25日の米国市場ダイジェスト:NYダウ559ドル安、長期金利の急上昇を警戒
[21/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ559ドル安、長期金利の急上昇を警戒
米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は559.85ドル安の31402.01ドル、ナスダックは478.54ポイント安の13119.43で取引を終了した。金利上昇への警戒感がくすぶり寄り付き後、下落した。週次新規失業保険申請件数が市場の予想以上に減少したほか、追加経済対策や新型コロナワクチンの普及による景気回復への期待が下支えとなったものの、7年債入札の結果が不振で長期金利が急上昇したため警戒感が増し引けにかけて下落幅を拡大。特に割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが加速し、ナスダック総合指数指数は一時、約4%下落した。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置の下げが目立った。
バイオ製薬のモデルナ(MRNA)は、第4四半期の好決算に加え、新型コロナワクチンの売り上げが21年も収益を押し上げることを前提に業績見通しを引き上げたことが好感され上昇した。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は2023年までに年間売上高の倍増を目指す計画を発表し期待感から上昇。度々短期投機の対象となるゲーム販売のゲームストップ(GME)は大幅高。値動きが激しく、数回にわたり売買が停止された。一方、会員制小売りのコストコ(COST)は従業員の最低賃金を1時間16ドルに引き上げると発表したことがコストの拡大につながると嫌気され下落。
投資家の恐怖指数、VIX指数は31.16まで上昇し2月初旬来の高水準となった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利急上昇でドル買い強まる
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円40銭まで上昇後、106円01銭まで反落したが、106円24銭で引けた。この日発表された1月米耐久財受注速報値は予想を上回ったことや、先週分新規失業保険申請件数の減少を受けたドル買いが観測された。米7年国債入札が低調な結果となり、米国債利回りは急伸したことから、ドル買いに拍車がかかった。その後、株安を警戒したリスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.2243ドルへ上昇後、1.2161ドルまで下落し、1.2178ドルで引けた。ユーロ圏2月景況感指数の予想以上の改善でユーロ買いが優勢となった。その後、米長期金利の上昇を意識してユーロ買いは縮小。ユーロ・円は129円98銭まで上昇後、128円98銭まで反落。良好なユーロ圏経済指標を受けたユーロ買いが優勢となったのち、株安を嫌ったリスク回避の円買いが観測された。ポンド・ドルは1.4182ドルまで上昇後、1.4000ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9072フランから0.9028フランまで下落した。
■NY原油:小幅高で63.53ドル、将来的な需要増大の思惑残る
NY原油先物4月限は、小幅高(NYMEX原油4月限終値:63.53 ↑0.31)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+0.31ドルの63.53ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは62.65ドル−63.81ドル。米長期金利の急上昇を警戒して62.65ドルまで下落したが、将来的な需要増大の思惑は残されており、一時63.81ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では株安を意識して上げ渋り、主に63ドル台前半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.93ドル -0.45ドル(-1.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 78.43ドル -1.45ドル(-1.82%)
ゴールドマン・サックス(GS)327.76ドル -2.88ドル(-0.87%)
インテル(INTC) 60.40ドル -2.79ドル(-4.42%)
アップル(AAPL) 120.99ドル -4.36ドル(-3.48%)
アルファベット(GOOG) 2031.36ドル -63.81ドル(-3.05%)
フェイスブック(FB) 254.69ドル -9.62ドル(-3.64%)
キャタピラー(CAT) 221.82ドル -0.65ドル(-0.29%)
アルコア(AA) 25.56ドル -1.64ドル(-6.03%)
ウォルマート(WMT) 131.95ドル -1.26ドル(-0.95%)
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米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は559.85ドル安の31402.01ドル、ナスダックは478.54ポイント安の13119.43で取引を終了した。金利上昇への警戒感がくすぶり寄り付き後、下落した。週次新規失業保険申請件数が市場の予想以上に減少したほか、追加経済対策や新型コロナワクチンの普及による景気回復への期待が下支えとなったものの、7年債入札の結果が不振で長期金利が急上昇したため警戒感が増し引けにかけて下落幅を拡大。特に割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが加速し、ナスダック総合指数指数は一時、約4%下落した。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置の下げが目立った。
バイオ製薬のモデルナ(MRNA)は、第4四半期の好決算に加え、新型コロナワクチンの売り上げが21年も収益を押し上げることを前提に業績見通しを引き上げたことが好感され上昇した。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は2023年までに年間売上高の倍増を目指す計画を発表し期待感から上昇。度々短期投機の対象となるゲーム販売のゲームストップ(GME)は大幅高。値動きが激しく、数回にわたり売買が停止された。一方、会員制小売りのコストコ(COST)は従業員の最低賃金を1時間16ドルに引き上げると発表したことがコストの拡大につながると嫌気され下落。
投資家の恐怖指数、VIX指数は31.16まで上昇し2月初旬来の高水準となった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利急上昇でドル買い強まる
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円40銭まで上昇後、106円01銭まで反落したが、106円24銭で引けた。この日発表された1月米耐久財受注速報値は予想を上回ったことや、先週分新規失業保険申請件数の減少を受けたドル買いが観測された。米7年国債入札が低調な結果となり、米国債利回りは急伸したことから、ドル買いに拍車がかかった。その後、株安を警戒したリスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.2243ドルへ上昇後、1.2161ドルまで下落し、1.2178ドルで引けた。ユーロ圏2月景況感指数の予想以上の改善でユーロ買いが優勢となった。その後、米長期金利の上昇を意識してユーロ買いは縮小。ユーロ・円は129円98銭まで上昇後、128円98銭まで反落。良好なユーロ圏経済指標を受けたユーロ買いが優勢となったのち、株安を嫌ったリスク回避の円買いが観測された。ポンド・ドルは1.4182ドルまで上昇後、1.4000ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9072フランから0.9028フランまで下落した。
■NY原油:小幅高で63.53ドル、将来的な需要増大の思惑残る
NY原油先物4月限は、小幅高(NYMEX原油4月限終値:63.53 ↑0.31)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+0.31ドルの63.53ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは62.65ドル−63.81ドル。米長期金利の急上昇を警戒して62.65ドルまで下落したが、将来的な需要増大の思惑は残されており、一時63.81ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では株安を意識して上げ渋り、主に63ドル台前半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.93ドル -0.45ドル(-1.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 78.43ドル -1.45ドル(-1.82%)
ゴールドマン・サックス(GS)327.76ドル -2.88ドル(-0.87%)
インテル(INTC) 60.40ドル -2.79ドル(-4.42%)
アップル(AAPL) 120.99ドル -4.36ドル(-3.48%)
アルファベット(GOOG) 2031.36ドル -63.81ドル(-3.05%)
フェイスブック(FB) 254.69ドル -9.62ドル(-3.64%)
キャタピラー(CAT) 221.82ドル -0.65ドル(-0.29%)
アルコア(AA) 25.56ドル -1.64ドル(-6.03%)
ウォルマート(WMT) 131.95ドル -1.26ドル(-0.95%)
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