォルマート(WMT) 143.85ドル +0.30ドル(+0.21%)
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米国株式相場はまちまち。ダウ平均は28.09ドル安の28335.57ドル、ナスダックは42.28ポイント高の11548.28ポイントで取引を終了した。
10月製造業PMI速報値の改善を好感し寄り付き後上昇した。しかし、経済対策を巡る交渉でムニューシン米財務長官が、前進はしたがペロシ議長の譲歩が得られず、「依然、著しい相違が残る」と述べ早期合意期待が後退し、下落に転じた。不透明感から引けにかけても軟調に推移。ナスダック総合指数は上昇した。セクター別では、メディア・娯楽、小売りが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落。
玩具メーカーのマテル(MAT)は、第3四半期決算が予想を上回り急伸。製薬大手ギリアド・サイエンシズ(GILD)は米食品医薬品局(FDA)が、新型コロナウイルス治療薬として、同社の「レムデシビル」を正式承認したことが好感され上昇した。一方、半導体のインテル(INTC)やクレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)は第3四半期決算が冴えず大きく売られた。エクソン(XOM)やシェブロン(CVX)はバイデン大統領候補が討論会でエネルギーにおいて石油産業から再生エネルギーに移行する方針を示したことを背景に下落。
経済対策を巡る交渉では、トランプ大統領は資金の運営を誤った州・地方政府を支援するつもりはないと断固とした姿勢を示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は伸び悩み、追加経済対策の早期合意期待は後退
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円65銭から104円88銭まで上昇して104円70銭で引けた。米国の10月製造業PMI、サービス業PMI速報値の改善を好感してドル買いが強まったが、ムニューシン米財務長官が米追加経済対策を巡って、「ペロシ議長による譲歩なく、いまだに著しい相違が残る」と伝えたことから、早期合意期待は後退し、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1825ドルまで下落後、1.1865ドルまで反発し、1.1860ドルで引けた。ユーロ・円は123円97銭まで下落後、124円23銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3122ドルまで上昇後、1.3019ドルまで反落。英国と欧州連合(EU)の離脱を巡る通商交渉で主要問題である漁業権問題でフランスが妥協する用意があると報じられたため、合意期待にポンド買いが強まった。ただ、英中銀の追加緩和観測を受けたポンド売りも観測された。ドル・スイスは0.9034フランまで下落後、0.9071フランへ反発した。
■NY原油:反落、需要鈍化の思惑広がる
23日のNY原油先物12月限は反落(NYMEX原油12月限終値:39.85 ↓0.79)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.79ドルの1バレル=39.85ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.57ドル−40.92ドル。ロンドン市場で40.92ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では、リビアの輸出拡大、欧州におけるウイルス感染の増加、米国の石油掘削装置稼働数は5週連続で増加したことから、需要鈍化の思惑が広がり、一時39.57ドルまで下落した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.90ドル +0.03ドル(+0.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.87ドル +0.10ドル(+0.19%)
ゴールドマン・サックス(GS)205.04ドル -0.36ドル(-0.18%)
インテル(INTC) 48.20ドル -5.70ドル(-10.58%)
アップル(AAPL) 115.04ドル -0.71ドル(-0.61%)
アルファベット(GOOG) 1641.00ドル +25.67ドル(+1.59%)
フェイスブック(FB) 284.79ドル +6.67ドル(+2.40%)
キャタピラー(CAT) 168.59ドル -0.04ドル(-0.02%)
アルコア(AA) 13.47ドル -0.19ドル(-1.39%)
ウォルマート(WMT) 143.85ドル +0.30ドル(+0.21%)
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