前場に注目すべき3つのポイント〜売り一巡後はワクチン期待から底堅い値動きか
[20/11/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:売り一巡後はワクチン期待から底堅い値動きか
■fonfun、21/3上方修正 営業利益4100万円←2700万円
■前場の注目材料:東芝、半導体2工場売却、台湾・UMCと交渉
■売り一巡後はワクチン期待から底堅い値動きか
19日の日本株市場は売り一巡後の底堅さを見極める展開になろう。18日の米国市場ではNYダウが344ドル安だった。製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスのワクチンの最終分析で有効性が95%に達したとの発表が好感されたが、新型コロナ感染拡大でNY市が公立学校を再び閉鎖することを発表すると、引けにかけて下げ幅を拡大している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の25640円。円相場は1ドル103円80銭台と円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開になりそうだ。米国では公立学校の再閉鎖が嫌気されワクチン期待による上昇を相殺する格好となっている。ただし、NYダウは足元で3万ドルに接近していることもあり、利益確定の売りも出やすいところであろう。昨日の日経平均は東京都の新規感染者数の増加や警戒レベルの引き上げが嫌気されたが、日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えもあり、引けにかけては下げ幅を縮めていた。また、警戒レベル引き上げのヘッドラインを受けて下げ幅を広げていたが、それほど売りが追随する流れでもなく、アルゴ発動も小規模のようである。短期的な過熱感が警戒されていることもあり、ある程度の調整は想定線といったとこる。
売り一巡後は押し目狙いのスタンスに向かいやすいだろ。これまでの上昇に対する利益確定の売りは出やすいだろうが、一方でショートに傾いている海外勢においては調整場面ではショートカバーのタイミングにもなりやすいだろう。反応は限られたものの、ファイザーが開発中の新型コロナウイルスのワクチン候補については週内にも米食品医薬品局(FDA)への申請を計画していると伝わっている。承認されるようであれば来年以降の経済回復への期待感が再燃する可能性があるため押し目待ちの買い意欲は強そうである。
なお、NTTドコモ<9437>のTOB成立により指数構成銘柄から除外となり、シャープ<6753>が新たに構成銘柄に組み入れられることになった。シャープへはパッシブファンドによる買いが意識されやすく、先回り的な動きが出やすいだろう。また、TOPIX先物へは調整買いの需給が意識されやすいため、相場全体の下支えになりそうである。候補期待から上昇していた村田製<6981>へは換金売りが出やすいだろうが、年初来高値圏に位置しており需給状況も良好なため、調整場面においては買い戻しニーズが高そうだ。
その他、昨日はマザーズが相対的に底堅い値動きをみせていた。警戒レベル引き上げによって再びテレワーク関連への物色が強まるなど、個人主体による物色意欲は引き続き旺盛のようである。マザーズ指数は当面、25日線レベルが上値抵抗として意識されそうだが、循環的な物色は続きそうである。
■fonfun、21/3上方修正 営業利益4100万円←2700万円
fonfun<2323>は2021年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来の2700万円から4100万円に上方修正している。財務体質の健全化を図るとともに、株主還元を含む今後の資本政策の機動性を確保することを目的として減資を行う。法人事業税における外形標準課税法人ではなくなることにより、法人事業税の資本割の額1600万円を戻し入れるため。
■前場の注目材料
・原油先物は上昇(42.01、+0.36)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・米経済対策への期待
・コロナ向けワクチン開発の進展
・東芝<6502>半導体2工場売却、台湾・UMCと交渉
・パナソニック<6752>欧州で電池工場の調査、ノルウェー2社と協力
・SUBARU<7270>東京・渋谷にAI開発拠点、運転技術の安全性向上
・日産自<7201>「インフィニティ」量産モデル、構造改革計画で初
・オカダアイヨン<6294>解体用装置を海外初生産、来年4月にベトナムで
・東芝<6502>-30度に耐える水系電池、高い安全性、ビル内に設置
・豊田合成<7282>創薬試験用培養膜を開発、生体組織に近い構造可能
・日立<6501>北大と2軸CBCT機能の製販承認取得、陽子線治療用
・花王<4452>新メーク、実用化へ一歩、ほうれい線を目立たなくする液体開発
・エーザイ<4523>抗てんかん剤、欧で小児向け適応拡大承認
・大幸薬品<4574>茨木工場稼働、クレベリン、生産能力10倍
・デンカ<4061>新潟工場新棟完成、インフルエンザワクチン原液生産
・三井化学<4183>クラウドで入れ歯デザイン提供、作成期間10分の1に
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・10月失業率(予想:7.1%、9月:6.9%)
