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ユーロ週間見通し:もみ合いか、消費者信頼感などの経済指標が手掛かり材料に

注目トピックス 市況・概況
■伸び悩み、ウイルス感染急拡大を嫌気したユーロ売り

今週のユーロ・ドルは伸び悩み。欧州連合(EU)が1.8兆ユーロ規模の予算と景気刺激策の取りまとめに前進との報道で域内の景気見通しが改善し、ユーロ買いが一時活発となった。しかし、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「新型コロナウイルスのワクチンが広まっても、回復に勢いがつくまで刺激策が必要」との慎重姿勢を示し、12月の追加緩和を織り込むユーロ売りが優勢となった。取引レンジ:1.1746ドル-1.1920ドル。

■弱含みか、引き続きウイルス感染再拡大を警戒

来週のユーロ・ドルは、弱含みか。欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大が深刻化するなか、ユーロ圏の消費者信頼感など経済指標が市場予想を下回った場合、一段の景気減速懸念でユーロ売りが強まる可能性がある。欧州中央銀行(ECB)による12月追加緩和の思惑が広がっていることもユーロ売りを促す要因となりそうだ。

予想レンジ:1.1700ドル−1.1900ドル

■軟調推移、12月追加緩和の可能性高まる

今週のユーロ・円は強含み。米大統領選で民主党バイデン前副大統領の勝利が確定的と報じられたことから、米国政治の先行き不透明感は後退し、米独共同開発の新型コロナウイルスワクチンが9割以上に効果と発表されたことを好感して、リスク選好的なユーロ買い・円売りが優勢となった。しかしながら、欧米での新型コロナウイルスの感染者急増を受けて景気見通しは悪化し、ユーロ買い・円売りは後退した。取引レンジ:122円69銭−125円13銭。

■もみ合いか、消費者信頼感などの経済指標が手掛かり材料に

来週のユーロ・円はもみ合いか。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されており、域内の消費者信頼感など経済指標が低調な内容だった場合、ユーロ売りが強まる可能性がある。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が広がっていることもユーロ相場の反発を抑える一因となる。ただし、米国政治の不透明感が払しょくされた場合、リスク選好的なユーロ買いが強まる可能性は残されている。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・19日:9月経常収支(8月:+199億ユーロ)
・20日:11月消費者信頼感速報(10月:-15.5)

予想レンジ:122円50銭−125円50銭




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