23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ15ドル高、パウエルFRB議長が金融緩和継続を再表明
[21/02/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ15ドル高、パウエルFRB議長が金融緩和継続を再表明
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.66ドル高の31537.35ドル、ナスダックは67.85ポイント安の13465.20で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の半期に一度の上院議会証言を控え金融緩和縮小への警戒感に寄り付き後、大きく下落した。特に、割高感が意識されやすいハイテク株の売りが加速し、ナスダックは一時4%近く急落。しかし、パウエル議長が強力な金融緩和を続ける方針を改めて強調すると、長期金利の上昇も一服し、下げ幅を縮小。ダウは引けにかけてプラスに転じた。ナスダックは下げ幅を大幅に縮小するも終日軟調推移となった。セクター別では、エネルギーや銀行が上昇。自動車・自動車部品が下げた。
ホテルチェーン経営のマリオット・インターナショナル(MAR)は経済活動再開期待に加えて、前最高経営責任者(CEO)が先週逝去したことに伴う後任人事を発表し上昇。映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)は、前日にニューヨーク州のクオモ知事が3月からニューヨーク市内の映画館の運営再開を認める方針を示したことで上昇した。一方、ホームセンター運営のホーム・デポ(HD)は決算で売上高・1株利益ともにアナリスト予想を上回ったものの、2021年の業績見通しを示さなかったことが失望され売られた。また、電気自動車のテスラ(TSLA)は利益確定売りに拍車がかかったほか、保有するビットコイン資産価値の目減りが懸念され下落した。ビットコイン関連銘柄のマラソン・パテント(MARA)なども下げた。
FRBのパウエル議長は長期金利の上昇について、経済の再開や成長への期待の表れだと指摘。一方で、米景気はFRBの目標からはほど遠いとも述べ、長期にわたり金融緩和を維持する方針を改めて強調した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米金融緩和策維持でドル買い縮小
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円43銭まで上昇後、105円06銭まで下落し、105円26銭で引けた。予想を上回った米住宅価格指数や2月消費者信頼感指数を受けた利回りの上昇に伴いドル買いが強まったのち、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言(上院銀行委員会)で目標達成や著しい進展には「時間がかかる」との見解を繰り返し、当面金融緩和策を維持する方針を示したため、利回りは低下し、ドル買いは後退した。
ユーロ・ドルは1.2135ドルから1.2166ドルまで上昇し、1.2149ドルで引けた。ユーロ・円は128円05銭まで上昇後、127円69銭まで反落。ポンド・ドルは1.4054ドルへ下落後、1.4117ドルまで上昇した。英国の都市封鎖措置の段階的な解除への期待でポンド買いが続いた。ドル・スイスは0.8995フランから0.9057フランまで上昇した。
■NY原油:伸び悩みで61.67ドル、株安を警戒した売りが入る
NY原油先物4月限は伸び悩み(NYMEX原油4月限終値:61.67 ↓0.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-0.03ドルの61.67ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.67ドル−63.00ドル。アジア市場で63.00ドルまで買われたが、株安を警戒した売りが増えたことでニューヨーク市場の序盤に60.67ドルまで下落した。しかしながら、ナスダック総合指数を除いて米国株式の下げ幅は縮小したことから、時間外取引で62.13ドルまで戻している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.52ドル +0.37ドル(+1.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 77.50ドル +0.10ドル(+0.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)319.21ドル +2.34ドル(+0.74%)
インテル(INTC) 61.12ドル +0.41ドル(+0.68%)
アップル(AAPL) 125.86ドル -0.14ドル(-0.11%)
アルファベット(GOOG) 2070.86ドル +5.98ドル(+0.29%)
フェイスブック(FB) 265.86ドル +5.53ドル(+2.12%)
キャタピラー(CAT) 220.18ドル +2.12ドル(+0.97%)
アルコア(AA) 24.90ドル +0.10ドル(+0.40%)
