20日の米国市場ダイジェスト:NYダウ256ドル安、世界の新型コロナ感染拡大を警戒
[21/04/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ256ドル安、世界の新型コロナ感染拡大を警戒
米国株式市場は続落。ダウ平均は256.33ドル安の33821.30ドル、ナスダックは128.50ポイント安の13786.27で取引を終了した。インドなどで新型コロナウイルス変異種感染が再び拡大、世界経済の回復を抑制するとの懸念に寄り付き後、下落。終日軟調に推移し、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、耐久消費財・アパレル、銀行が売られ、公益事業、不動産が買われた。
製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は同社製ワクチンの接種中断にもかかわらず決算が予想を上回ったほか、欧州医薬品庁が同社製ワクチンの効果がリスクを上回るとの判断を受け、EU、ノルウェーなどへの出荷が再開されたことが明らかになり、上昇。鉄道会社のカンザスシティ・サザン(KSU)は同業のカナディアン・ナショナル・レールウェイによる買収提案を好感し、大幅上昇した。一方、航空機メーカーのボーイング(BA)はスミス最高財務責任者(CFO)の退任と、最高経営責任者(CEO)の引退年齢引き上げを発表し、下落。アルトリア(MO)などのタバコメーカーは、バイデン政権が米国内で売られているタバコのニコチン含有量の規制を検討していると報じられ、下落した。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はシティが投資判断引き下げ、下落した。
携帯端末のアップルはオンラインで「springloaded」と題した新製品発表イベントを開催し、自社製のチッブM1搭載の新型アイパッドプロやアイマック、4Kのテレビなどを発表した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ウイルス変異株の感染拡大でリスク回避の円買い
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円51銭から、108円03銭まで下落して、108円11銭で引けた。インドやブラジルなどで新型コロナウイルス変異株の感染が拡大しており、世界経済のすみやかな回復への期待は低下し、リスク回避の円買いが強まった。米長期金利低下に伴うドル売りも観測された。
ユーロ・ドルは1.2057ドルから1.2023ドルまで下落して、1.2031ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は大規模緩和を維持するとの見方を受けたユーロ売りに加え、ドイツ野党、緑の党の支持率がメルケル首相所属の与党会派を上回ったと報じられたことも、ユーロ売り材料となった可能性があるようだ。ユーロ・円は130円68銭から129円99銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3973ドルから1.3926ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9170フランから0.9138フランまで下落した。
■NY原油:反落で62.67ドル、インドなどにおけるウイルス感染再拡大を嫌気
NY原油先物6月限は、反落(NYMEX原油6月限終値:62.67 ↓0.76)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-0.76ドルの62.67ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.49ドル−64.38ドル。ロンドン市場の序盤にかけて64.38ドルまで買われたが、インドなどにおける新型コロナウイルスの感染再拡大を嫌気した売りが活発となり、ニューヨーク市場の序盤にかけて61.49ドルまで反落した。ただ、押し目買いも観測されており、62.73ドルまで戻す場面もあった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.08ドル -1.09ドル(-2.78%)
モルガン・スタンレー(MS) 77.29ドル -2.74ドル(-3.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)331.88ドル -11.21ドル(-3.27%)
インテル(INTC) 62.70ドル -0.93ドル(-1.46%)
アップル(AAPL) 133.11ドル -1.73ドル(-1.28%)
アルファベット(GOOG) 2293.63ドル -8.77ドル(-0.38%)
フェイスブック(FB) 302.65ドル +0.41ドル(+0.14%)
キャタピラー(CAT) 227.63ドル -4.76ドル(-2.05%)
アルコア(AA) 32.98ドル -3.05ドル(-8.47%)
ウォルマート(WMT) 140.79ドル +1.08ドル(+0.77%)
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米国株式市場は続落。ダウ平均は256.33ドル安の33821.30ドル、ナスダックは128.50ポイント安の13786.27で取引を終了した。インドなどで新型コロナウイルス変異種感染が再び拡大、世界経済の回復を抑制するとの懸念に寄り付き後、下落。終日軟調に推移し、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、耐久消費財・アパレル、銀行が売られ、公益事業、不動産が買われた。
製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は同社製ワクチンの接種中断にもかかわらず決算が予想を上回ったほか、欧州医薬品庁が同社製ワクチンの効果がリスクを上回るとの判断を受け、EU、ノルウェーなどへの出荷が再開されたことが明らかになり、上昇。鉄道会社のカンザスシティ・サザン(KSU)は同業のカナディアン・ナショナル・レールウェイによる買収提案を好感し、大幅上昇した。一方、航空機メーカーのボーイング(BA)はスミス最高財務責任者(CFO)の退任と、最高経営責任者(CEO)の引退年齢引き上げを発表し、下落。アルトリア(MO)などのタバコメーカーは、バイデン政権が米国内で売られているタバコのニコチン含有量の規制を検討していると報じられ、下落した。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はシティが投資判断引き下げ、下落した。
携帯端末のアップルはオンラインで「springloaded」と題した新製品発表イベントを開催し、自社製のチッブM1搭載の新型アイパッドプロやアイマック、4Kのテレビなどを発表した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ウイルス変異株の感染拡大でリスク回避の円買い
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円51銭から、108円03銭まで下落して、108円11銭で引けた。インドやブラジルなどで新型コロナウイルス変異株の感染が拡大しており、世界経済のすみやかな回復への期待は低下し、リスク回避の円買いが強まった。米長期金利低下に伴うドル売りも観測された。
ユーロ・ドルは1.2057ドルから1.2023ドルまで下落して、1.2031ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は大規模緩和を維持するとの見方を受けたユーロ売りに加え、ドイツ野党、緑の党の支持率がメルケル首相所属の与党会派を上回ったと報じられたことも、ユーロ売り材料となった可能性があるようだ。ユーロ・円は130円68銭から129円99銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3973ドルから1.3926ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9170フランから0.9138フランまで下落した。
■NY原油:反落で62.67ドル、インドなどにおけるウイルス感染再拡大を嫌気
NY原油先物6月限は、反落(NYMEX原油6月限終値:62.67 ↓0.76)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-0.76ドルの62.67ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.49ドル−64.38ドル。ロンドン市場の序盤にかけて64.38ドルまで買われたが、インドなどにおける新型コロナウイルスの感染再拡大を嫌気した売りが活発となり、ニューヨーク市場の序盤にかけて61.49ドルまで反落した。ただ、押し目買いも観測されており、62.73ドルまで戻す場面もあった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.08ドル -1.09ドル(-2.78%)
モルガン・スタンレー(MS) 77.29ドル -2.74ドル(-3.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)331.88ドル -11.21ドル(-3.27%)
インテル(INTC) 62.70ドル -0.93ドル(-1.46%)
アップル(AAPL) 133.11ドル -1.73ドル(-1.28%)
アルファベット(GOOG) 2293.63ドル -8.77ドル(-0.38%)
フェイスブック(FB) 302.65ドル +0.41ドル(+0.14%)
キャタピラー(CAT) 227.63ドル -4.76ドル(-2.05%)
アルコア(AA) 32.98ドル -3.05ドル(-8.47%)
ウォルマート(WMT) 140.79ドル +1.08ドル(+0.77%)
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