29日の米国市場ダイジェスト:NYダウ68ドル安、追加経済支援の規模拡大期待が後退
[20/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ68ドル安、追加経済支援の規模拡大期待が後退
米国株式相場は反落。ダウ平均は68.30ドル安の30335.67ドル、ナスダックは49.20ポイント安の12850.22ポイントで取引を終了した。追加経済対策の一環である国民への現金給付額増額期待に大きく上昇して寄り付いた。しかし、史上最高値付近で利益確定の売りも目立ち失速。さらに、共和党のマコネル上院院内総務が下院が可決した現金給付額を2000ドルに引き上げる案を阻止したため失望感が広がり下落に転じた。セクター別では、医薬品・バイオテク、小売りが上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落。
航空機メーカーのボーイング(BA)は737マックス機の運航が20カ月ぶりに国内で再開されたことが好感され上昇。半導体のインテル(INTL)は物言う株主(アクティビスト)として知られるダニエル・ローブ氏が率いるサードポイントが速やかな戦略の選択肢検討を促したと報じられ上昇した。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)はゴールドマンサックスの目標株価引き上げを受けて上昇。一方携帯端末のアップル(AAPL)は、取引時間中の最高値を更新後、下落に転じた。
連邦準備制度理事会(FRB)は終了前の駆け込み需要で中小企業向け融資制度であるメインストリート融資制度の期限を12月31日から1月8日に延長すると発表した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:現金給付金引き上げ阻止で円売り一服
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円76銭から103円46銭まで下落し、103円53銭で引けた。共和党のマコネル上院院内総務は、下院が可決した追加経済対策の一環である国民への現金給付額を2000ドルに引き上げる案を阻止したため、一段の回復への期待は後退し、株式相場の失速に連れてリスク選好の円売りは後退した。
ユーロ・ドルは1.2275ドルまで上昇後、1.2236ドルまで反落し、1.2252ドルで引けた。ユーロ・円は127円23銭まで上昇後、126円76銭まで反落。ポンド・ドルは1.3473ドルまで下落後、1.3522ドルまで反発。欧州連合(EU)加盟国が、英国とのFTA(自由貿易協定)で2021年1月1日の暫定発行を正式に承認し、予定されているEU指導者とジョンソン英首相の署名で、離脱の混乱を回避できるとの安心感から、ポンド買いが再燃した。ドル・スイスは0.8865フランから0.8831フランまで下落した。
■NY原油:反発で48.00ドル、ユーロ安は一服
NY原油先物2月限は反発(NYMEX原油2月限終値:48.00 ↑0.38)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.38ドルの1バレル=48.00ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは47.68ドル−48.35ドル。新型コロナウイルスの変異種の感染拡大は引き続き警戒されており、需給悪化の懸念は消えていないが、ユーロ安は一服しており48ドル以下で押し目買いの興味が残されていることから、原油先物は底堅い動きとなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.01ドル -0.12ドル(-0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 67.71ドル -0.34ドル(-0.50%)
ゴールドマン・サックス(GS)258.01ドル -1.58ドル(-0.61%)
インテル(INTC) 49.39ドル +2.32ドル(+4.93%)
アップル(AAPL) 134.87ドル -1.82ドル(-1.33%)
アルファベット(GOOG) 1758.72ドル -17.37ドル(-0.98%)
フェイスブック(FB) 276.78ドル -0.22ドル(-0.08%)
キャタピラー(CAT) 176.65ドル -1.72ドル(-0.96%)
アルコア(AA) 22.04ドル -0.20ドル(-0.90%)
ウォルマート(WMT) 144.30ドル -0.92ドル(-0.63%)
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米国株式相場は反落。ダウ平均は68.30ドル安の30335.67ドル、ナスダックは49.20ポイント安の12850.22ポイントで取引を終了した。追加経済対策の一環である国民への現金給付額増額期待に大きく上昇して寄り付いた。しかし、史上最高値付近で利益確定の売りも目立ち失速。さらに、共和党のマコネル上院院内総務が下院が可決した現金給付額を2000ドルに引き上げる案を阻止したため失望感が広がり下落に転じた。セクター別では、医薬品・バイオテク、小売りが上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落。
航空機メーカーのボーイング(BA)は737マックス機の運航が20カ月ぶりに国内で再開されたことが好感され上昇。半導体のインテル(INTL)は物言う株主(アクティビスト)として知られるダニエル・ローブ氏が率いるサードポイントが速やかな戦略の選択肢検討を促したと報じられ上昇した。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)はゴールドマンサックスの目標株価引き上げを受けて上昇。一方携帯端末のアップル(AAPL)は、取引時間中の最高値を更新後、下落に転じた。
連邦準備制度理事会(FRB)は終了前の駆け込み需要で中小企業向け融資制度であるメインストリート融資制度の期限を12月31日から1月8日に延長すると発表した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:現金給付金引き上げ阻止で円売り一服
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円76銭から103円46銭まで下落し、103円53銭で引けた。共和党のマコネル上院院内総務は、下院が可決した追加経済対策の一環である国民への現金給付額を2000ドルに引き上げる案を阻止したため、一段の回復への期待は後退し、株式相場の失速に連れてリスク選好の円売りは後退した。
ユーロ・ドルは1.2275ドルまで上昇後、1.2236ドルまで反落し、1.2252ドルで引けた。ユーロ・円は127円23銭まで上昇後、126円76銭まで反落。ポンド・ドルは1.3473ドルまで下落後、1.3522ドルまで反発。欧州連合(EU)加盟国が、英国とのFTA(自由貿易協定)で2021年1月1日の暫定発行を正式に承認し、予定されているEU指導者とジョンソン英首相の署名で、離脱の混乱を回避できるとの安心感から、ポンド買いが再燃した。ドル・スイスは0.8865フランから0.8831フランまで下落した。
■NY原油:反発で48.00ドル、ユーロ安は一服
NY原油先物2月限は反発(NYMEX原油2月限終値:48.00 ↑0.38)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.38ドルの1バレル=48.00ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは47.68ドル−48.35ドル。新型コロナウイルスの変異種の感染拡大は引き続き警戒されており、需給悪化の懸念は消えていないが、ユーロ安は一服しており48ドル以下で押し目買いの興味が残されていることから、原油先物は底堅い動きとなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.01ドル -0.12ドル(-0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 67.71ドル -0.34ドル(-0.50%)
ゴールドマン・サックス(GS)258.01ドル -1.58ドル(-0.61%)
インテル(INTC) 49.39ドル +2.32ドル(+4.93%)
アップル(AAPL) 134.87ドル -1.82ドル(-1.33%)
アルファベット(GOOG) 1758.72ドル -17.37ドル(-0.98%)
フェイスブック(FB) 276.78ドル -0.22ドル(-0.08%)
キャタピラー(CAT) 176.65ドル -1.72ドル(-0.96%)
アルコア(AA) 22.04ドル -0.20ドル(-0.90%)
ウォルマート(WMT) 144.30ドル -0.92ドル(-0.63%)
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