2日の米国市場ダイジェスト:NYダウ475ドル高、追加経済対策期待やワクチン進展が支援
[21/02/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ475ドル高、追加経済対策期待やワクチン進展が支援
米国株式相場は大幅続伸。ダウ平均は475,57ドル高の30687.48ドル、ナスダックは209.38ポイント高の13612.78で取引を終了した。投機的な売買による市場混乱が収束に向かうとの見方が広がり、寄り付きから上昇した。引け後に大型ハイテク企業の決算を控え、市場の関心は企業業績に移った。追加経済対策が進展するとの期待や、新型コロナワクチン普及が加速していることなども後押しし、引けにかけて上げ幅を拡大。セクター別では、銀行や自動車・自動車部品が上昇した一方で、医薬品・バイオテクが下落した。
銀行のJPモルガン(JPM)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)やシティグループ(C)などは、長期金利上昇を受けて業績拡大期待が広がり軒並み上昇した。石油会社のエクソンモービル(XOM)は第4四半期決算で一部項目を除く一株当たり利益がアナリスト予想を上回り上昇。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)はアルコール宅配サービスを手掛けるドリズリーの買収を発表し、急伸した。一方で、製薬会社のファイザー(PFE)は21年通期の見通しを引き上げたものの、第4四半期の決算がアナリスト予想を下回り下落。投機的売買の対象となっていたゲーム販売のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)は、オンライン証券会社が取引制限を続けている影響でそれぞれ急落した。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は引け後に発表した第4四半期決算が予想を上回ったがべゾスCEOが執行会長に退くと発表し時間外取引で伸び悩んでいる。また、検索サイトグーグルを傘下にもつアルファベット(GOOG)は引け後に発表した決算が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、ワクチン普及ペース加速への思惑も
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円97銭まで弱含んだのち、105円17銭まで上昇し、105円00銭で引けた。ワクチン普及ぺースが加速し、経済活動再開に期待した株高に連れたリスク選好の円売りや、債券利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.2050ドルまで上昇後、1.2012ドルまで下落し、1.2044ドルで引けた。ユーロ圏10-12月期国内総生産(GDP)速報値は再びマイナス成長に落ち込んだことから、ユーロ売りが継続した。ユーロ・円は126円52銭から126円27銭まで下落。ポンド・ドルは1.3674ドルから1.3611ドルまで下落。英国の新型コロナウイルス感染拡大の勢いは弱まっており、ポンド売りは縮小した。ドル・スイスは0.8969フランから0.8995フランまで上昇。スイス中央銀行のメクラー理事は、「マイナス金利は非常に重要」と主張しフラン売りが優勢となった。
■NY原油:大幅続伸で54.76ドル、株高などを意識した買いが入る
NY原油先物3月限は大幅続伸(NYMEX原油3月限終値:54.76 ↑1.21)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+1.21ドルの54.76ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは53.45ドル−55.26ドル。アジア市場で54ドル台に上昇した後、一時54ドルをやや下回ったが、ニューヨーク市場の序盤にかけて55.26ドルまで一段高となった。株高や将来的な需要増加を想定した買いが入った。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.03ドル +1.07ドル(+3.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 70.95ドル +3.28ドル(+4.85%)
ゴールドマン・サックス(GS)286.97ドル +12.24ドル(+4.46%)
インテル(INTC) 58.00ドル +1.31ドル(+2.31%)
アップル(AAPL) 134.99ドル +0.85ドル(+0.63%)
アルファベット(GOOG) 1927.51ドル +26.16ドル(+1.38%)
フェイスブック(FB) 267.08ドル +5.07ドル(+1.94%)
キャタピラー(CAT) 192.50ドル +7.78ドル(+4.21%)
アルコア(AA) 19.11ドル +0.29ドル(+1.54%)
ウォルマート(WMT) 140.77ドル +1.50ドル(+1.08%)
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米国株式相場は大幅続伸。ダウ平均は475,57ドル高の30687.48ドル、ナスダックは209.38ポイント高の13612.78で取引を終了した。投機的な売買による市場混乱が収束に向かうとの見方が広がり、寄り付きから上昇した。引け後に大型ハイテク企業の決算を控え、市場の関心は企業業績に移った。追加経済対策が進展するとの期待や、新型コロナワクチン普及が加速していることなども後押しし、引けにかけて上げ幅を拡大。セクター別では、銀行や自動車・自動車部品が上昇した一方で、医薬品・バイオテクが下落した。
銀行のJPモルガン(JPM)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)やシティグループ(C)などは、長期金利上昇を受けて業績拡大期待が広がり軒並み上昇した。石油会社のエクソンモービル(XOM)は第4四半期決算で一部項目を除く一株当たり利益がアナリスト予想を上回り上昇。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)はアルコール宅配サービスを手掛けるドリズリーの買収を発表し、急伸した。一方で、製薬会社のファイザー(PFE)は21年通期の見通しを引き上げたものの、第4四半期の決算がアナリスト予想を下回り下落。投機的売買の対象となっていたゲーム販売のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)は、オンライン証券会社が取引制限を続けている影響でそれぞれ急落した。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は引け後に発表した第4四半期決算が予想を上回ったがべゾスCEOが執行会長に退くと発表し時間外取引で伸び悩んでいる。また、検索サイトグーグルを傘下にもつアルファベット(GOOG)は引け後に発表した決算が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、ワクチン普及ペース加速への思惑も
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円97銭まで弱含んだのち、105円17銭まで上昇し、105円00銭で引けた。ワクチン普及ぺースが加速し、経済活動再開に期待した株高に連れたリスク選好の円売りや、債券利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.2050ドルまで上昇後、1.2012ドルまで下落し、1.2044ドルで引けた。ユーロ圏10-12月期国内総生産(GDP)速報値は再びマイナス成長に落ち込んだことから、ユーロ売りが継続した。ユーロ・円は126円52銭から126円27銭まで下落。ポンド・ドルは1.3674ドルから1.3611ドルまで下落。英国の新型コロナウイルス感染拡大の勢いは弱まっており、ポンド売りは縮小した。ドル・スイスは0.8969フランから0.8995フランまで上昇。スイス中央銀行のメクラー理事は、「マイナス金利は非常に重要」と主張しフラン売りが優勢となった。
■NY原油:大幅続伸で54.76ドル、株高などを意識した買いが入る
NY原油先物3月限は大幅続伸(NYMEX原油3月限終値:54.76 ↑1.21)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+1.21ドルの54.76ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは53.45ドル−55.26ドル。アジア市場で54ドル台に上昇した後、一時54ドルをやや下回ったが、ニューヨーク市場の序盤にかけて55.26ドルまで一段高となった。株高や将来的な需要増加を想定した買いが入った。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.03ドル +1.07ドル(+3.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 70.95ドル +3.28ドル(+4.85%)
ゴールドマン・サックス(GS)286.97ドル +12.24ドル(+4.46%)
インテル(INTC) 58.00ドル +1.31ドル(+2.31%)
アップル(AAPL) 134.99ドル +0.85ドル(+0.63%)
アルファベット(GOOG) 1927.51ドル +26.16ドル(+1.38%)
フェイスブック(FB) 267.08ドル +5.07ドル(+1.94%)
キャタピラー(CAT) 192.50ドル +7.78ドル(+4.21%)
アルコア(AA) 19.11ドル +0.29ドル(+1.54%)
ウォルマート(WMT) 140.77ドル +1.50ドル(+1.08%)
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