ウォルマート(WMT) 135.47ドル -2.22ドル(-1.61%)
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米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.66ドル高の31537.35ドル、ナスダックは67.85ポイント安の13465.20で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の半期に一度の上院議会証言を控え金融緩和縮小への警戒感に寄り付き後、大きく下落した。特に、割高感が意識されやすいハイテク株の売りが加速し、ナスダックは一時4%近く急落。しかし、パウエル議長が強力な金融緩和を続ける方針を改めて強調すると、長期金利の上昇も一服し、下げ幅を縮小。ダウは引けにかけてプラスに転じた。ナスダックは下げ幅を大幅に縮小するも終日軟調推移となった。セクター別では、エネルギーや銀行が上昇。自動車・自動車部品が下げた。
ホテルチェーン経営のマリオット・インターナショナル(MAR)は経済活動再開期待に加えて、前最高経営責任者(CEO)が先週逝去したことに伴う後任人事を発表し上昇。映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)は、前日にニューヨーク州のクオモ知事が3月からニューヨーク市内の映画館の運営再開を認める方針を示したことで上昇した。一方、ホームセンター運営のホーム・デポ(HD)は決算で売上高・1株利益ともにアナリスト予想を上回ったものの、2021年の業績見通しを示さなかったことが失望され売られた。また、電気自動車のテスラ(TSLA)は利益確定売りに拍車がかかったほか、保有するビットコイン資産価値の目減りが懸念され下落した。ビットコイン関連銘柄のマラソン・パテント(MARA)なども下げた。
FRBのパウエル議長は長期金利の上昇について、経済の再開や成長への期待の表れだと指摘。一方で、米景気はFRBの目標からはほど遠いとも述べ、長期にわたり金融緩和を維持する方針を改めて強調した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米金融緩和策維持でドル買い縮小
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円43銭まで上昇後、105円06銭まで下落し、105円26銭で引けた。予想を上回った米住宅価格指数や2月消費者信頼感指数を受けた利回りの上昇に伴いドル買いが強まったのち、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言(上院銀行委員会)で目標達成や著しい進展には「時間がかかる」との見解を繰り返し、当面金融緩和策を維持する方針を示したため、利回りは低下し、ドル買いは後退した。
ユーロ・ドルは1.2135ドルから1.2166ドルまで上昇し、1.2149ドルで引けた。ユーロ・円は128円05銭まで上昇後、127円69銭まで反落。ポンド・ドルは1.4054ドルへ下落後、1.4117ドルまで上昇した。英国の都市封鎖措置の段階的な解除への期待でポンド買いが続いた。ドル・スイスは0.8995フランから0.9057フランまで上昇した。
■NY原油:伸び悩みで61.67ドル、株安を警戒した売りが入る
NY原油先物4月限は伸び悩み(NYMEX原油4月限終値:61.67 ↓0.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-0.03ドルの61.67ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.67ドル−63.00ドル。アジア市場で63.00ドルまで買われたが、株安を警戒した売りが増えたことでニューヨーク市場の序盤に60.67ドルまで下落した。しかしながら、ナスダック総合指数を除いて米国株式の下げ幅は縮小したことから、時間外取引で62.13ドルまで戻している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.52ドル +0.37ドル(+1.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 77.50ドル +0.10ドル(+0.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)319.21ドル +2.34ドル(+0.74%)
インテル(INTC) 61.12ドル +0.41ドル(+0.68%)
アップル(AAPL) 125.86ドル -0.14ドル(-0.11%)
アルファベット(GOOG) 2070.86ドル +5.98ドル(+0.29%)
フェイスブック(FB) 265.86ドル +5.53ドル(+2.12%)
キャタピラー(CAT) 220.18ドル +2.12ドル(+0.97%)
アルコア(AA) 24.90ドル +0.10ドル(+0.40%)
ウォルマート(WMT) 135.47ドル -2.22ドル(-1.61%)
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