27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ633ドル安、短期的な投機加速に警戒
[21/01/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ633ドル安、短期的な投機加速に警戒
米国株式相場は続落。ダウ平均は633.87ドル安の30303.17ドル、ナスダックは355.47ポイント安の13270.60ポイントで取引を終了した。低調な企業決算を嫌気し寄り付き後下落した。短期の投機取引が加速し変動率が上昇すると金融状況への警戒感が広がり売りが加速。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模の金融緩和据え置きを決定、パウエル議長が当面緩和策を解消する意向がないことを再確認し、金融状況は健全と確認したが下げ止まらず、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置、メディア・娯楽の下落が目立った。
ゲーム販売のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMC(AMC)は短期投機家による買いが空売り投資家の損失確定する買戻しを巻き込みそれぞれ急伸。バイオのモデルナ(MRNA)は米国政府から追加で1億回分のワクチン購入の受注と受けたとの報道が好感され上昇した。一方、航空機メーカーのボーイング(BA)は、パンデミックや737マックス機の運航停止が影響し2020年度の赤字が過去最大の膨らんだことが明らかになり下落。半導体メーカーのAMD(AMD)は四半期決算で過去最大の収益を計上したものの利益確定売りが先行し下落した。コーヒ?チェーンのスターバックス(SBUX)は既存店売上高5%減が嫌気され下落。
ソーシャルネットワークのフェイスブック(FB)は引け後に発表した第4四半期決算が予想を上回り追加自社株買い計画を発表したが、2021年の成長率に著しい圧迫が見られると警告したため時間外取引で売られた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は一時104円20銭、安全逃避的なドル買い強まる
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円85銭から104円20銭まで上昇し、104円10銭で引けた。欧米株安やユーロ安に伴う安全逃避的なドル買いが優勢となった。この日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通りゼロ金利や量的緩和(QE)ガイダンスが据え置かれたことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が目標達成にはまだほど遠いとの考えで、金融緩和政策を当面維持する姿勢を再表明し、出口戦略協議は時期尚早との見解を示したため、ドル買いはやや一服した。
ユーロ・ドルは1.2059ドルまで下落後、1.2129ドルまで反発し、1.2112ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)高官は市場が利下げ確率を過小評価しているとの認識だと報じられ、ユーロ売りが一時優勢となった。ユーロ・円は125円60銭まで下落後、126円19銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3659ドルから1.3731ドルまで上昇した。英国は入国規制をさらに強化し、隔離は10日間とすることを明らかにした。ジョンソン英首相は依然非常に危険な状況にあると警告したため、ポンド売りが一時加速した。ドル・スイスは0.8917フランまで上昇後、0.8875フランまで下落した。
■NY原油:小幅高で52.85ドル、原油在庫減少を意識した買いが入る
NY原油先物3月限は小幅高(NYMEX原油3月限終値:52.85 ↑0.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.24ドルの52.85ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは51.85ドル−53.30ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて51.85ドルまで下落したが、原油在庫の減少を意識して一時53.30ドルまで買われた。ただ、米国株安やドル高を意識して米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明後に52.77ドルまで下げており、通常取引終了後に原油先物の上げ幅は縮小した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.83ドル -1.11ドル(-3.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 68.42ドル -2.79ドル(-3.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)273.33ドル -8.43ドル(-2.99%)
インテル(INTC) 53.59ドル -1.62ドル(-2.93%)
アップル(AAPL) 142.06ドル -1.10ドル(-0.77%)
アルファベット(GOOG) 1830.79ドル -86.45ドル(-4.51%)
フェイスブック(FB) 272.14ドル -9.91ドル(-3.51%)
キャタピラー(CAT) 180.63ドル -6.58ドル(-3.51%)
アルコア(AA) 18.66ドル +0.10ドル(+0.54%)
ウォルマート(WMT) 143.84ドル -3.67ドル(-2.49%)
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米国株式相場は続落。ダウ平均は633.87ドル安の30303.17ドル、ナスダックは355.47ポイント安の13270.60ポイントで取引を終了した。低調な企業決算を嫌気し寄り付き後下落した。短期の投機取引が加速し変動率が上昇すると金融状況への警戒感が広がり売りが加速。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模の金融緩和据え置きを決定、パウエル議長が当面緩和策を解消する意向がないことを再確認し、金融状況は健全と確認したが下げ止まらず、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置、メディア・娯楽の下落が目立った。
ゲーム販売のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMC(AMC)は短期投機家による買いが空売り投資家の損失確定する買戻しを巻き込みそれぞれ急伸。バイオのモデルナ(MRNA)は米国政府から追加で1億回分のワクチン購入の受注と受けたとの報道が好感され上昇した。一方、航空機メーカーのボーイング(BA)は、パンデミックや737マックス機の運航停止が影響し2020年度の赤字が過去最大の膨らんだことが明らかになり下落。半導体メーカーのAMD(AMD)は四半期決算で過去最大の収益を計上したものの利益確定売りが先行し下落した。コーヒ?チェーンのスターバックス(SBUX)は既存店売上高5%減が嫌気され下落。
ソーシャルネットワークのフェイスブック(FB)は引け後に発表した第4四半期決算が予想を上回り追加自社株買い計画を発表したが、2021年の成長率に著しい圧迫が見られると警告したため時間外取引で売られた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は一時104円20銭、安全逃避的なドル買い強まる
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円85銭から104円20銭まで上昇し、104円10銭で引けた。欧米株安やユーロ安に伴う安全逃避的なドル買いが優勢となった。この日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通りゼロ金利や量的緩和(QE)ガイダンスが据え置かれたことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が目標達成にはまだほど遠いとの考えで、金融緩和政策を当面維持する姿勢を再表明し、出口戦略協議は時期尚早との見解を示したため、ドル買いはやや一服した。
ユーロ・ドルは1.2059ドルまで下落後、1.2129ドルまで反発し、1.2112ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)高官は市場が利下げ確率を過小評価しているとの認識だと報じられ、ユーロ売りが一時優勢となった。ユーロ・円は125円60銭まで下落後、126円19銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3659ドルから1.3731ドルまで上昇した。英国は入国規制をさらに強化し、隔離は10日間とすることを明らかにした。ジョンソン英首相は依然非常に危険な状況にあると警告したため、ポンド売りが一時加速した。ドル・スイスは0.8917フランまで上昇後、0.8875フランまで下落した。
■NY原油:小幅高で52.85ドル、原油在庫減少を意識した買いが入る
NY原油先物3月限は小幅高(NYMEX原油3月限終値:52.85 ↑0.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.24ドルの52.85ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは51.85ドル−53.30ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて51.85ドルまで下落したが、原油在庫の減少を意識して一時53.30ドルまで買われた。ただ、米国株安やドル高を意識して米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明後に52.77ドルまで下げており、通常取引終了後に原油先物の上げ幅は縮小した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.83ドル -1.11ドル(-3.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 68.42ドル -2.79ドル(-3.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)273.33ドル -8.43ドル(-2.99%)
インテル(INTC) 53.59ドル -1.62ドル(-2.93%)
アップル(AAPL) 142.06ドル -1.10ドル(-0.77%)
アルファベット(GOOG) 1830.79ドル -86.45ドル(-4.51%)
フェイスブック(FB) 272.14ドル -9.91ドル(-3.51%)
キャタピラー(CAT) 180.63ドル -6.58ドル(-3.51%)
アルコア(AA) 18.66ドル +0.10ドル(+0.54%)
ウォルマート(WMT) 143.84ドル -3.67ドル(-2.49%)
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