28日の米国市場ダイジェスト:NYダウ943ドル安、欧米のコロナウイルス再流行を警戒
[20/10/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ943ドル安、欧米のコロナウイルス再流行を警戒
米国株式相場は下落。ダウ平均は943.24ドル安の26519.95ドル、ナスダックは426.48ポイント安の11004.87ポイントで取引を終了した。欧米で新型コロナウイルスの流行が再拡大しており、欧州最大経済のドイツや第2位のフランスがパンデミック対策で規制を再び強化したため世界経済の見通しが悪化し寄り付きから下落した。大統領選への不透明感も手伝い投資家が保有株を手仕舞う動きに拍車がかかり終日軟調推移となった。セクター別では、運輸やソフトウェア・サービスが大きく下げた。
ソーシャルネットワーキングのフェイスブック(FB)、短文投稿サイトのツィッター(TWTR)、検索アルファベット(GOOGL)の各最高経営責任者(CEO)はインターネット企業の免責を認めている通信品位法(CDA)230条を巡り米上院議会の商務科学運輸委員会で証言したが、条項の撤回への脅威に軒並み下落。ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は第1四半期決算が予想を上回ったものの低調な見通しが嫌気され下落した。クレジットカードのマスターカード(MA)は決算が予想を下回り大幅下落。一方、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は第3四半期決算で予想外の黒字を計上し上昇。台所用品のタッパーウェアブランズ(TUP)も予想を上回る好決算が好感され急伸した。
フランス政府は30日から12月1日まで全土封鎖すると発表。国境を閉鎖、学校は引き続きオープンする。ドイツ政府も部分的な封鎖を11月2日から30日まで実施すると発表した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:新型コロナウイルス再流行でリスク回避の円買い
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は104円45銭まで買われた後、104円21銭まで反落して104円33銭で引けた。欧米の新型コロナウイルス感染者数の急増で規制強化による世界経済の悪化懸念にリスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1718ドルまで下落後、1.1760ドルまで反発して1.1748ドルで引けた。域内の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が広がった。その後、ドイツの規制が想定よりも厳しいものではなかったため、ユーロ売りは一段落した。ユーロ・円は122円21銭まで下落後、122円70銭まで反発。ポンド・ドルは1.2917ドルまで下落後、1.3013ドルまで上昇した。関係筋によると英国と欧州連合(EU)の通商交渉は前進し、11月初旬までの合意が可能だと報じられたことから、ポンド買いが再燃した。ドル・スイスは0.9128フランまで上昇後、0.9092フランまで下落。
■NY原油:大幅安で37.39ドル、株安を嫌気した売りが入る
NY原油先物12月限は大幅安(NYMEX原油12月限終値:37.39 ↓2.18)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-2.18ドルの1バレル=37.39ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは36.97ドル−39.01ドル。28日のアジア市場の序盤で39.01ドルをつけたが、その後は値を下げる展開となった。ロンドン市場で38ドルを下回り、ニューヨーク市場では株安を嫌って一時36.97ドルまで売られている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.47ドル -0.38ドル(-1.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.57ドル -1.02ドル(-2.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)189.77ドル -5.91ドル(-3.02%)
インテル(INTC) 44.25ドル -1.39ドル(-3.05%)
アップル(AAPL) 111.20ドル -5.40ドル(-4.63%)
アルファベット(GOOG) 1516.62ドル -87.64ドル(-5.46%)
フェイスブック(FB) 267.67ドル -15.62ドル(-5.51%)
キャタピラー(CAT) 151.16ドル -6.75ドル(-4.27%)
アルコア(AA) 12.36ドル -0.67ドル(-5.14%)
ウォルマート(WMT) 140.04ドル -2.83ドル(-1.98%)
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米国株式相場は下落。ダウ平均は943.24ドル安の26519.95ドル、ナスダックは426.48ポイント安の11004.87ポイントで取引を終了した。欧米で新型コロナウイルスの流行が再拡大しており、欧州最大経済のドイツや第2位のフランスがパンデミック対策で規制を再び強化したため世界経済の見通しが悪化し寄り付きから下落した。大統領選への不透明感も手伝い投資家が保有株を手仕舞う動きに拍車がかかり終日軟調推移となった。セクター別では、運輸やソフトウェア・サービスが大きく下げた。
ソーシャルネットワーキングのフェイスブック(FB)、短文投稿サイトのツィッター(TWTR)、検索アルファベット(GOOGL)の各最高経営責任者(CEO)はインターネット企業の免責を認めている通信品位法(CDA)230条を巡り米上院議会の商務科学運輸委員会で証言したが、条項の撤回への脅威に軒並み下落。ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は第1四半期決算が予想を上回ったものの低調な見通しが嫌気され下落した。クレジットカードのマスターカード(MA)は決算が予想を下回り大幅下落。一方、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は第3四半期決算で予想外の黒字を計上し上昇。台所用品のタッパーウェアブランズ(TUP)も予想を上回る好決算が好感され急伸した。
フランス政府は30日から12月1日まで全土封鎖すると発表。国境を閉鎖、学校は引き続きオープンする。ドイツ政府も部分的な封鎖を11月2日から30日まで実施すると発表した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:新型コロナウイルス再流行でリスク回避の円買い
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は104円45銭まで買われた後、104円21銭まで反落して104円33銭で引けた。欧米の新型コロナウイルス感染者数の急増で規制強化による世界経済の悪化懸念にリスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1718ドルまで下落後、1.1760ドルまで反発して1.1748ドルで引けた。域内の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が広がった。その後、ドイツの規制が想定よりも厳しいものではなかったため、ユーロ売りは一段落した。ユーロ・円は122円21銭まで下落後、122円70銭まで反発。ポンド・ドルは1.2917ドルまで下落後、1.3013ドルまで上昇した。関係筋によると英国と欧州連合(EU)の通商交渉は前進し、11月初旬までの合意が可能だと報じられたことから、ポンド買いが再燃した。ドル・スイスは0.9128フランまで上昇後、0.9092フランまで下落。
■NY原油:大幅安で37.39ドル、株安を嫌気した売りが入る
NY原油先物12月限は大幅安(NYMEX原油12月限終値:37.39 ↓2.18)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-2.18ドルの1バレル=37.39ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは36.97ドル−39.01ドル。28日のアジア市場の序盤で39.01ドルをつけたが、その後は値を下げる展開となった。ロンドン市場で38ドルを下回り、ニューヨーク市場では株安を嫌って一時36.97ドルまで売られている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.47ドル -0.38ドル(-1.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.57ドル -1.02ドル(-2.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)189.77ドル -5.91ドル(-3.02%)
インテル(INTC) 44.25ドル -1.39ドル(-3.05%)
アップル(AAPL) 111.20ドル -5.40ドル(-4.63%)
アルファベット(GOOG) 1516.62ドル -87.64ドル(-5.46%)
フェイスブック(FB) 267.67ドル -15.62ドル(-5.51%)
キャタピラー(CAT) 151.16ドル -6.75ドル(-4.27%)
アルコア(AA) 12.36ドル -0.67ドル(-5.14%)
ウォルマート(WMT) 140.04ドル -2.83ドル(-1.98%)
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