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前場に注目すべき3つのポイント〜日経平均がこう着のなか、出遅れ銘柄への物色

注目トピックス 市況・概況
18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均がこう着のなか、出遅れ銘柄への物色
■ヤーマン、21/4上方修正 営業利益58億円←26億円
■前場の注目材料:三菱ケミHD、中国KFMIに軽金属売却、金型材は撤退


■日経平均がこう着のなか、出遅れ銘柄への物色

18日の日本株市場は米株安の流れから売り優勢の展開になろうが、売り一巡後の底堅さが意識されそうである。17日の米国市場ではNYダウが167ドル安だった。10月小売売上高が予想以上に鈍化し6カ月ぶりの低い伸びに落ち込んだため失望感が広がったほか、パウエルFRB議長が短期見通しのリスク上昇を警告したことも手伝い終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の26000円。円相場は1ドル104円20銭台と円高に振れて推移している。

足元で良好な経済指標の発表が続いていただけに、米国の小売売上高の伸びが鈍化したことが嫌気されたようである。ただし、NYダウは前日までの強い値動きで3万ドルに接近していたこともあり、利食いが出やすいところであろう。一方で、NYダウは一時400ドルを超える下落局面から下げ幅を縮めていることもあり、下値の堅さは意識されやすいところであろう。この流れを受けて日経平均も売りが優勢となろうが、売り一巡後の底堅さがが意識されやすく、26000円を挟んでの相場展開が見込まれる。

物色の流れとしては決算発表が一巡したこともあり、手掛かり材料に欠けるところではある。また、足元でマザーズ銘柄の主力処の利益確定が強まっていることも慎重にさせる一因になりそうである。マザーズ指数は前日の下落によって1200ポイントを下回っており、いったんは直近安値接近で踏ん張りをみせてくるかが注目されよう。直近安値を下回ってくるようだと、マザーズ先物を使った短期筋の売り仕掛け的な動きもでやすいため、注視しておきたいところである。

なお、短期的な過熱感が警戒視されていたこともあり、押し目待ちの買い意欲は強いと考えられる。物色対象は絞り切れないだろうが、政策に関連した銘柄への循環的な物色は意識されよう。また、景気敏感株への物色についても持続性が見極めにくいところではあるが、海外勢の日本株比率の引き上げを意識した流れの中において、相対的に出遅れている景気敏感株への資金流入は次第に強まってくる可能性があると考えられる。日経平均がこう着のなか、出遅れ銘柄への物色が意識される。


■ヤーマン、21/4上方修正 営業利益58億円←26億円

ヤーマン<6630>は2021年4月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の260億円から350億円、営業利益は26億円から58億円に上方修正している。新型コロナウイルスの感染拡大により、インバウンド需要が低迷する一方、国内や中国でECを通じた販売が好調に推移している。あわせて売上高を中期で500億円、長期で1000億円とする経営計画を発表。営業利益率は中期、長期ともに20%以上を目指す。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(26014.62、+107.69)
・原油先物は上昇(41.65、+0.08)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・米経済対策への期待
・コロナ向けワクチン開発の進展


・三菱ケミHD<4188>中国KFMIに軽金属売却、金型材は撤退
・日本カーバイド工業<4064>設備増強、22年度に次世代フィルムなど生産
・自律制御システム研究所<6232>エアロダインと連携、ドローンで東南ア開拓
・日本製鉄<5401>室蘭第2高炉を22日に再稼働


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 10月貿易収支(予想:+3000億円、9月:+6878億円)

<海外>
・特になし

<ST>

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