27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ222ドル安、消費者信頼感の悪化もハイテクが下支え
[20/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ222ドル安、消費者信頼感の悪化もハイテクが下支え
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は222.19ドル安の27463.19ドル、ナスダックは72.41ポイント高の11431.35ポイントで取引を終了した。10月消費者信頼感指数が、前月からの上昇予想に反して低下したため、経済をけん引する個人消費への懸念が広がり下落して寄り付いた。フランスで新型ウイルス感染死者数が4月来の高水準に達するなど、ウイルス拡大への警戒感に加えて、早期の追加経済対策への期待も後退し、引けにかけては下げ幅を拡大した。セクター別では、銀行・資本財が大きく下げた一方、小売りが上昇。
宝飾品メーカーのティファニー(TIF)はフランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が同社買収に向けた欧州連合(EU)委員会の承認を取得し、買収価格引き下げを協議しているとの報道が好感され上昇。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は、同業のザイリンクス(XLNX)を350億ドルで買収すると発表し下落。ザイリンクスは急伸した。工業製品の3M(MMM)は好決算を発表したものの第4四半期の経済状況を警告し下落した。製薬会社イーライ・リリー(LLY)は予想を下回った決算が嫌気され下落。
トランプ大統領は記者団に、大統領選後に経済対策が合意成立する可能性があるだろうと述べた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ユーロ弱含み、欧州経済見通しの悪化を警戒
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円67銭から104円39銭まで下落して104円46銭で引けた。米10月消費者信頼感指数は上昇予想に反して下落したこと、新型コロナウイルスの再拡大や早期追加経済対策成立への期待が後退し、米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1839ドルまで上昇後、1.1793ドルまで反落して1.1795ドルで引けた。フランスの新型コロナ感染死者が4月来の高水準を記録するなど拡大がおさまらず、マクロン大統領が全国的な経済封鎖に踏み切るとの懸念でユーロ圏の成長見通しは悪化し、ユーロ売りが再燃した。ユーロ・円は123円85銭から123円16銭まで下落。ポンド・ドルは1.3023ドルから1.3080ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9062フランまで下落後、0.9088フランまで上昇。
■NY原油:反発で39.57ドル、ハリケーン接近による供給不安も
NY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:39.57 ↑1.01)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.01ドルの1バレル=39.57ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは38.51ドル−39.83ドル。アジア市場の終盤に39ドル台を回復したが、ニューヨーク市場の序盤で38.51ドルまで反落。ただ、ハリケーン接近による供給不安で通常取引終了後の時間外取引で39.83ドルまで再上昇しており、上値の重さは払しょくされた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.85ドル -0.69ドル(-2.81%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.59ドル -1.73ドル(-3.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)195.68ドル -5.46ドル(-2.71%)
インテル(INTC) 45.64ドル -1.08ドル(-2.31%)
アップル(AAPL) 116.60ドル +1.55ドル(+1.35%)
アルファベット(GOOG) 1604.26ドル +13.81ドル(+0.87%)
フェイスブック(FB) 283.29ドル +6.18ドル(+2.23%)
キャタピラー(CAT) 157.91ドル -5.29ドル(-3.24%)
アルコア(AA) 13.03ドル +0.03ドル(+0.23%)
ウォルマート(WMT) 142.87ドル +0.71ドル(+0.50%)
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米国株式相場はまちまち。ダウ平均は222.19ドル安の27463.19ドル、ナスダックは72.41ポイント高の11431.35ポイントで取引を終了した。10月消費者信頼感指数が、前月からの上昇予想に反して低下したため、経済をけん引する個人消費への懸念が広がり下落して寄り付いた。フランスで新型ウイルス感染死者数が4月来の高水準に達するなど、ウイルス拡大への警戒感に加えて、早期の追加経済対策への期待も後退し、引けにかけては下げ幅を拡大した。セクター別では、銀行・資本財が大きく下げた一方、小売りが上昇。
宝飾品メーカーのティファニー(TIF)はフランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が同社買収に向けた欧州連合(EU)委員会の承認を取得し、買収価格引き下げを協議しているとの報道が好感され上昇。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は、同業のザイリンクス(XLNX)を350億ドルで買収すると発表し下落。ザイリンクスは急伸した。工業製品の3M(MMM)は好決算を発表したものの第4四半期の経済状況を警告し下落した。製薬会社イーライ・リリー(LLY)は予想を下回った決算が嫌気され下落。
トランプ大統領は記者団に、大統領選後に経済対策が合意成立する可能性があるだろうと述べた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ユーロ弱含み、欧州経済見通しの悪化を警戒
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円67銭から104円39銭まで下落して104円46銭で引けた。米10月消費者信頼感指数は上昇予想に反して下落したこと、新型コロナウイルスの再拡大や早期追加経済対策成立への期待が後退し、米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1839ドルまで上昇後、1.1793ドルまで反落して1.1795ドルで引けた。フランスの新型コロナ感染死者が4月来の高水準を記録するなど拡大がおさまらず、マクロン大統領が全国的な経済封鎖に踏み切るとの懸念でユーロ圏の成長見通しは悪化し、ユーロ売りが再燃した。ユーロ・円は123円85銭から123円16銭まで下落。ポンド・ドルは1.3023ドルから1.3080ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9062フランまで下落後、0.9088フランまで上昇。
■NY原油:反発で39.57ドル、ハリケーン接近による供給不安も
NY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:39.57 ↑1.01)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.01ドルの1バレル=39.57ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは38.51ドル−39.83ドル。アジア市場の終盤に39ドル台を回復したが、ニューヨーク市場の序盤で38.51ドルまで反落。ただ、ハリケーン接近による供給不安で通常取引終了後の時間外取引で39.83ドルまで再上昇しており、上値の重さは払しょくされた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.85ドル -0.69ドル(-2.81%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.59ドル -1.73ドル(-3.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)195.68ドル -5.46ドル(-2.71%)
インテル(INTC) 45.64ドル -1.08ドル(-2.31%)
アップル(AAPL) 116.60ドル +1.55ドル(+1.35%)
アルファベット(GOOG) 1604.26ドル +13.81ドル(+0.87%)
フェイスブック(FB) 283.29ドル +6.18ドル(+2.23%)
キャタピラー(CAT) 157.91ドル -5.29ドル(-3.24%)
アルコア(AA) 13.03ドル +0.03ドル(+0.23%)
ウォルマート(WMT) 142.87ドル +0.71ドル(+0.50%)
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