米先週分新規失業保険申請件数、予想外の増加、ドル軟調
[20/11/25]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
米商務省が発表した7-9月期GDP改定値は前期比年率+33.1%と、予想通り修正はなく過去最大の伸びを維持した。7-9月期個人消費改定値は前期比年率+40.6%と、速報値+40.7%から上方修正予想に反して下方修正されたが過去最大の伸びは維持した。
労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比3万件増の77.8万件と、前回から減少予想に反し増加し、5週間ぶり最大となり、雇用環境の改善が進んでいない証拠となった。失業保険継続受給者数は607.1万人と前回637万人から減少したものの予想600.0万人を上回り3月中旬来で最小。
10月卸売在庫速報値は前月比+0.9%。伸びは9月+0.7%から鈍化予想に反し拡大。10月耐久財受注速報値は前月比+1.3%と、伸びは9月+2.1%から鈍化も予想を上回った。変動の激しい輸送用機を除いた10月耐久財受注速報値は前月比+1.3%と、伸びは9月+1.5%から鈍化したものの予想を上回った。GDPの算出に使用される航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の出荷速報値は前月比+2.3%と、9月+0.7%から鈍化予想に反し拡大し、7月来で最大と、第4四半期の成長に寄与。10月前渡商品貿易収支は803億ドルの赤字と、赤字幅は9月794億ドルから拡大した。
失業保険申請件数が予想外に増加したことが回復への警戒感となりドルは軟調。ドル・円は104円46銭から104円39銭へじり安推移。ユーロ・ドルは1.1890ドルから1.1916ドルまで上昇した。
【経済指標】
・米・7-9月期GDP改定値:前期比年率+33.1%(予想:+33.1%、速報値:+33.1%)
・米・7-9月期個人消費改定値:前期比年率+40.6%(予想:+40.9%、速報値:+40.7%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:77.8万件(予想:73.0万件、前回:74.8万人←74.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:607.1万人(予想:600.0万人、前回:637万人←637.2万人)
・米・10月卸売在庫速報値:前月比+0.9%(予想:+0.4%、9月:+0.7%←+0.4%)
・米・10月耐久財受注速報値:前月比+1.3%(予想:+0.8%、9月:+2.1%←+1.9%)
・米・10月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+1.3%(予想:+0.5%、9月:+1.5%←+0.9%)
・米・10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+2.3%(予想:+0.4%、9月:+0.7%←+0.5%)
米10月前渡商品貿易収支:−803億ドル(予想‐804億ドル、9月‐794億ドル)
<KY>