・09:30 豪・10月雇用者数増減(予想:-2.75万人、9月:-2.95万人)
<ST>
■株式見通し:売り一巡後はワクチン期待から底堅い値動きか
■fonfun、21/3上方修正 営業利益4100万円←2700万円
■前場の注目材料:東芝、半導体2工場売却、台湾・UMCと交渉
■売り一巡後はワクチン期待から底堅い値動きか
19日の日本株市場は売り一巡後の底堅さを見極める展開になろう。18日の米国市場ではNYダウが344ドル安だった。製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスのワクチンの最終分析で有効性が95%に達したとの発表が好感されたが、新型コロナ感染拡大でNY市が公立学校を再び閉鎖することを発表すると、引けにかけて下げ幅を拡大している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の25640円。円相場は1ドル103円80銭台と円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開になりそうだ。米国では公立学校の再閉鎖が嫌気されワクチン期待による上昇を相殺する格好となっている。ただし、NYダウは足元で3万ドルに接近していることもあり、利益確定の売りも出やすいところであろう。昨日の日経平均は東京都の新規感染者数の増加や警戒レベルの引き上げが嫌気されたが、日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えもあり、引けにかけては下げ幅を縮めていた。また、警戒レベル引き上げのヘッドラインを受けて下げ幅を広げていたが、それほど売りが追随する流れでもなく、アルゴ発動も小規模のようである。短期的な過熱感が警戒されていることもあり、ある程度の調整は想定線といったとこる。
売り一巡後は押し目狙いのスタンスに向かいやすいだろ。これまでの上昇に対する利益確定の売りは出やすいだろうが、一方でショートに傾いている海外勢においては調整場面ではショートカバーのタイミングにもなりやすいだろう。反応は限られたものの、ファイザーが開発中の新型コロナウイルスのワクチン候補については週内にも米食品医薬品局(FDA)への申請を計画していると伝わっている。承認されるようであれば来年以降の経済回復への期待感が再燃する可能性があるため押し目待ちの買い意欲は強そうである。
なお、NTTドコモ<9437>のTOB成立により指数構成銘柄から除外となり、シャープ<6753>が新たに構成銘柄に組み入れられることになった。シャープへはパッシブファンドによる買いが意識されやすく、先回り的な動きが出やすいだろう。また、TOPIX先物へは調整買いの需給が意識されやすいため、相場全体の下支えになりそうである。候補期待から上昇していた村田製<6981>へは換金売りが出やすいだろうが、年初来高値圏に位置しており需給状況も良好なため、調整場面においては買い戻しニーズが高そうだ。
その他、昨日はマザーズが相対的に底堅い値動きをみせていた。警戒レベル引き上げによって再びテレワーク関連への物色が強まるなど、個人主体による物色意欲は引き続き旺盛のようである。マザーズ指数は当面、25日線レベルが上値抵抗として意識されそうだが、循環的な物色は続きそうである。
■fonfun、21/3上方修正 営業利益4100万円←2700万円
fonfun<2323>は2021年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来の2700万円から4100万円に上方修正している。財務体質の健全化を図るとともに、株主還元を含む今後の資本政策の機動性を確保することを目的として減資を行う。法人事業税における外形標準課税法人ではなくなることにより、法人事業税の資本割の額1600万円を戻し入れるため。
■前場の注目材料
・原油先物は上昇(42.01、+0.36)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・米経済対策への期待
・コロナ向けワクチン開発の進展
・東芝<6502>半導体2工場売却、台湾・UMCと交渉
・パナソニック<6752>欧州で電池工場の調査、ノルウェー2社と協力
・SUBARU<7270>東京・渋谷にAI開発拠点、運転技術の安全性向上
・日産自<7201>「インフィニティ」量産モデル、構造改革計画で初
・オカダアイヨン<6294>解体用装置を海外初生産、来年4月にベトナムで
・東芝<6502>-30度に耐える水系電池、高い安全性、ビル内に設置
・豊田合成<7282>創薬試験用培養膜を開発、生体組織に近い構造可能
・日立<6501>北大と2軸CBCT機能の製販承認取得、陽子線治療用
・花王<4452>新メーク、実用化へ一歩、ほうれい線を目立たなくする液体開発
・エーザイ<4523>抗てんかん剤、欧で小児向け適応拡大承認
・大幸薬品<4574>茨木工場稼働、クレベリン、生産能力10倍
・デンカ<4061>新潟工場新棟完成、インフルエンザワクチン原液生産
・三井化学<4183>クラウドで入れ歯デザイン提供、作成期間10分の1に
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・10月失業率(予想:7.1%、9月:6.9%)
・09:30 豪・10月雇用者数増減(予想:-2.75万人、9月:-2.95万人)
<ST>