14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ53ドル高、良好な企業決算を好感
[21/04/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ53ドル高、良好な企業決算を好感
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は53.62ドル高の33730.89ドル、ナスダックは138.26ポイント安の13857.84で取引を終了した。予想を上回った金融決算を好感し、寄り付き後、上昇した。決算シーズン開始で良好な企業決算への期待が強く、また、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米の経済活動が緩やかなペースで加速したことが明らかになり、ダウは終日堅調に推移。長期金利の上昇でハイテク株は売られ、ナスダック総合指数は下落した。セクター別では、エネルギーや各種金融が上昇、自動車・自動車部品が下落した。
金融のゴールドマンサックス(GS)は1-3月期(第1四半期)決算で、トレーディングと投資銀行業務が好調で、収入と利益がともに過去最高を記録する好結果を好感し、上昇。銀行のウェルスファーゴ(WFC)も予想を上回った決算が好感され、上昇した。バイオのモデルナ(MRNA)は同社製新型コロナワクチンが2回目接種から6カ月後も、依然90%の有効性が見られるとの調査結果を発表し、上昇。一方、銀行のJPモルガンは1-3月期決算が四半期として過去最高の利益を上げたが、同時に、融資需要の弱さを明らかにしたことが警戒され、下落した。小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は四半期の既存店売り上げが、店舗閉鎖などが影響し20%減となり、大幅下落した。
暗号資産取引所のプラットフォームを運営する「コインベース」はナスダックへ直接上場した。初値は381ドルだった。参考価格に設定されていた250ドルを大きく上回った。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米金融緩和策の長期継続予想でドル弱含み
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円10銭まで上昇後、108円88銭まで下げており、108円90銭で引けた。米3月輸入物価指数は予想を上回ったが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、「ほとんどのメンバーが24年まで利上げを予想していない」と指摘し、長期にわたり大規模金融緩和を維持する方針が再確認されたことや、この日公表された地区連銀経済報告(ベージュブック)でも、全米地区での物価はわずかな上昇にとどまったことから、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1953ドルから1.1987ドルまで上昇し、1.1979ドルで引けた。新型コロナワクチン接種ペース加速でユーロ売りは後退。ユーロ・円は130円28銭から130円58銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3751ドルから1.3799ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9216フランから9234フランまで上昇した。
■NY原油:大幅続伸で63.15ドル、IEAは今年の需要見通し引き上げ
NY原油先物5月限は、大幅続伸(NYMEX原油5月限終値:63.15 ↑2.97)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+2.97ドルの63.15ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.38ドル−63.44ドル。国際エネルギー機関(IEA)は、米国と中国の景気回復によって2021年の原油需要は増加する(需要見通しの引き上げ)と予想しており、需給ひっ迫を意識した買いが入った。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.88ドル +0.56ドル(+1.42%)
モルガン・スタンレー(MS) 80.79ドル +1.26ドル(+1.58%)
ゴールドマン・サックス(GS)335.35ドル +7.67ドル(+2.34%)
インテル(INTC) 64.19ドル -1.03ドル(-1.58%)
アップル(AAPL) 132.03ドル -2.40ドル(-1.79%)
アルファベット(GOOG) 2254.84ドル -12.43ドル(-0.55%)
フェイスブック(FB) 302.82ドル -6.94ドル(-2.24%)
キャタピラー(CAT) 232.58ドル +3.23ドル(+1.41%)
アルコア(AA) 33.39ドル +2.15ドル(+6.88%)
ウォルマート(WMT) 139.32ドル -0.05ドル(-0.04%)
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米国株式市場はまちまち。ダウ平均は53.62ドル高の33730.89ドル、ナスダックは138.26ポイント安の13857.84で取引を終了した。予想を上回った金融決算を好感し、寄り付き後、上昇した。決算シーズン開始で良好な企業決算への期待が強く、また、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米の経済活動が緩やかなペースで加速したことが明らかになり、ダウは終日堅調に推移。長期金利の上昇でハイテク株は売られ、ナスダック総合指数は下落した。セクター別では、エネルギーや各種金融が上昇、自動車・自動車部品が下落した。
金融のゴールドマンサックス(GS)は1-3月期(第1四半期)決算で、トレーディングと投資銀行業務が好調で、収入と利益がともに過去最高を記録する好結果を好感し、上昇。銀行のウェルスファーゴ(WFC)も予想を上回った決算が好感され、上昇した。バイオのモデルナ(MRNA)は同社製新型コロナワクチンが2回目接種から6カ月後も、依然90%の有効性が見られるとの調査結果を発表し、上昇。一方、銀行のJPモルガンは1-3月期決算が四半期として過去最高の利益を上げたが、同時に、融資需要の弱さを明らかにしたことが警戒され、下落した。小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は四半期の既存店売り上げが、店舗閉鎖などが影響し20%減となり、大幅下落した。
暗号資産取引所のプラットフォームを運営する「コインベース」はナスダックへ直接上場した。初値は381ドルだった。参考価格に設定されていた250ドルを大きく上回った。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米金融緩和策の長期継続予想でドル弱含み
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円10銭まで上昇後、108円88銭まで下げており、108円90銭で引けた。米3月輸入物価指数は予想を上回ったが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、「ほとんどのメンバーが24年まで利上げを予想していない」と指摘し、長期にわたり大規模金融緩和を維持する方針が再確認されたことや、この日公表された地区連銀経済報告(ベージュブック)でも、全米地区での物価はわずかな上昇にとどまったことから、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1953ドルから1.1987ドルまで上昇し、1.1979ドルで引けた。新型コロナワクチン接種ペース加速でユーロ売りは後退。ユーロ・円は130円28銭から130円58銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3751ドルから1.3799ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9216フランから9234フランまで上昇した。
■NY原油:大幅続伸で63.15ドル、IEAは今年の需要見通し引き上げ
NY原油先物5月限は、大幅続伸(NYMEX原油5月限終値:63.15 ↑2.97)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+2.97ドルの63.15ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.38ドル−63.44ドル。国際エネルギー機関(IEA)は、米国と中国の景気回復によって2021年の原油需要は増加する(需要見通しの引き上げ)と予想しており、需給ひっ迫を意識した買いが入った。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.88ドル +0.56ドル(+1.42%)
モルガン・スタンレー(MS) 80.79ドル +1.26ドル(+1.58%)
ゴールドマン・サックス(GS)335.35ドル +7.67ドル(+2.34%)
インテル(INTC) 64.19ドル -1.03ドル(-1.58%)
アップル(AAPL) 132.03ドル -2.40ドル(-1.79%)
アルファベット(GOOG) 2254.84ドル -12.43ドル(-0.55%)
フェイスブック(FB) 302.82ドル -6.94ドル(-2.24%)
キャタピラー(CAT) 232.58ドル +3.23ドル(+1.41%)
アルコア(AA) 33.39ドル +2.15ドル(+6.88%)
ウォルマート(WMT) 139.32ドル -0.05ドル(-0.04%)
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